HOME記事アニメ・ゲーム【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第23回は波動エネルギーを使用しない文明から生まれたデザリアム艦隊のプレアデス級・プレアデス改級攻勢型戦艦2隻とヒアデス級護衛艦を紹介『宇宙戦艦ヤマト3199』

【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第23回は波動エネルギーを使用しない文明から生まれたデザリアム艦隊のプレアデス級・プレアデス改級攻勢型戦艦2隻とヒアデス級護衛艦を紹介『宇宙戦艦ヤマト3199』

2026.09.23

宇宙戦艦ヤマト メカニクス●皆川ゆか 月刊ホビージャパン2026年10月号(8月25日発売)

宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回のサムネイル

宇宙戦艦ヤマト メカニクス

 『宇宙戦艦ヤマト2199』から『ヤマトよ永遠に REBEL3199』までのリメイク版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する戦艦などのメカニックを解説する連載。第23回はデザリアム艦隊のプレアデス級・プレアデス改級攻勢型戦艦2隻とヒアデス級護衛艦を紹介する。波動エネルギーを使用しない文明から生まれたデザリアム艦隊の謎に迫る!

解説/皆川ゆか


第23回:プレアデス級・プレアデス改級攻勢型戦艦・ヒアデス級護衛艦

グレート・プレアデス

プレアデス改級攻勢型戦艦 グレート・プレアデスの画像

■プレアデス改級攻勢型戦艦 グレート・プレアデス

諸元・性能
艦種:プレアデス改級攻勢型戦艦
全長:410m

砲熕兵器
三連装重核子ベータ砲塔×2基[主砲]
三連装重核子アルファ砲塔[副砲]
三連装対空砲塔×4基
ミサイル発射機×6基[3×2両舷]
魚雷発射管×10門[5×2舷側]
魚雷発射管×4門[2×2艦首]

プレアデス

プレアデス級攻勢型戦艦の画像

■プレアデス級攻勢型戦艦

諸元・性能
艦種:プレアデス級攻勢型戦艦
全長:405m

砲熕兵器
三連装重核子ベータ砲塔×2基[主砲]
三連装重核子アルファ砲塔[副砲]
三連装対空砲塔×4基
ミサイル発射管×2門
魚雷発射管×3門

ヒアデス

ヒアデス級護衛艦の画像

■ヒアデス級護衛艦

諸元・性能
艦種:ヒアデス級護衛艦
全長:210m

砲熕兵器
三連装重核子アルファ砲塔×2基[主砲]
三連装ミサイルポッド×2基
ミサイルポッド×2基
魚雷発射管
防御兵装

敏捷性

宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回の画像

 小型であるため位相変換装甲の性能こそ低いが、ヒアデス級は小廻りのきく敏捷性で敵艦に肉迫、重核子アルファ砲を使用する。

機動翼

宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回の画像

 プレアデス改級では大型の積層型姿勢制御ユニットを機動翼として備える。これは機関の大出力化にともなうものと推測できる。

補機

宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回の画像

 プレアデス級、プレアデス改級では主機関とは別に補機を艦底に備える。また、船体上部の艦橋とは別に艦底部管制室を持つ。

〈ガリアデス〉

宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回の画像

 「歴史修正計画」を支援する艦隊のプレアデス改級の総旗艦。〈グレート・プレアデス〉にも見られた発光するラインは、艦橋周辺と基部まで延長されている。

襲撃戦闘機カタピラス

宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回の画像
宇宙戦艦ヤマト メカニクス第23回の画像

 「芋虫型戦闘機」と呼称されることもある。格闘戦時には機体側面の高機動翼を展開、機首の高機動スラスターとの連動で優れた運動性を発揮する。


 デザリアムの艦艇は位相エネルギーで稼動するが、波動エンジンのような主機関を持たない。位相エネルギーは本星から大深度亜空間を経て補給基地で汲出され、中深度亜空間を介して各方面へ送られる。これを作戦域にある自動惑星ゴルバやグロデーズ級殲滅型戦艦が汲出、各艦の位相セルへ供給し作動させる。艦艇機関はモーターと同等で位相セルの容量が出力を決める。そのため艦隊はゴルバやグロデーズ級を中心に据えて行動せねばならず、作戦域が限定される。
 23世紀の地球・ガミラス艦隊と接触後、それらの船体形状を参考にグロデーズ級を完成させたが、以前の主力艦艇は円盤状の船体に艦橋を持つフォルムが特徴的であった。2207年の地球制圧に投入された艦隊も、輸送艦を除けば、ほぼこのタイプである。
 デザリアムは陽電子ビーム砲を採用せず、重核子(原子核内のハイペロン)を利用した重核子アルファ砲、重核子ベータ砲を主兵装として運用する。
 重核子アルファ砲は、局所的にエネルギーが保存され外部へ拡散しにくい通常空間(α空間)の閉じ込め効果を利用した実軸ビーム兵器である。重核子収束炉にハイペロンを含む重核子を投入し位相場を形成。崩壊を抑性するため量子の位相変換を行い、クォーク間相互作用を安定化させることで寿命を延ばす。発射時には崩壊促進モードへ切り替え、対称性の崩れによって急激な重核子崩壊を起こして高エネルギープラズマを生成、射出する。
 本兵装は標的のフィールド装甲やミゴヴェザー・コーティングに激しい干渉・中和を起こし装甲を溶融させるが、プラズマの自己電場(クーロン場)により荷電粒子が反発・拡散しやすくビームの長距離維持(射程)が極めて短い。
 このためヒアデス級護衛艦では主砲だが、プレアデス級、プレアデス改級では副砲扱いとなっている。同級の主砲の重核子ベータ砲は、β空間の「分散・増幅特性」および「トポロジーによる閉じ込め効果」を利用した超長距離兵器である。
 重核子ベータ砲は、亜空間(β空間)ではエネルギーが量子化・分散しつつも真空エネルギーにより蓄積・増幅されることを利用し、発射エネルギーを一時的に亜空間へ展開、量子的トンネル効果と位相共鳴で爆発的に増幅・蓄積させる。このため、通常空間へ放射される際、超高密度エネルギーが急激に引き戻されることで局所的なエネルギー暴走・真空変動・熱崩壊が射線上に引き起こされる。重核子ベータ砲は亜空間を経由させることでアルファ砲の射程問題を解決し、通常空間へ帰還した瞬間のエネルギー相転移により標的に大きな打撃を与える兵器となった。
 なお、亜空間を利用するベータ砲の延長上に、グロデーズ級に搭載された無限ベータ砲が存在する。こちらは射線上に余剰次元の連鎖展開を起こす波動砲の影響下で開発された。
 デザリアムは地球人類が初めて遭遇した波動エネルギーを使用しない文明であり、その特異性は技術体系や運用思想に現れている。


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© 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205 製作委員会  © 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199 製作委員会

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