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ラッカー塗料のいまさら聞けない特徴を分かりやすくざっくりご紹介! 水性塗料との差を確認しよう!

2026.08.01

【いまさら聞けない】模型用塗料の王様「ラッカー塗料」の特徴 月刊ホビージャパン2026年9月号(7月24日発売)

いまさら聞けないラッカー塗料サムネイル

【いまさら聞けない】

模型用塗料の王様
「ラッカー塗料」の特徴

ピンクシャツおじさんイラスト

 模型用塗料の昨今のトレンドといえば、高性能化を遂げた「水性塗料」。その注目度は年々高まっています。
 一方で、月刊ホビージャパンに掲載しているプロモデラーの作例の多くは、現在でもラッカー塗料をメインに製作されています。ラッカー塗料は高い塗膜強度や乾燥の速さ、美しい仕上がりといった優れた特性を備え、長年にわたり模型用塗料のスタンダードとして支持され続けてきました。
 そこで本記事では、ラッカー塗料の特徴や魅力を基礎から改めて解説。さらに、水性塗料との使い分けや併用を駆使し、より効率的に、そして表現の幅を広げるテクニックについても紹介していきます!


●選べる自由! 豊富なラインナップ

 ラッカー塗料の魅力といえば、なんと言ってもプラモデルの歴史とともに充実が図られたその膨大すぎるラインナップを語らないわけにはいかないだろう。現在では中間色や専用色なども多数揃えられており、混色無しでも豊かな表現が可能になっているのだ。

MG ウイングガンダム Ver.Kaと塗料とエアブラシ

 ラッカー塗料は各メーカーから個性豊かな色がラインナップされている。(メーカー非推奨ではあるけれども)各社の塗料をまたいで組み合わせても使えたりしてしまうので、「この色だけはこのメーカー」といった自分だけの定番を作れるのも大きな魅力だ。

●模型店で手に入る定番ラッカー塗料

 ラッカー塗料はさまざまなメーカーから発売されていますが、そのなかから編集部の独断で3種をピックアップして紹介。

Mr.カラー●GSIクレオス

Mr.カラー●GSIクレオス
▲ラッカー塗料の代表格にして、日本全国の模型店でほぼ必ず取り扱われているド定番塗料。通常のMr.カラーの他に、性能を向上させたGXカラー、最上クラスの性能を誇るGGX(ダブルジーエックス)カラーなどもラインナップされている

ガイアカラーガイアノーツ

ガイアカラー●ガイアノーツ
▲2004年に誕生し、いまやMr.カラーと双璧を成すラッカー塗料となったのがガイアノーツのガイアカラー。キャラクターモデルにうってつけの鮮やかな発色と色のチョイス、そして隠蔽力の高さが特徴

タミヤカラータミヤ

タミヤカラー●タミヤ
▲アクリル塗料やエナメル塗料でおなじみのタミヤが展開する、ここに並ぶ塗料のなかでは最後発となるラッカー塗料。これまでアクリル塗料でしか再現できなかったタミヤ指定色がラッカー塗料でも使えるようになり、多くのモデラーに歓迎された

●食い付きの良さとタフな塗膜!

ラッカー塗料ウェザリング中
ラッカー塗料ウェザリング中2

▲ラッカー塗料はとても食いつきが良く、塗膜強度の高さも特徴的。そのためサーフェイサーや下地塗装のベースをラッカー塗料にすれば、後から別種の塗料(アクリル塗料やエナメル塗料)を上掛けしてもラッカーの下地が剥がれたり、塗膜が溶けたり混ざったりしてしまうことはない。この性質が重宝された結果、「塗装の初手はラッカー塗料」という定番が構築されていったというわけ。仕上げで酷使することになるエナメル塗料やウェザリングカラーにもしっかり耐えてくれる頼もしさ。またラッカーサーフェイサーは他の塗料の食いつきを上げる効果があるので、メイン塗装を水性塗料やエナメル系で行う場合にも下地として問題なく使えるのだ

●筆塗りもOK

ラッカー塗料筆塗り中の塗料皿
ラッカー塗料筆塗りの様子

▲伸びが良く乾燥も速いラッカー塗料は、発色にも優れるため筆塗りに適している。薄めすぎると溶剤の力で先に塗った塗膜を溶かしてしまうことがあるが、筆に含ませる溶剤の量や自分に合った希釈濃度を掴めば、驚くほど気持ちよく塗り進められる

●エアブラシとは最高のパートナー

エアブラシ塗装の様子
▲エアブラシ塗装では、塗料を溶剤で薄めて吹き付ける必要がある(濃すぎると内部で目詰まりを起こしてしまう)。ラッカー塗料は溶剤で希釈したあとも吹き加減のコントロールがしやすいので、エアブラシ塗装との相性が抜群なのだ

好みの希釈率で塗れる安定感

 水性塗料は塗料1:うすめ液1という比率よりも薄くすると途端にコントロールが難しくなったり、一度完全乾燥すると溶剤でも溶けない(ノズルの中で乾くと除去が困難)という難点を抱えていますが、ラッカー塗料はかなり薄く希釈してもエア圧や噴霧量の調整をすれば問題なく吹けますし、乾燥後も溶剤で除去できるといった扱いやすさも支持を集める要因と言えるでしょう。

塗料1:うすめ液1

塗料1:うすめ液1
▲少ない塗装回数で発色させたい時の希釈割合は1:1がベスト。人によっては少し濃く感じるかもしれないがコントロールはしやすい

塗料1:うすめ液2

塗料1:うすめ液2
▲多くの人が好む希釈率。複数回に分けて色を発色させていくので、平滑できれいな塗面にしやすい

塗料1:うすめ液3

塗料1:うすめ液3
▲下の色を透かしてグラデーション塗装を施したい時は、塗料をかなり薄く希釈してから塗る。3倍に薄めてもパーツの上でしっかりと定着してくれる

●塗装ブースやマスクも用意したい!

強力な換気性能を誇る「ネロブースSP」
▲強力な換気性能を誇る「ネロブースSP」(●発売元/ガットワークス●73700円)

 ラッカー塗料の最大のウィークポイントは刺激臭。塗装を始めると部屋全体で有機溶剤の匂いを感じるほどで、溶剤臭の長期間の吸引は健康を損ねるリスクがある。エアブラシ塗装、筆塗りともに換気をしっかりして、塗装中はマスクを着用するようにしよう。頻繁に塗装をする場合は、できれば塗装ブースを用意したい。

●メタリック塗料の充実

メタリック塗料塗布した
スプーンやフィギュア
▲水性塗料に比べて圧倒的ラインナップを誇っているのがメタリック塗料。色だけでなく、メッキ調塗料のような質感の変化まで楽しめるものがある
MG 百式 Ver.2.0の作例上半身アップ
▲MG 百式 Ver.2.0の作例。ラッカー塗料のメタリックの塗膜と美しい発色を活かした仕上がり

●美しい光沢

バイク模型の鏡面
▲美しい光沢を手軽に楽しめるラッカー塗料。そのため、鏡面のような仕上げが求められるカーモデルやバイクモデルでは、まさにラッカー塗料の独壇場といえる
バイク模型の研ぎ出し中
▲塗膜の強さを活かした「研ぎ出し」も可能。ただ塗り上げただけよりもさらなる光沢感とデカールのデコレーションを追求できる

●溶剤も豊富

模型塗料の溶剤各種
▲溶剤は塗料を薄めるだけのものではない。メタリック塗料との相性を高めるものや、乾燥時間を長くして塗膜をより平滑に仕上げるものなど、用途に応じたさまざまな製品が発売されている。塗料だけでなく溶剤も使い分けることで、表現の幅がさらに広がるのもラッカー塗料の大きな魅力だ

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ⓒサンライズ

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