HOME記事アニメ・ゲーム【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第24回はドメル機動部隊の一艦として七色星団海戦にも参戦した「ガイペロン級多層式航宙母艦〈ランベア〉」

【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第24回はドメル機動部隊の一艦として七色星団海戦にも参戦した「ガイペロン級多層式航宙母艦〈ランベア〉」

2026.10.18

宇宙戦艦ヤマト メカニクス●皆川ゆか 月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)

『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉解説

宇宙戦艦ヤマト メカニクス

 『宇宙戦艦ヤマト2199』から『ヤマトよ永遠に REBEL3199』までのリメイク版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する戦艦などのメカニックを解説する連載。第24回はドメル機動部隊の一艦として七色星団海戦にも参戦し、その後、ガルマン・ガミラス建国のあとも艦隊戦力の一翼を担う、ガイペロン級多層式航宙母艦〈ランベア〉を解説する。

解説/皆川ゆか


第24回:ガイペロン級多層式航宙母艦〈ランベア〉

● 諸元・性能
艦種:ガイペロン級多層式航宙母艦 
ランベア重武装ユニット装備
全長:410m

● 砲熕兵器
480ミリ三連装陽電子カノン砲塔×2
330ミリ三連装陽電子ビーム砲塔×3×2[両舷]
魚雷発射管×10[艦首:対正面方向]
魚雷発射管×3×2[両舷:対正面約40度方向]
魚雷発射管×4×2[両舷:対側面方向]
ミサイルランチャー×3[左舷]
133ミリ三連装陽電子カノン砲塔×5(ガイペロン級多層式航宙母艦標準兵装)
33ミリ四連装陽電子速射砲塔×4×2[両舷](ガイペロン級多層式航宙母艦標準兵装)
*砲煩兵器の口径は地球側の換算による数値。

多層式航宙母艦〈ランベア〉
『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉武装図

〈バルグレイ〉

『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉〈バルグレイ〉

 ドメル機動部隊第一空母。空間艦上戦闘機デバッケを搭載。第一次攻撃隊を放ち〈ヤマト〉航空隊を引き離すも、雲海に潜んでいたところを捕捉され、ミサイルの集中打撃により轟沈。

〈ランベア〉(改装前)

『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉〈ランベア〉(改装前)

 ドメル機動部隊第二空母。空間艦上攻撃機スヌーカを搭載。ルタン・ベスター大佐が艦長を務め、バーガーは少佐として第二次攻撃隊を指揮した。本艦は機関を被弾、七色星団の「雲海」へ没し、戦線を離脱している。

〈シュデルグ〉

『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉〈シュデルグ〉

 ドメル機動部隊第三空母。空間雷撃機ドルシーラを搭載。第三次攻撃隊を率いるが〈ヤマト〉の反撃で沈むゲルバデス級〈ダロルド〉の至近にいたため、爆発に巻き込まれて爆散。

魚雷(重武装ユニット)

『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉魚雷(重武装ユニット)

 正面方向への魚雷発射管を艦首に10基備える他、両舷に対正面約40度方向へ発射可能なものを3基ずつ、側面方向へのものを4基ずつ装備。

重武装ユニット

『宇宙戦艦ヤマト』多層式航宙母艦〈ランベア〉重武装ユニット

 同じガイペロン級ではあっても、〈バルグレイ〉のように索敵機能の増設にともなって艦首部分の形状を変更した艦への本ユニットの装着はできない。


 ガイペロン級多層式航宙母艦〈ランベア〉は大ガミラス帝国時代に建造され、ガルマン・ガミラス建国後も艦隊戦力の一翼を担う艦となっている。
 ガイペロン級は、4層に分割された飛行甲板を有し、上部(第一)、中部(第二)、下部(第三)の3つの甲板が発艦専用、最下部(第四)の貫通式甲板が着艦専用(緊急時は発艦も可能)として機能する。発艦の際は、各飛行甲板に2本ずつ備えられた電磁式カタパルトを用いて艦載機を急速射出、着艦時は第四甲板後部から進入し、照射されるトラクタービーム(着艦機減速装置)によって帰還機を減速・誘導する仕組みとなっている。なお、艦内に密閉式の格納庫は存在せず、艦載機は各甲板上に露天繋留(搭載)される 。これら4層すべてを運用することは稀で、長期作戦時は第三甲板に兵装コンテナを積載することもあった。
 初期に就役した〈シュデルグ〉、〈バルメス〉などは、第一甲板が前後方向の一枚甲板だったが、その後に建造された本艦や〈バルグレイ〉はアングルド・デッキ(斜め飛行甲板)を装備し、艦載機の運用効率に向上を見た。
 本艦はドメル機動部隊を構成する空母の一隻として七色星団海戦に参加、唯一、撃沈を免れた艦となった。その後、奇しくもこの海戦で砲火を交えた〈ヤマト〉とともにガトランティスの遊撃部隊と交戦、本国帰還後、長期の整備改修のためにドック入りした。
 この際、本艦は新たに開発された「重武装ユニット」のテストベッドとして選ばれた。このユニットは、火力強化のために、正面に2基の三連装陽電子カノン砲塔、両舷に三連装陽電子ビーム砲塔を備えた。これらはかねてより建造を進められていた特一等戦闘航宙母艦〈デウスーラIII世〉に搭載されているものとほぼ同等で、特一等戦闘航宙母艦ではそれぞれ三連装陽電子カノン砲塔は主砲塔2番、三連装陽電子ビーム砲塔は副砲にあたる。
 また、本ユニットは長期作戦能力の向上も目的とし、居住区画の拡充が図られた。先にも記したとおり、船体の大部分を格納庫が占めたことでガイペロン級の居住区画は極めて狭いものだった。このため、艦載機の搭載数に必要な人員の活動を長期間維持することは難しく、長期の作戦行動には向かなかった。そこで、本ユニットでは第二甲板部分の約3階層分の空間を居住区画として確保し、長期間の作戦行動を可能とした(ただし、総艦載機数は減っている)。
 重武装ユニットを装備した〈ランベア〉はフォムト・バーガー中佐を艦長としてボラー連邦からのガルマン星解放に参加、ガミラス星を急襲したデザリアムと交戦、避難民の保護とイスカンダル星の奪還に尽力した。ガルマン・ガミラス建国後は、遊撃艦隊の旗艦としてガルマン星系へ侵攻するボラー艦隊を各方面で迎え撃った。
 〈ランベア〉はガイペロン級のなかでも長期にわたり、抜きん出た活躍を示すこととなった。これは本級の持つ優れた航空運用力に、重武装ユニットを装備したことが実質的な近代化改修として寄与したためと言えるだろう。


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© 2012 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会  © 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202 製作委員会 © 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205 製作委員会  © 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199 製作委員会

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皆川ゆか

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