「ARTPLA キングギドラ」を生物感と劇中感のバランスにこだわって塗装!【海洋堂】
2026.11.03キングギドラ Re:イマジネーション【海洋堂】●ハロMK-2 月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)
恐怖の宇宙超怪獣
海洋堂の「キングギドラ Re:イマジネーション」。1964年公開の『三大怪獣 地球最大の決戦』のハイライトとなった山間部の情景をモチーフに、当時の宣伝ポスターや生物的なアレンジを取り込み、造形師・松村しのぶが入魂の造形で仕上げた、迫力満点のプラキットだ。作例を手掛けたのは、若き大学生モデラーのハロMK-2。ARTPLAの塗装キャンペーンで腕を磨いてきた着彩テクニックと情景レイアウト能力を存分に発揮し、破壊神・キングギドラの魅力をさらに引き立てている。
ついに降臨、ARTPLAキングギドラ! プラキットとは思えない無数の鱗、それをまといながらも溢れ出る力強さと躍動感。松村しのぶ氏の造形には、本当に痺れました。
製作にあたっては、全体的に自然な色、生物らしさ、撮影用スーツ感を出すためにマホガニーサーフェイサーの吹き付けから始めています。ボディはGX209番レッドゴールドにガイアカラー スターブライトゴールドを1割程度混ぜて塗布。鱗に対して斜め方向から塗料を吹き付ける(全面ではなくキワや一部に色を乗せる)ことで、見る角度で微妙に色味が変化するようにしました。
頭部は、渡辺明氏のデザイン画の東洋龍的要素に着想を得て、撮影用スーツの白目ではなく赤目に黒の瞳に。日本の龍らしい目力の強さを表現しました。三日月形を含めた頭の角はダークイエロー、マホガニー、ホワイトを粘度の高い状態で幾度も重ね、筆跡で東洋の龍らしい、繊維が角質化したような質感を表現。これを足と翼の爪、尻尾の先端にも施しています。
翼の塗装は、西洋竜のような飛膜と、一面金色の初代キングギドラのスーツらしさをどう取り合わせるかを葛藤しながら塗装。飛膜のディテールを活かすために、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の最新CGで表現されたキングギドラも参考にしつつ、ダークイエローを翼の根元から外に向かって吹き、その後ボディと同じ金で骨の部分に色を足し、さらにその骨の縁に沿ってマホガニーを。その後金色感を加味するためにGX111番 GXクリアゴールドを塗布。陰影、奥行き、動きのある生物らしい翼に仕上げました。
あくまでも主役はキングギドラということを念頭にベースは広げすぎないようにしつつ、情景としての空間を意識して製作。キットのディテールを活かしつつ、パーツ分割をうまく利用して拡げます。シリコーン型を使って自作した石膏の石を積み、そこに鉄道模型用などの砂利や石を追加。マホガニーサフから始め、ブルーグレーやカーキなどさまざまな色をドライブラシで重ねていって色とりどりの岩の質感を表現。今にも崩れそうな山の情景に見えたらうれしいです。
サイズ、ボリュームなどさまざまな制約のなかでこだわり抜かれたキットの濁流表現も素晴らしいです。そこで、キットの濁流パーツに加えて、着色した光硬化レジンを横に流し、硬化させたあとにジェルメディウムで叩いて波のディテールを追加。さらに岩に当たっているところなど波が荒れていそうな部分は白をドライブラシして濁流の泡立ちを表現。キットの持つ造形を活かしながら、自分なりのキングギドラ像を形にできたのではないかと思います。
海洋堂 ノンスケール プラスチックキット“ ARTPLA SCULPTURE WORKS”
キングギドラ Re:イマジネーション
製作・文/ハロMK-2
ARTPLA SCULPTURE WORKS キングギドラ Re:イマジネーション
●発売元/海洋堂●9900円、発売中●20.5cm●プラキット
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ハロMK-2(ハロマークツー)
本誌初登場。特撮、ロボそしてプラモデルを愛する現役大学生モデラー。








































