52TOYS新アイテム「CUBEAUTY Diana」が発売間近!トイデザイナー・野中剛氏がデザインを手掛けたキューブ型の変形トイをの最新情報をお届け!
2026.11.0852TOYS ツキイチ新作情報
MONTHRY 52TOYS TOPICS!
中国の総合ホビーメーカー、52TOYSの最新情報をお伝えする本コーナー。今回はトイデザイナー・野中剛氏がデザインした新アイテム「CUBEAUTY Diana」の情報をお届け! BEASTBOX史上もっとも箱っぽいキューブ形態から神秘的な女神型フィギュアへと変形する、要注目のアイテムだ。ということで、この新作をさっそくチェック!
取材・文/しげる
百戦錬磨のトイデザイナーが手掛ける キューブ→女神の変形トイ!
これまでワンダーフェスティバルなどで展示されてきた「CUBEAUTY Diana」が、いよいよ発売間近! このアイテムは数々の特撮ヒーローや合体ロボ、超合金魂など幅広い商品を手掛けてきたトイデザイナー/イラストレーターの野中剛氏がデザインを手掛けたもので、表面に四角い板を貼り付けたようなキューブ形態から、ギリシャ・ローマ時代の女神像を思わせるような神秘的なフィギュア形態に変形する。
キューブ形態の収まりの良さ、変形プロセスのシンプルさ、そして肩や腰の関節の位置にまで配慮されたプロポーションの美しさと、まさに野中氏の職人芸が炸裂した逸品。さらにフィギュア形態での可動性能も非変形のアクションフィギュア並みで、動かしても楽しいアイテムとなっている。ぜひとも手に取って遊んでほしい一品なのだ!
CUBEAUTY Diana
●発売元/52TOYS●価格未定、10月予定●約15cm
で、CUBEAUTY Dianaってどうやって作られたんでしょうか?52TOYSのWangさん、そして野中さんに聞いてみた
Stryker Wang
ー野中さんにデザインを依頼した理由は?
野中先生はメカキャラクターデザインのパイオニアであり、共同開発という形で交流し、学びを得たいとずっと思っていたからです。野中先生はとても控えめな方のようでSNSにはほとんど姿が見当たらず、そのため連絡先を突き止めるまでに少し苦労しました。ですが、実際に連絡が取れてからは、非常にコミュニケーションが取りやすい方だと分かりました。同時に、私が思いつきで提案した突飛なアイデアの数々に対しても、客観的な評価とアドバイスをくださり、その過程で多くのことを学びました。
ーDianaのアイデアは、どのように生まれましたか?
野中先生は私たちの「BEASTBOX」シリーズに興味を持ってくださったため、まずはこのシリーズでコラボレーションすることを選びました。野中先生から初めて商品のコンセプトについてお返事をいただいたときは、本当に驚きました。というのも、野中先生はこれまで大型メカやメタルヒーローを手掛けられることが多かったので、古代ローマ文化を背景にした女性戦士のデザインが出てくるとは思っていなかったからです。
ーDIanaの開発にあたり、野中さんとどのようにコミュニケーションを取りましたか?
連絡は主にメールです。まず野中先生から初期のコンセプト画をご提示いただき、双方で合意したのち、より詳細なデザイン画をご提供いただきました。モデリングの段階でも、かなり積極的にコミュニケーションを取っています。というのも、これは他の製品でも同じなのですが、実際のモデリング作業中にはデザイン画の解釈に関する疑問が生じることがあり、誤解を避けるためにもデザイナーご本人にまめに確認を取る必要があるためです。モデリングから、CGレンダリング画像の監修、そしてその後のあらゆる工程に至るまで、メール以外にも展示会での対面、サンプルの郵送など、さまざまな方法で連携しつつ製品化にこぎつけました。
ー完成品についての感想は?
特に気に入っているのは、表面の模様の表現です。Dianaには多くの複雑な模様があります。この模様の表現は、従来であれば平面的なシールで終わらせていたと思います。ですが今回は野中先生から「これまでとは違う表現方法を試してみては?」とご提案をいただき、そこで立体感のあるPVCシールを採用しています。実際の仕上がりも非常に満足のいくものとなりました。全体のデザインやギミックに関しても、Dianaは複雑な変形を追求した商品ではなく、「変形できる女性戦士のアクションフィギュア」というべきものになりました。これは「BEASTBOX」のこれまでの商品とは、全く異なる特徴です。メカっぽい味わいがありながらも、女性戦士の美しいラインも楽しむことができる、非常に面白い仕上がりになったと思います。
野中 剛(のなか つよし)
玩具工業デザイナー。主にバンダイの男児玩具を中心に、40年以上のキャリアを持つ大ベテラン。現在もフリーとして幅広い製品やイラストを手掛ける。
ー52TOYSからはどのような形で発注が来ましたか?
昨年の春頃、SNSを通じて初めて連絡がありました。何か一緒にやりたいとのことで、いくつかアイデアをいただいた中に「BEASTBOXシリーズの新機軸として人間型にする」というものがあり、こちらから女性型を提案させていただきました。
ー52TOYSの製品について、どのような感想をお持ちですか?
BEASTBOXシリーズには以前から注目していて「しっかりしたモノづくりをしている会社」というイメージは持っていました。ですから依頼を断る理由はありませんでした。
ーCUBEAUTYのコンセプトは?
キューブの大きさ(各辺5cm)は決まっているので、そこから昨今の主流サイズのフィギュア(15cm前後)にどう変形させるかをまず考えました。個人的にかっこいい女戦士のイメージが好みなのですが、そこに「極端にエビ反って弓を射る」曲芸のイメージも加えて、「超軟体な女性が体をエビ反りにして箱型になる」構造を考えていきました。アクションフィギュアとして遊びやすくするため、本来の人間の関節位置以外では曲げたり伸ばしたりはしていません。古代ローマやスパルタ兵っぽい鎧も、ロボットデザインと相性のいいモチーフとして迷いなく選びました。
ー近年のBEASTBOXなどに比べると変形プロセスが比較的シンプルですが、これは意図したものでしょうか?
もっとシンプルにしたかったくらいです。複雑な変形工程を楽しむ方もいらっしゃると思いますが、自分は「面倒くさい」と思ってしまうので(笑)。
ー人型形態でのプロポーションについて、注意した点はありますか?
女性らしさは感じさせつつも、関節の強度や変形の確実性を優先させています。そこはやっぱり「フィギュア」じゃなくて「変形トイ」な部分です。
ーDianaの設計はどう進めましたか?
こちらから納品したスケッチ(図面とパース画)を基に、52TOYSさんのほうでモデリングを進めていただきました。ある程度できあがったモデルデータ画像にリクエストを書き込んだり、直接試作品を確認させていただくこともありました。最初は英訳ソフトを駆使しながらバイリンガルでメールのやりとりをしていましたが、次第に日本語だけになっていきました。52TOYSの担当者さんには翻訳のお手間をかけてしまいましたが、「オタクに国境はない」ので先方の伝えたいことは理解できました。
ーDianaについて「こうやって遊んでほしい」「ここに注目してほしい」というポイントはありますか?
テストショットを確認した時、デザインした本人でさえ「あれ? ここはどことつながってるんだっけ?」とちょっと悩んだりしたこともありました(笑)。自分が今まで手掛けてきた製品の中では結構複雑なアイテムになったと思うので、ぜひパズル感覚でいじっていただければと思います。
ープレデター関連のアイテムなど、今後もコラボレーションの予定がありますが、52TOYSとの展望について教えてください。
今回、52TOYSさんからお声がけいただいたことには大変感謝しています。この連載ページが証明している通り、近年中国をはじめとする海外メーカーから素晴らしいホビー商材が数多く送り出されています。自分もいくつかのメーカーさんとお仕事させていただいていますが、担当者のみなさんは例外なく日本のコンテンツや玩具に触れてオトナになって、いまだにその情熱を失わずに商品開発にいそしんでいることを強く感じます。今後も可能な限りお手伝いできればと思っています。
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