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ブロッカーズFIORE「コスモス&コメット」&「スペース&デバイス」で“宇宙開拓風”ディオラマをつくる【工具&マテリアルガイド】

2022.06.24

採掘現場を再現したベースで「コスモス&コメット」を宇宙開拓風に仕上げる 模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド(2月21日発売)

ブロッカーズFIORE「コスモス&コメット」&「スペース&デバイス」で“宇宙開拓風”ディオラマをつくる【工具&マテリアルガイド】

 ブロッカーズFIOREシリーズ「コスモス&コメット」をディオラマ風に仕上げます。キットを組み立てて塗装するだけではなく、採掘作業中を思わせるベースと組み合わせることでストーリー性のある作品にします。またブロッカーズシリーズの「ソルジャーアーマーIV スペース&デバイス」も使用してキット本体もカスタマイズしています。


採掘現場を再現したベースで「コスモス&コメット」を宇宙開拓風に仕上げる

使用キット

コスモス&コメットとスペース&デバイスのキット画像
コスモス&コメットとスペース&デバイスのパケージ画像

ブロッカーズFIORE コスモス&コメット

●発売元/ボークス●6930円●約16cm



ブロッカーズ ソルジャーアーマーIV スペース&デバイス(ホワイトver.)

●発売元/ボークス●2970円●約10cm

合わせ目や押しピン跡を瞬間接着剤で簡単攻略!

即着と盛着と瞬間ぬりぬり君の商品画像

造形村 瞬間接着剤 低粘度タイプ「即着」/2g×3本入り

●発売元/ボークス●各495円(2g、3本入り)



造形村 瞬間接着剤 ゼリー状タイプ「盛着」/3g×3本入り

●発売元/ボークス●367円(2g、3本入り)



瞬着ぬりぬり君

●発売元/ボークス●330円

パーツに即着を流し込んでいる画像
▲ パーツがピッタリ合う部分は即着を流し込んで接着。即着はすぐに乾いて固まるので、次の工程であるパーツの合わせ目消しをスピーディーに行うことができます
パーツの隙間に盛着を瞬間ぬりぬり君で塗布している画像
▲ 少し隙間の空く部分は盛着を瞬着ぬりぬり君で塗布、奥まった部分の余分な接着剤は乾燥する前に取り除いてお
きましょう
パーツの内側に盛着を瞬間ぬりぬり君で塗布している画像
パーツの内側をヤスリがけしている画像

▲ パーツの内側などにある押しピン跡も盛着をパテの代わりに塗布してヤスリがけ。押しピン跡は完成後に目立ちやすいのでしっかり処理しておきます

スクレーパーで髪の毛をシャープに

超硬スクレーパータフの画像

超硬スクレーパー タフ

●発売元/ファンテック●1760円

スクレーパーの先端で溝を彫っている画像
▲ 髪の毛パーツの溝の部分にスクレーパーの先端を当てて溝を深くします。彫った溝が三角形なので違和感なく髪の毛を彫り込むことができます
凸部分を彫っている画像
▲ 凸の面部分には刃をしっかり当ててカンナがけの要領でよりシャープに仕上げます

「ファレホ」シリーズで水性塗装

モデルカラーとメカカラーの商品画像

ファレホ

●発売元/ファレホ、販売元/ボークス


メカカラー

●発売元/ファレホ、販売元/ボークス●330円、17ml

「ファレホ」でカラーを探す

塗料を希釈している画像
▲ エアブラシで塗装します。メカカラーは希釈しなくてもエアブラシで吹けますが、スタンダードなファレホ(写真はモデルカラー)はメカカラーよりも濃いめなので適宜希釈します。希釈の際にリターダーとしてファレホのフローインプルーバーを数滴加えると、塗料の乾燥時間が長くなるので、ハンドピースの中で塗料が詰まるのを防げます(フローインプルーバーの商品詳細はこちら)
エアブラシでパーツに塗装している画像
ブルーのグラデーション塗装を施したパーツの画像

▲ ボディの青はロイヤルブルー、ウルトラマリン、アズールの順番で塗装しています。パーツのフチから塗り始め、徐々にパーツの中心へ塗る場所を移動させることで明暗のあるグラデーションを作ります

塗装をおえた髪の毛のパーツの画像
▲ 髪の毛はアズールをベースとして吹いた後、ライトグリーンブルー、ホワイトの順で塗装。毛先の青みを強めに仕上げました

「コスモス&コメット」コンビの台座を製作!

ブラックラバーの商品画像

ジオラマエフェクト ブラックラバー

●発売元/ファレホ、販売元/ボークス ●1210円

スタイロフォームを指で切り出している画像
スタイロフォームにシールドパーツを配置した画像

▲ 土台にはスタイロフォームを使用。完成した土台 を貼り付ける木製台座の形に合わせて切り出しておきま す。その後斜面を作るように加工します。この時に情景 に使用するブロッカーズ「ソルジャーアーマーⅤ ロッド& シールド&シザー(ホワイト/クリアブルーver.)」(3080円)のシールドパーツを配置する場所をあらかじめ決めてお きます

スタイロフォームにブラックラバーとインダストリアルシックマッドを塗っている画像
▲ 土台ができ上がったらジオラマ・エフェクトのブラックラバーをスタイロフォームの側面に塗り、天面にはインダストリアルシックマッドを塗り付けていきます。そのほかにも色を土台上で混ぜて削られた地層のようにします
アクリル棒をベースに刺している画像
▲ 天面を塗ったらキットの配置も検討。今回はベースから浮かした状態にしたいので、アクリル棒をベースに刺してそこにキットを取り付けることにしました
ベースとスティルウォーターの画像
▲ 全体の配置の検討が終わったら、数種類のジオラマ・エフェクトを塗り混ぜて岩場の雰囲気を出した後に、スティルウォーターで削岩中の水に濡れた表現を再現してみました

見映えをよくするためのちょっとしたテクニック!

木製台座に深みを出す

ステインブラウンとプレミアムトップコート光沢の商品画像

Mr.ウェザリングカラー
ステインブラウン

●発売元/GSIクレオス●418円(40ml)


プレミアムトップコート光沢

●発売元/GSIクレオス●660円(100ml)

木製の土台とステインブラウンとプレミアムトップコート光沢の商品画像

 木製の台座はステインブラウンで染めるように塗装して色味を濃くし、乾燥後に光沢のトップコートでコーティングします。そうすることでニスを塗ったような質感になります。

ハンドパーツはVカラーで擦れに強い塗膜を

Vカラーブラウンの商品画像

Vカラー ブラウン

●発売元/ナガシマ、販売元/ハピネット・ホビーマーケティング●495円(ビン、23ml)

ハンドパーツにエアブラシで塗装している画像

 武器パーツなどの着脱が多いPVC製のハンドパーツには、塗膜の強いVカラーで塗装します。このVカラーのブラウンに近い色にするべく、本体のグローブパーツはファレホのブラウンRLM26をチョイスしました。

ベースと木製台座をしっかり接着!

UHUマックスリペアの商品画像

UHU マックスリペア

●発売元/ステッドラー日本●473円(8g)、660円(20g)

木製の土台にUHUマックスリペアを塗っている画像
木製土台にベースを接着している画像

▲ 最後にベースと木製台座を接着します。ここでは強力な接着ができるUHUのマックスリペアを使用。マックスリペアをしっかり塗布した木製台座の上にスタイロフォームのベースを設置します

アクリル棒を持ってディオラマを持ち上げている画像
▲ 1日乾燥させればしっかり接着されます。ちなみに、同じくマックスリペアでベースに接着したアクリルの棒は、棒だけで持ち上げてディオラマ全体が浮かぶほど強固に接着されています
アイキャッチ

\UHU接着剤について詳しく書かれた記事もチェック/

素材にあった最適な選択を!“UHU”接着剤【工具&マテリアルガイド】

完成!

ボークス ノンスケール プラスチックキット“ブロッカーズFIORE”コスモス&コメット、“ブロッカーズ” ソルジャーアーマーIVスペース&デバイス(ホワイトver.)使用

コスモスコメット

製作けんたろう

完成したコスモス&コメットのディオラマ画像
▲ 本体のカスタムはソルジャーアーマーIVを使って、コメットの右腕を大きなアームに、コスモスにはドリルガン風の武器を持たせました
コスモスの画像
コスモスのバックパックの画像
▲ バックパックには斧とレールガンアタッチメントを装備
ベースの正面画像
ベースの背面画像
▲ ベースはスタイロフォームをくり抜いて、掘り起こされたクレーターのようにしました。ソルジャーアーマーVの盾に刻まれている文字がオーパーツ的な雰囲気を醸し出し、採掘現場風ベースの味になっています
コスモスのアクションポーズ画像
コスモとコメットの画像
コスモとコメットを合体させてベースに配置した画像
▲ コスモスとコメットを合体させることもできます。今回はパーツをカスタマイズしているので、完全合体にはなりませんが、それでもなかなか面白い組み合わせになりました。成型色の白のままでも2体の統一感があってよい雰囲気ですが、異なる色同士もなかなか似合っていますね

 ボークスのコスモス&コメットは、いかにも賢そうな女の子と小さなサポートロボットなので、宇宙開拓時代のゴールドラッシュ的なイメージで製作。古代文明の盾を発掘して記念撮影といった場面にしてみました。
 コスモス&コメットはパーツが全体的に白いので、好きな色を塗るのにとても作業しやすいです。ファレホのウルトラマリンはとてもきれいな色なので、今回はこの色をメインにしました。下半身を青くして、オーバーオール的に見立てると開拓者っぽいコーデに見えませんか?また、コメットは毛色を変えて緑基調で塗装。青くなりすぎないようにダークグリーンとライトグリーンの組み合わせにしました。
 ファレホはモデルカラーやメカカラー、エアブラシ用に希釈されたモデルエアーなど、多くのシリーズを擁して1000色を超えるラインナップがあるので、自分の好みの色を見つけられます。お店の棚の前で悩むのも楽しいですね。ボークスが発行しているファレホカラーカタログを見るのもおすすめです。
 ということで宇宙開拓時代の女の子の装いをしたコスモス&コメット、結構かわいく仕上がったと思います。みなさんも女の子のプラモデルを自分好みに塗装して、さらにかわいく、自分らしく仕上げてみてください。


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創作造形 © 造形村/ボークス

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