HOME記事キャラクターモデルフィギュアの製造を一貫して行う国内唯一のフィギュア生産工場グッドスマイルカンパニーの楽月・望月工場に突撃!谷本工場長へのインタビューと『PLAMAX AAAヴンダー』の続報も!

フィギュアの製造を一貫して行う国内唯一のフィギュア生産工場グッドスマイルカンパニーの楽月・望月工場に突撃!谷本工場長へのインタビューと『PLAMAX AAAヴンダー』の続報も!

2026.08.01

大人の社会科見学 国内唯一のフィギュア生産工場 グッドスマイルカンパニー 楽月・望月工場に行ってきたぞ! 月刊ホビージャパン2026年9月号(7月24日発売)

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 グッドスマイルカンパニー楽月工場工場長。楽月工場の設立時に設備の設計に関わったことからグッドスマイルカンパニーに入社し、現在も工場長として製造管理や設備開発に携わる。

ー現在の楽月・望月両工場の規模感や勤務体制について教えてください。
 楽月工場に関しては、従業員の人数としては社員170人、派遣社員30人といった規模感です。望月工場は従業員数40人ほどですね。楽月工場に関しては昼勤と夜勤に別れていて、現在は24時間稼働しています。最初は設備も充実していなかったし、生産数も少なかったんですが、現在はねんどろいどでいえば月に1万2000体くらいを量産しています。

ーねんどろいど以外の製品も作っているんですよね?
 スケールフィギュアや、あとHarmonia bloomというドールの製造もこちらでやっています。ただ、スケールは製造するための手数がものすごく増えるので、マックスでも月産3〜4000個くらいになってしまいますね。

ーグッドスマイルカンパニーからはさまざまな製品が発売されていますが、それらの製品のなかで、どのようなものが楽月工場に生産を割り振られるのでしょうか?
 はっきりした基準やルールはないと思います。ただ、どうしても少数ロットのアイテムは中国の工場から断られたりしがちなので、そういったものをこちらで製造することはあります。あと、うちには「タンポ印刷が上手い」という強みがあるので、例えば顔の仕上がりが特に重要なアイテムなどはこちらで担当することがあります。

ー谷本さんから見て、タンポ印刷以外の楽月・望月工場の強みはなんだと思いますか?
 まず、幅広い加工を一貫して行うことができるという点があります。うちは射出成型機だけではなく塗装の設備もあるので、例えばタンポでアイプリントを入れたプラモデルや、パーツにグラデーション塗装を施したキットも作ることができる。これは射出成型だけをやっている工場にはない強みだと思います。また、不良品などの手直しを国内で行えるのもすごくありがたいポイントだと思います。

ー強みという点では、グラデーション塗装ができるロボットなど、技術的な面を内製している点もありそうですね。
 そうですね。今ある技術でできるものを作って大量の注文を捌くというよりは、「これってどうやったら量産できるんだろう」という部分から考えることも多いです。独自の生産管理システムもそうですし。現在はAIを活用して、カメラに映ったフィギュアの顔と見本との間にズレがないかを機械が自分で確認する、自動検品システムも開発中です。

ー現在ふたつ工場があるわけですが、将来的にはどのような見通しがあるんでしょうか?
 まずは望月工場の設備や従業員数を拡張して、各200人、合計400人体制まで持っていきたいですね。それが当座の目標なんですが、「そこからもっと大きくしたい」ということになった時にはどうしようかな、という感じです。第三工場となると海外……という選択肢もあるんですが、日本だと瀬戸内周辺も魅力的なんですよね。というのも、瀬戸内周辺は年間を通して晴れの日が多いんです。塗料を扱う仕事なんで、湿度が高いと本来のツヤが出なかったりするんですよ。この点は魅力的だなと思っています。

ーフィギュア工場ならではの事情ですね。しかし、国内の第三工場まで視野に入っているとは思いませんでした。
 現在の世界情勢を考えると、「どの国に工場を作ったら10年後も安全か」というのは相当難しいですよね。だったら日本国内の製造環境を強化しておく、というのは選択肢としてはかなりアリだと思うんです。ただ、当面のところは現在のふたつの工場を拡張して機能を強化するのが目標です。

ー今後の生産設備の充実が楽しみですね。ありがとうございました!


 楽月工場では、まもなく発売予定のPLAMAX AAAヴンダーも製造中! 今回特別に組み上がったサンプルを見せてもらったぞ。ランナー枚数は10枚を余裕で超え、劇中の色分けにかなり近いイメージでパーツを分割。淡い色が多いカラーリングも、成型色でばっちりフォローした意欲作となっている。
 そして驚異的なのが、楽月工場で生産されたパーツの成型状態。船体下面に取り付けられた肋骨状の構造物は左右分割でパーツ化されており、その細さや形状の複雑さには目を見張るものがある。その他にも船体各部に取り付けられた配管類や、船体上の構造物なども限界ギリギリの緻密さで成型されており、楽月工場の技術レベルの高さを見せてくれるキットとなっている。
 ということで、PLAMAX AAAヴンダーの発売は8月予定! 入手したら、国産プラモの品質を楽しみながら組んでほしい。

▲楽月工場内の射出成型機で、まさに部品を製造している最中だったAAAヴンダー。パーツによってはスライド部も設け、高精度な成型で仕上げられている。さらに箱のサンプルもすでに到着済み。通常のプラモデルとは異なる分厚さの箱からは、このキットのボリューム感が伝わってくる

PLAMAX AAAヴンダー

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●9900円、8月予定●約50.9cm(全長)●原型/相樂ヒナト(マックスファクトリー)●プラキット

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しげる

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