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HGガンダムヘビーアームズ改を、全体的なディテールアップで完成度大幅アップ!

2023.06.16

XXXG-01H2 ガンダムヘビーアームズ改【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年7月号(5月25日発売)

HGガンダムヘビーアームズ改 イメージカット

細部のアップデートを積み重ねて全体的な完成度を底上げする

『新機動戦記ガンダムW』にてガンダムヘビーアームズを宇宙仕様に改修した「XXXG-01H2 ガンダムヘビーアームズ改」。キットは2022年6月に発売されたものだが、HGガンダムデスサイズヘルやRGガンダムエピオンなど、近々で再び『ガンダムW』熱が高まっているということで渡辺圭介が製作。大きな改造は施さず、全身にわたって細部に手を加えることで全体的な完成度を底上げしている。

全体画像 前面
▲改修後の変更点としては主武装のビームガトリングが2連装ビームガトリングになり、腰部フロントアーマーにバーニアが追加。サイドアーマーのダクトも中央にスリットのあるバーニアになっている
頭部パーツ
▲フェイスが前に出ているように感じたので、頬まわりパーツの合わせ目にプラ板を挟んで0.5mm前に延長。庇パーツも合わせて0.8〜1.0mm前に出るようにした。庇側面のラインを弓なりに補正し、バルカン砲は後部のバルジに合わせて位置を若干上にずらしている。V字アンテナはフラッグを落としてシャープ化しつつ、バルカン砲を隠さないようにやや角度を修正。側頭部のロッドアンテナは根本の補強部をカットし、先端を切り落として細めのプラ棒を差し込んだ
額と胸部ガトリング
▲額と胸部ガトリング砲内のセンサーは、キット部分を開口し、市販パーツでクリアー化。ガトリング砲ハッチの断面は分割ラインを変更しつつ、モールドを追加
全体画像 背面
▲バックパックのスラスターは上下に2基ずつノズルを備え、中央に2基のバーニアが追加。腰部リアアーマーは台形から五角形になり、左右にスリット入りのバーニアが追加された
胸部パーツ1
▲胸部はガトリング砲周囲のフレームが一部本体側にあるので、カットして本体側はエポパテで埋めている。胸部と腹部の隙間もエポパテで埋めた
胸部パーツ2
▲ガトリング砲ハッチのヒンジ部は強度を保てるくらいまで削り込み、フレームに接着固定して一体感を出している
アーミーナイフを構えている画像
▲右腕のアーミーナイフが展開。左腕の2連装ビームガトリングはバックパックに懸架可能
前腕パーツ
アーミーナイフパーツ
▲前腕の合わせ目を処理するために内部フレームパーツを中央でカット。接着後に取り付けられるようにしている。アーミーナイフも基部の片側をカットして後ハメ化した
アンクルアーマー1
アンクルアーマー2
▲アンクルアーマーは側面のモールドが甘いので削り込みと市販パーツで形状をくっきりさせている。関節パーツは肉抜きをエポパテで埋めつつ、接続軸がないほうの開口部は市販の丸モールドパーツでふさいだ
脚部パーツ
▲脚部はスネ中央でいったん切り離し、プラ板をはさんで1mm延長
バックパックパ―ツ
▲バックパックは使用しない右側のダボ穴をエポパテで埋めて、プラ材で凸モールドを追加。4基のノズルは市販パーツで大型化し、中央のバーニアは内部に市販パーツを仕込んでディテールアップ
足パーツ 靴裏画像
▲靴裏は肉抜きをプラ板等で埋めて、四角いモールド部分は市販のダクトパーツでディテールを追加している
素組みとの比較画像
▲キット素組み(左)との比較。頭部はアンテナのシャープ化とフェイス位置の変更で引き締まった印象になった。各部モールドは成型の都合で甘くなっている部分を彫り込み形状をくっきりさせ、宇宙戦闘を意識したウェザリング塗装で仕上げている
胸部ガトリング砲、ホーミングミサイル、マイクロミサイルを展開、構えている画像
▲胸部ガトリング砲、ホーミングミサイル、マイクロミサイルはキットのギミックをそのまま活かしている。ハッチ裏側やミサイル弾頭を塗り分けておくとさらに造形を際立たせることができる
脚付け根軸パーツ
▲脚付け根軸は前後スイング機構が備わっているが左右一体成型なので、中央で切り離して真鍮線でつなぎ直すことで左右独立可動できるようにしている
シールド裏
▲シールドは裏側に強度アップに見えるように、プラ板でリブを追加した
2連装ビームガトリング1
2連装ビームガトリング2
▲2連装ビームガトリングは砲身部分が一体成型なのでプラ棒で作り直し、各砲口は開口。砲身と砲口に若干ずれがあるので合わせて修正している
完成した2連装ビームガトリング
▲2連装ビームガトリングの比較。砲身をプラ棒で作り直したことで見た目の印象がほどよくアップしている。シールド裏のリブはさりげないアピールポイントだ
2連装ビームガトリングを構えている画像
▲先にHGガンダムサンドロック改が発売しており、2023年5月にはHGガンダムデスサイズヘルがリリース。となると、残るアルトロンガンダムが気になるところ。まだまだ続く『ガンダムW』プラキット展開から目が離せない

 今回はガンダムヘビーアームズ改です。改修後の宇宙仕様になるため、いくつかのパーツが新規になっています。

■製作
 基本はヘビーアームズなので、作りやすくよいキットです。いくつか気になる部分があるので、そのあたりに手を入れてみました。

■頭部
 フェイスが飛び出ているように感じたので、頬まわり(D1-12)を前に出すことで奥まって見えるようにしています。接着面でプラ板を挟んで0.5mm程度前に出し、それに伴い庇(A24)は0.8〜1.0mm程度プラ板を挟みました。こめかみから先端にいくラインをやや弓なりに削り、バルカン砲は後頭部のふくらみに合わせて幾分上側にずらして開口。プラパイプで作り替えました。アンテナはフラッグをカットしてシャープに削り、砲口を隠さないようにV字の角度を狭めています。サイドのアンテナは付け根の補強部をカットして、細めのプラ棒を加工して接着しました。

■胸部
 胸部と腹部の間に微妙な隙間があるのでパテ埋め。ハッチフレームの一部が胸側にあるのでカットし、胸側は埋めておきます。ヒンジはフレームに接着して一体感を出し、ハッチに対してあまり飛び出ないようにできるだけ削りました。バックパックはスラスターノズルを市販パーツで大型化して“改”のイメージを強めました。

■腰部
 腰の各アーマーは新規パーツになっています。裏側にモールドがありますが、奥まっているのでプラ板で塞ぎつつ、適度にモールドを入れました。フンドシ(D1-14)は中央のパネルラインモールドの造形が甘かったので彫り直しています。

■塗装
 全体的にそこそこ使用感を出したいので、剥がれや汚しを強めに入れました。
レッド=ブライトレッド
白=MSホワイト
オレンジ=橙黄色+白
グレー=LP-15
ブルー=ブルーFS15044 サンダーバーズカラー
 サフ→ブラック塗装→マスクゾル→塗装→マスクはがし→マスクゾル→塗装→グラデーション塗装、という流れです。エナメル塗料でスミ入れ、汚し、最後にツヤ消しを吹いて完成です。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードアフターコロニー”

XXXG-01H2 ガンダムヘビーアームズ改

製作・文/渡辺圭介

HG ガンダムヘビーアームズ改
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1650円、受注終了●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム


プレミアム バンダイ

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©創通・サンライズ

渡辺圭介(ワタナベケイスケ)

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