UV硬化の液体プラスチック「UV Bondy」を知っている?
接着剤にはさまざまな種類があり、模型製作ではスチロール樹脂用の溶着剤をはじめ、おなじみの瞬間接着剤がよく使われています。今回紹介するのは、UV(紫外線)で硬化する液体プラスチック、ジットの「UV Bondy(ユーブイボンディ)」です。おもしろいのは、製品ごとに硬化後の性質が異なること。実際にさまざまな場面で使いながら、模型との相性を確かめてみましょう。
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
UV接着剤新アイテム「UV Bondy mini」の基本をチェック!
▲ 「UV Bondy」はUV(紫外線)を照射することで硬化する液体接着剤で、セットには硬化用の小型UVライトが付属しています。今回の新商品「mini」では吐出口に極細ニードルチップを採用、ボトルの硬さ(吐出のしやすさ)も調整されて、より細かな作業に向いた仕様となっています。セットアイテムのほかにも接着剤のみのリフィルタイプもラインナップされています
UV Bondy mini スターターセット
UV Bondy mini スターターセット クリスタル透明
●発売元/ジット●発売中●1628円、1848円(透明)
ジット公式サイト
光を当てるだけで硬化
塗布
UV照射
硬化
▲ 先端は0.8mm径の金属製ノズルになっていて押すと先端から接着剤が出ます。液体はやや粘度があり、表面張力で丸く盛り上がる程度。付属のUVライトを4秒程度照射すると硬化し、見た目に変化はありませんが、触るとカチカチになっています。もちろん、プラ板の表面にも強く密着しています
硬化後は加工が可能
▲ プラスチックを溶かすことはなく、ナイフを入れればキレイに剥すことも可能。表面にあったメモリ状の凹凸が一緒に剥れてきたことからも、しっかりと密着していることがわかります。硬化後の切削性も良好で、素材感はキットのプラスチックに近い印象です
プラパーツの加工作業で活躍!
▲ プラパーツのえぐれや欠けなど、小さな傷の補修はまさに「UV Bondy」の得意なところ。細いノズルのおかげで補修箇所を狙いやすく、ピンポイントで充填できます。気泡がある場合は爪楊枝などでつついて取り除いておきましょう。光が周るよう角度を変えながらUVライトを照射し硬化したら、ヤスリで周囲の形状と同じく整えれば完了です
▲ 切削性がプラスチックに近いため、スジ彫りの修正作業にもぴったりです。彫り込みに失敗した部分へ接着剤を充填し、UVライトを照射して硬化させます。ヤスリで整えれば、失敗した箇所だけをキレイに修正できました。適度な粘度とUV照射ですぐ硬化する扱いやすさも相性のよさを感じますね
光を当てられないと固まらない
▲ 紫外線を照射して硬化するという性質上、光が届かない奥まった部分や、パーツ同士にはさまれた箇所では十分に硬化しない場合があります。接着面をV字状に少し削って隙間を設けるなど、ある程度の対策は可能ですが、構造によっては限界がある点には注意が必要です
光沢感&透明度抜群の「クリスタル透明」
▲ スタンダードタイプに加え、高い透明度を持つ「クリスタル透明」タイプもラインナップされています。性質はスタンダードタイプと変わりませんが硬化したものを比べてみると、スタンダードが少し黄色がかったクリアーに対してクリスタル透明は液体のときと変わらない無色透明でツヤもキレイな状態で硬化します
▲ この透明度が活きるのが、クリアーパーツの接着でしょう。パーツを溶かさないうえ、硬化前に位置合わせの時間も十分にあります。塗装前なら外側から、塗装後でも内側からUVライトを照射すれば硬化させることができます。接着強度も高く、片開き式のキャノピーでもぐらつくことなく固定できる性能がうれしいですね
ぷにぷにの「ゴム状硬化」
▲ ゴム状硬化というおもしろいタイプ(2178円)もあります。硬化するとぷにぷにとした手触りに。ゴムのように柔軟性があり、素材への追従性を持ちます。布とプラスチックなど、異素材の接着の助けにするのもよさそうです。リボン布に塗布してPPシートではさみ、硬化してみると、表面がコーティングされケーブルのような質感になります
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