HOME記事ガールズプラモドール作家のメイクアップに注目! 「LXXVIII-platinum 1.5」のドール作家&モデラーによるドール風アレンジ【chitocerium】

ドール作家のメイクアップに注目! 「LXXVIII-platinum 1.5」のドール作家&モデラーによるドール風アレンジ【chitocerium】

2024.01.17

ガールズプラモスタイル #01(11月30日発売)

ドール作家&モデラーによる麗しのドール風アレンジ

LXXVIII-platinum 1.5のメイン画像

 メイクによって完成度が左右されるといっても過言ではないガールズプラモ。そこで商業アイテムも手掛けるドール作家・れにゃを迎え、『chitocerium』第1弾を飾ったLXXVIII-platinum 1.5をメイクアップしました。ボディはモデラー・keiichiroが担当。ドールとプラモの奇跡のマリアージュをご覧に入れましょう。

LXXVIII-platinum 1.5の画像

chitocerium LXXVIII-platinum 1.5

●発売元/グッドスマイルカンパニー●5907円、発売中●1/1、約20㎝●プラキット●原型/Masaki Apsy、制作協力/グッドスマイルカンパニー、デザイン/huke


LXXVIII-platinum 1.5の正面全体画像
▲ フェイスパーツのメイクはれにゃが、髪やボディなど、その他の部位はkeiichiroが担当。製作はれにゃが先行し、keiichiroは完成したフェイスパーツに合わせて工作・塗装を施した。おかげでもともとひとつのものだったように息の合った仕上がりとなっている
LXXVIII-platinum 1.5の背面全体画像
▲ 肩や腰周りの武装は可動&着脱可能。肩の武装は黒い翼をイメージし展開したままにしている
LXXVIII-platinum 1.5のバストアップ画像
▲ 微かに開いた唇が艶やかな表情。ボディはやわらかな造形を活かせるよう、立体感を強調するグラデーション塗装とスミ入れを行った
LXXVIII-platinum 1.5のアクションポーズ画像 その1
▲ 支柱と併用することで浮遊感のあるアクションポーズが可能となっている
folderの画像
▲ 台座を兼ねる六角体の箱“folder”。上面のマークはチタンシルバーで塗り分け、側面はレースのカーテンでマスクし、光が当たると模様が浮き出るように塗装している
LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その1
LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その2

▲ ドールではカラーうすめ液で表情のメイクオフを行うことが多いが、UVプリント仕様のchitoceriumには有効ではなかったため、ゴッドハンド 神ヤス! #800~1000やスポンジやすりで少しずつ表情を削り落としている

LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その3
LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その4

▲ 彩色はリキテックスソフトタイプを使用。眉毛、アイライン、瞳を茶色で下描きし、その上から濃い色で徐々になぞっていく

LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その5
LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その6

▲ 瞳の色を重ねて濃くし、ハイライトを入れる

LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その7
▲ アイシャドウ用の細いブラシを使い、パステルでチークを追加する
LXXVIII-platinum 1.5の顔をメイクアップ解説画像 その8
▲ デフォルトの髪をセット。バランスよく愛らしく仕上がっていることがわかる
LXXVIII-platinum 1.5の軽装状態の画像
LXXVIII-platinum 1.5のヒザ部分の画像
▲ 塗装後にヒザ関節の組み込みと左右部品を組み付け、さらにボディに合わせたディテールの彫り込みと影色を入れている
LXXVIII-platinum 1.5の脚部の画像
▲ 脚部には瞳と同じブルーを入れ、ワンポイントとした
LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔の画像
▲ れにゃが特に気に入っているという「眠り顔」。睫毛や涙が再現されており、リアルテイストのドールらしいメイクとなっている
LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔をメイクアップ解説画像 その1
LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔をメイクアップ解説画像 その2
LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔をメイクアップ解説画像 その3

▲ フェイスパーツの下準備は先程の工程と同様

LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔をメイクアップ解説画像 その4
LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔をメイクアップ解説画像 その5
LXXVIII-platinum 1.5の眠り顔をメイクアップ解説画像 その6

▲ 涙や唇のツヤはUVレジンを乗せている。メイク後は髪をセットし全体のバランスを確認。必要があれば調整していく

LXXVIII-platinum 1.5をfolderに収納した画像
▲ 本体である“fragment”と武装は“folder”に収納可能。美しい表情と相まってまるで眠り姫のよう…

 ドール風の作例とのお話で元々ドール寄りなイメージのplatinumちゃんをどんなドールさん風にしようかなと考え、それぞれ違ったお人形さんの雰囲気にしてみようと製作いたしました。
 リアル風の眠り顔がお人形さんらしい気がして特に気に入っていて、メイン顔の気持ちで描いています。

れにゃ
 透明感のあるメイクでファンを魅了するドール作家。
『chitocerium』作例ではフェイスパーツのメイクを担当している。


 platinumの髪とボディを製作しました。製作開始前にメイク済みのフェイスパーツをお預かりしたのですが、息を吞むようなれにゃさんのメイク技術に圧倒され、どのようにボディを塗装するかしばらく悩みました。

組み立て
 特に大きな改造は行っていませんが、塗装後の塗膜の剥がれを避けるため、関節部のクリアランスを調整しました。仮り組みを繰り返しながら、塗膜の厚さを考慮して関節部分を少しずつリューターなどで削っています。また、ボディ各部のディテールをタガネなどで掘り込みメリハリをつけました。頭部はフェイスパーツの交換がしやすいよう嵌め込み部分を削っています。

塗装
 フェイスパーツに視線が集まるよう、ボディはホワイトにクリアブラウンを加えたベージュをベースに、軽くグラデーションをかけて仕上げています。腹部や太もも部はレッドにブラックを加え、軽くパールを吹いたやわらかめの黒としました。

肩や大腿部などの肌色部分はMr.スーパースムースクリアー つや消しで仕上げました。髪はボディより少し暗めのベージュとし、赤みのあるパールをごくわずかに吹いて、光が当たる部分と影でコントラストが出やすいようにしています。

 色数をおさえて塗装したことで、メイクされたフェイスパーツがより引き立つ作例になったと思います。『chitocerium』の世界観と合わせて楽しんでいただければ幸いです。

LXXVIII-platinum 1.5のメイン画像

グッドスマイルカンパニー 1/1 プラスチックキット“chitocerium”LXXVIII-platinum 1.5使用

白金の自動人形

製作・文/keiichiro、れにゃ

chitocerium LXXVIII-platinum 1.5

●発売元/グッドスマイルカンパニー●5907円、発売中●1/1、約20㎝●プラキット●原型/Masaki Apsy、制作協力/グッドスマイルカンパニー、デザイン/huke

ガールズプラモスタイル#01
2,420円(税込)

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ⒸGSC, huke, Masaki Apsy/chitocerium

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