HOME記事スケールモデル日本海軍初の超弩級戦艦「扶桑」と「山城」が青島文化教材社よりリニューアル版でリリース!スリガオ海峡に散った2戦艦をストレートに製作

日本海軍初の超弩級戦艦「扶桑」と「山城」が青島文化教材社よりリニューアル版でリリース!スリガオ海峡に散った2戦艦をストレートに製作

2026.09.13

日本海軍 戦艦 扶桑、日本海軍 戦艦 山城【青島文化教材社 1/700】 ●加藤浩 月刊ホビージャパン2025年1月号(11月25日発売)

精密感をさらに増した日本海軍初の超弩級戦艦

戦艦扶桑と山城のプラモデルのメイン画像

 アオシマの1/700スケール艦船キットは、対空機銃、高角砲、航空機用カタパルトなど各種艤装パーツを新設計のものに更新したリニューアルを敢行中だが、日本海軍戦艦の中でも「大和」に次ぐ人気といっても過言ではない「扶桑」型戦艦の2隻「扶桑」「山城」もリニューアル版が発売された。両艦とも対空火器を多数増備した状態のモデル化ゆえ今回のリニューアルはモデラーへの大きな福音だ。日本海軍初の超弩級戦艦として建造、ともにスリガオ海峡に散った2戦艦をストレートに製作!

青島文化教材社 1/700スケール プラスチックキット

日本海軍 戦艦 扶桑
日本海軍 戦艦 山城

製作・文/加藤 浩

日本海軍 戦艦 扶桑
日本海軍 戦艦 山城

●発売元/青島文化教材社●3630円、発売中●1/700、約29.3cm●プラキット


戦艦扶桑のプラモデルのアップ画像1
▲ 1番艦「扶桑」は主砲に36cm砲12門を搭載した当時世界最大の超弩級戦艦として大正4(1915)年に竣工。二次にわたる改装を経て「パゴダ」(仏塔)を思わせる異形の艦橋となった
戦艦山城のプラモデルのアップ画像1
▲ 2番艦「山城」は大正6(1917)年に竣工、第3砲塔を後ろ向きにするなど「扶桑」からの設計変更が施された。太平洋戦争までに近代化改装が行われたが「扶桑」との識別は容易だ
戦艦扶桑と山城のプラモデルの全体画像
▲ 2007年に完全新金型で発売後、2011年にはリテイク版、そして今年は精密な艤装パーツのリニューアル版と、アオシマの「扶桑」型は時代に応じたアップデートが行われている

「扶桑」

戦艦扶桑のプラモデルのアップ画像4
▲ 艦橋を後方から見る。「山城」に比べて艦橋基部が第3砲塔の砲身との兼ね合いで前後に狭くなり、前マストの高さとの対比で華奢な印象を与えている
戦艦扶桑のプラモデルのアップ画像2
▲ 「山城」との最大の相違点である砲身が前方を向いている第3砲塔。「扶桑」では煙突を中心に主砲が前向き6門、後ろ向き6門となり、前後で対称になる
戦艦扶桑のプラモデルのアップ画像3
▲ 艦尾はリノリウム張りの飛行機作業甲板の形状や、レールなどの配置が異なっている。右舷には応急舵をエッチングパーツで追加した

「山城」

戦艦山城のプラモデルのアップ画像4
▲ 艦橋後部には補強トラスや兵員室などが設けられている。第3砲塔が後ろ向きのためレイアウトの自由度が高く「扶桑」に比べて穏健な安定した形状である
戦艦山城のプラモデルのアップ画像2
▲ 後方を向いた第3砲塔。艦橋基部の12.7cm連装高角砲、土嚢で囲まれた25mm三連装機銃、カッターなど、リニューアルされた艤装パーツが非常に効果的だ
戦艦山城のプラモデルのアップ画像3
▲ 「山城」ではリノリウム甲板の形状がシンプル。最終時の搭載機は確認できなかったが、色味を追加する意味でも零観を搭載してみた。クレーンは格納状態

キットについて
 このたび、青島文化教材社より艤装パーツ更新版のリニューアル「扶桑」、「山城」がリリースされました。
 永らく評価の低い旧キットしかなかった両艦ですが、2007年にそれまでの評価を覆す新金型キットの登場により、特徴的なシルエットが一気に作りやすくなりました。その後、設定年次違いやエッチングパーツ付きやフルハル版などの選択肢も増えました。さらに2011年には艦体や兵装が見直されたリテイク版が発売されています。
 今回発売されたリニューアル版では、最近の精密化の流れを反映させ、従来のWL共通艤装パーツから、より精密さを増した青島文化教材社オリジナルの艤装パーツに変更されました。

製作
 今回はリニューアル版の紹介ということで、過剰な作り込みをせずに、純正エッチングパーツと応急舵の追加程度でのモデリングといたしました。基本的なプロポーションはそのままで、今回は流し込み系接着剤を使って艦体全周に0.5mm幅のプラストライプを貼って、磁気機雷除けの舷外消磁電路を再現しました。

 各部の合わせは総じて良好ですが、ところどころ合いの悪い箇所があるので、よく切れるニッパーを使ってゲート処理を極限します。仮組みやすり合わせが必要となるので、接着は慎重に。
 砲塔のポリキャップは私の場合は「山城」のほうがきつかったので、穴径を修正するか、主砲塔側の取付軸を削って調整が必要です。今回「山城」には開口された主砲砲身が用意されましたが、「扶桑」は開口していないオリジナルのままです。
 艦橋の組み立てはすり合わせを慎重に。とくに「扶桑」の艦橋はねじれやすく、注意しないとゆがみます。煙突周りも「山城」はトラスが抜けていますが、「扶桑」はそのままなので、トラス構造部だけエッチングパーツに変更、「山城」は抜けていない構造物だけ交換しました。後部艦橋はそのまま組み上げましたが、マストには斜桁(ガフ)を追加しました。

 リニューアル版の高角砲は精密でよい雰囲気ですが、ダボを切り取って直に接着したほうが安定します。機銃の配置はキット指定通り。ただし、単装機銃は配置に諸説あるので適宜調べて納得した配置で接着してください。
 艦載艇も指定通りに接着。カタパルトはエッチングパーツに変更、応急舵もエッチングパーツに変更しましたが、ちょっと大きかったみたいです。
 資料によると、捷一号作戦時、「扶桑」には少なくとも零観1機が搭載されている記録が確認されますが、「山城」は空襲中に撮影された写真では肝心な部分が水柱の陰となっていてわかりません。とはいえ色味的に欲しいので、各1機ずつ搭載してみました。クレーンは格納状態としました。

青島文化教材社 1/700スケール プラスチックキット

日本海軍 戦艦 扶桑
日本海軍 戦艦 山城

製作・文/加藤 浩

日本海軍 戦艦 扶桑
日本海軍 戦艦 山城

●発売元/青島文化教材社●3630円、発売中●1/700、約29.3cm●プラキット

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加藤 浩(カトウヒロシ)

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