初めてでもわかる!“プラモデル用塗料”の違い 各塗料の特徴と用途を解説&ご紹介!【模型質問箱】
2023.07.07模型質問箱 塗料・マテリアル編 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)
みんなの気になる“模型の質問”に答えます!
読者の皆様からのアンケートはがきやHJ Web、SNS等にお寄せ頂いたご意見やご質問を参考に「気になる模型の質問」のプロモデラー・けんたろう、フミテシ、そしてホビージャパンモデラー陣やメーカー各社様がお答えていきます!
Q.初めて模型を塗ります。模型用塗料について教えてください。
A.ラッカー塗料、水溶性塗料、水性エマルジョン塗料、エナメル塗料、油彩系が現在主に使用されている塗料です。
ラッカー塗料
Mr.カラーやガイアカラー、タミヤカラー ラッカー塗料など。速乾性があり、塗膜も滑らか。もっとも模型用として流通しているのがラッカー塗料です。色数豊富、その時の流行りの色をラインナップした特色など、常に模型シーンと寄り添ったカラーがラインナップされます。一番気になる点は匂い。模型用塗料=臭いというイメージは、このラッカー塗料の刺激臭からきていると言えます。
水溶性アクリル塗料
水性ホビーカラー、タミヤカラー アクリル塗料など。水にも溶けて、低臭。リビングモデリングに最適です。昨今性能がアップして、とても勢いのある塗料です。水にも溶けるというのがキーワードで、乾く前なら筆を洗ったりすることができます。乾燥すると耐水性になり水に溶け出しません。ついつい水で塗料を希釈したくなりますが、完全には溶けないので、専用のうすめ液を使用して塗装してください。
水性エマルジョン系塗料
アクリジョン、ファレホ、シタデルカラーなど。完全に水に溶けるほぼ無臭の水性塗料。海外ではもっともメジャーに使われている塗料です。スペイン生まれのファレホ、イギリス生まれのシタデルカラーはこのエマルジョン塗料の性能を突き詰めてきたものです。無臭&水にしっかりと溶ける快適さによって、ラッカー塗料や水溶性塗料よりも圧倒的に準備やお片付けが楽です。
HJ Webの工具&塗料データベースで「水性エマルジョン系塗料」をチェック!(click)
エナメル塗料
タミヤカラー エナメル塗料 ガイアカラー エナメルなど。非常に伸びが良く、乾燥後もピキッと硬い質感で均一な仕上がりになるエナメル塗料。伸びの良さから、筆塗りで細部の部分塗装に活用されることも多いです。専用のエナメル溶剤で薄めることで、スミ入れ塗装を楽しめます。
油彩系
Mr.ウェザリングカラーなど。油絵具の特性を持った塗料。主に汚し塗装に使用されます。伸びの良さによるスミ入れ、透明度を生かしたフィルタリングと、模型のアクセントになる塗装を手軽に楽しめます。