北海道で発掘された大型恐竜「カムイサウルス」を復元!!「プラノサウルス パラサウロロフス」を改造して日本最大級の全身骨格を再現!【プラノサウルス復元プロジェクト】
2026.06.17
プラノサウルス復元プロジェクト/カムイサウルス【BANDAI SPIRITS】●ウラベヒロト(アーミック)、G.Masukawa(GET AWAY TRIKE!) 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)
▲カムイサウルスやパラサウロロフスといったハドロサウルス科の恐竜は、そのくちばしの形状から「カモノハシ竜」と通称される。恐竜図鑑で「やられ役」にされがちなハドロサウルス科だが、白亜紀の恐竜の中でも特に繁栄したグループだ
プラノサウルス復元プロジェクト
第十四回 カムイサウルス
実際の化石や骨格図を基に、BANDAI SPIRITS「プラノサウルス」の骨格ビルドをよりリアルに“復元”する連載企画「プラノサウルス復元プロジェクト」。
第14回は、「日本初の大型恐竜の全身骨格」として大きな話題をさらったカムイサウルスに、パラサウロロフスのキット改造で挑戦する。2026年4月25日にリニューアル開館した「むかわ町穂別恐竜博物館」の至宝、「竜のカムイ」をとくとご覧あれ。
G. Masukawa
模型大好きサイエンスイラストレーター・ライター。恐竜の骨格図は国際的に高く評価されており、世界各地の博物館やイベント、論文を飾っている。主な著書に「恐竜のきほん」、「ディノペディア」(誠文堂新光社)、「新・恐竜骨格図集」(イースト・プレス)。執筆に「学研の図鑑LIVE エクストリーム ティラノサウルス」(Gakken)など。
プラノサウルス パラサウロロフス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1540円、発売中●約16cm●プラキット
■使用ツール
▲・ニッパー ・デザインナイフ ・エッチングソー ・彫刻刀 ・各種ヤスリ ・ピンバイス
▲カムイサウルスが産出した北海道の蝦夷層群函淵層(はこぶちそう)*の時代は白亜紀後期の終わりごろにあたる。当時のアジアにおける陸上の頂点捕食者は巨大なティラノサウルス科であり、日本でも同時期の地層から全長10m級のティラノサウルス科の化石がいくらか知られている。比較的近縁のイグアノドンとは異なり目立った武器を持たないカムイサウルスだが、その体格は全長8m、推定体重4tにもなる。ティラノサウルス科にとって楽な相手ではなかったはずだ。ティラノサウルス科の骨格はG. Masukawaが製作。タルボサウルスやズケンティラヌス、そしてティラノサウルスといった10m超級のものをイメージしている
*函淵層:北海道の浦河町から宗谷岬、サハリンまで南北に長く露出する蝦夷層群のうち、もっとも新しい時代に堆積した地層。海成層主体の蝦夷層群としてはめずらしく河川の堆積物を含んでいるが、カムイサウルスの化石は大陸棚の堆積物から産出している
▲カムイサウルスのくちさきは未発見だが、頭蓋天井(頭骨の天面部分)には骨質のクレスト(トサカ)との関節面が残されていた。頭蓋天井に貼りつくようにして、なんらかの小さな板状のクレストが存在したようだ。胴椎の棘突起は前傾しており、カムイサウルスと他のハドロサウルス科を区別する重要な特徴となっている
▲比較的近縁のイグアノドンとは異なり、スパイク状の手の親指は完全に退化・消失している。カムイサウルスの四肢はハドロサウルス科の中でも比較的長く、すらりとしている
骨格ビルド(素組み)
骨格ビルド(改造後)
▲キットの「骨格ビルド」はパラサウロロフスの骨格の側面形をよく捉えている。キットをカムイサウルスの体型に近づけつつ、「恐竜ビルド」や可動の都合で省略された部分を徹底的に作り込んだ
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