Whimsical Gunpla Production Notes
セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記RETURNS
個性的なテクニックと淡い塗装表現で、月刊ホビージャパンモデラーのなかでも他と一線を画する存在のセイラマスオ。彼が気ままに「ガンダムSEED」シリーズのガンプラ製作を楽しむ過程をお届けする連載「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記リターンズ」。第8回目となる今回はMG プロヴィデンスガンダムの完成編。ガラリと変わったシルエットに注目です!
製作・解説/セイラマスオ
前回の記事はコチラ
ウマく作るためのHow toじゃありません
これまでどおり、私なりのガンプラ製作法を今回も変わらずご紹介していきます。どうも万人向けというわけではないらしい私の製作法ですが(笑)、工作的には基本的なもの中心だと思いますので、楽しみながら模型と向き合っている様を温かい目で見守ってもらえたら幸いです。
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theme:自由な発想でコンセプトを決めて仕上げる[後編] use kit:MG プロヴィデンスガンダム
❶各部ディテール追加
▲今回はキュベレイに少し寄せていくコンセプトなので、ディテールのアクセントとしてキュベレイの胸部前面プレートを模した流用パーツを設置します
▲先端部の不足部分をタグプラ板(※)で補って形状出しします ※ランナーのタグ部分を平らに加工したもの
▲形状が決まりました。キュベレイをしっかり意識したディテールはここだけですが、いいワンポイントになりました
▲キットの余剰パーツはそれ自体ディテールの入ったいい形のものが多いので、もっと多用したかったのですが……
▲この辺の小さいパーツも、一応MG プロヴィデンスの余剰パーツリサイクルではあるのですが……(笑)。もうちょっと使ってもよかったかな?
▲隙間に円筒流用パーツをねじ込んだバックパックも、馴染ませるディテールを追加して体裁を整えました。ですが、裏側の見えにくいところは切断面とか割とそのまんまだったりでけっこう手抜き(笑)。こういう手抜きを許す心も、製作にはけっこう大事だったりします
▲脚部短縮した跡のツギハギ部分は、パテ等は使わずに馴染ませ効果だけで仕上げました
▲上下に切断した線はそのまま残っていますが、切断面のずれたラインをナイフで削って整えれば、意外と違和感は軽減できます
▲HJモデラーズのディテールアップパーツも作業省力化のために多用します
▲靴には天面だけでなく、側面にもディテールパーツを配しました♪
❷工作完了
▲これにてディテールアップ作業の全工程完了です。キュベレイMk-IIに似なかったぶんは、色塗り効果に期侍しましょう(笑)
❸色塗り
▲どんどんいきましょう。次は塗装。使用する基本的な色はたったの3色です
▲私の好みの色味にするのに手っ取り早いのが、水性ホビーカラーHJのセイラマスオカラーを使用すること(笑)。メインとなる紺色は、セイラマスオカラー アッシュパープルに水性ホビーカラーのネイビーブルーを入れて調整しています
▲メカ色は本体色に対して淡い色味にするべく、セイラマスオカラー ウォームグレーに白を混ぜてより淡くします
▲本体のピンク部分はセイラマスオカラー ピンクレッドをそのまま使用。使い勝手のいい色ですねえ(宣伝)
▲メインカラーの濃い紫は隠蔽力が高いので、ほぼ1回で発色しました。これは塗り重ねの回数が減らせそうで大変助かりそう
▲実際に2回塗ってみるとこんな感じ。これは仕事が早く済んで助かりますねー♪
▲ピンクレッドも塗っていきます。下地が濃い成型色のところでも無洗浄・無サーフェイサー状態でどしどし筆塗り。水性ホビーカラーは性能がいいので結構すぐに発色してくれますよ
▲配色はキュベレイMk-IIに倣って決めていきますが、ピンク色の散らし具合はじっくり検討しながら進めています
▲数の多いドラグーンはできれば手軽に済ませたいところですので、少しだけ部分塗装するに留めます。多くの部分は成型色のままとすることにしました(逃げww)
❹デカール貼り
▲MGキットですから、ガンダムデカールやシールが豊富に揃っています。以前の作例の時に使用した残りがまだあったのでラッキー!
▲印象的にデザインされたラインデカール等を貼り込んだら、全体にツヤ消しクリアーを吹いて完成です!
ZGMF-X13A PROVIDENCE GUNDAM Ver.W.G.P.N.
FULL MECHANICS編で培ったノウハウを経て、いよいよ本連載におけるMG SEEDシリーズ第1弾のお披露目です。今回のプロヴィデンスガンダムはおおらかな発想を武器に、「キュベレイMk-II風」の意匠を随所に取り入れるという大胆なコンセプトで製作。「プロヴィデンスにキュベレイ風?」という意外な組み合わせも、完成してみれば違和感は皆無。プロヴィデンスガンダムらしい精悍さをしっかりと残しつつ、新たな魅力を備えたアナザーバージョンとして見事に成立しています。まさに、セイラマスオのセンスと構成力が存分に発揮された一作と言えるでしょう。
▲メーカーサンプル写真(左)との比較。実はドラグーンの装備数自体は変わっておらず、位置を変更しただけなのだが、その効果は絶大。モチーフはキュベレイMk-IIだが、あくまで「言われてみれば」と感じられる程度に留めるのもポイント。元ネタに寄せすぎず、『SEED』の世界観の中であり得そうなバランスへと落とし込む巧みなアレンジこそ、ミキシングの醍醐味と言える
▲左右に展張した肩アーマーのシルエットをドラグーンが構成しているユニークさ。後頭部から突き出たドラグーンも面白い
▲例によってキットのギミックはすべて残しているので、写真のMA-V05A 複合兵装防盾システムや、MA-M221 ユーディキウム・ビームライフルを使ったアクションも問題なくこなせる
おわりに
無理矢理似ていない機体へ変更するというコンセプトを掲げて始めた製作でしたが、方向性が明確なぶん迷いなく改修を進められたので、作る側としてはとても楽しかったです。最終的に目指したモノになったかどうかはともかく、ガンプラ製作のアプローチとしては大変面白い作り方ですよね〜♪
次回はリフターを背負った……アイツだ!
BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“マスターグレード” プロヴィデンスガンダム使用
ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム Ver.W.G.P.N.
製作・解説/セイラマスオ
MG プロヴィデンスガンダム ●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●5940円、2017年3月発売●1/100、約18cm●プラキット
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