メカものピッタリなカラー満載!ファレホ「メカカラー」であなただけの“かっこいい”色に仕上げよう!【工具&マテリアルガイド】
2022.04.15
「ファレホ メカカラー」 模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド(2月21日発売)
“かっこいい”色をあなたに
ファレホの「メカカラー」!
「メカカラー」はファレホの中でもキャラクター系のメカにピッタリなカラーがラインナップ。筆塗り用とエアブラシ用の中間に濃度調整されており、どちらにも対応できるところも優秀です。
Impression
▲ キャラクター系メカに最適な鮮やかな原色を中心に、独特な色味が多数用意されています
メカカラー
●発売元/ファレホ、販売元/ボークス●各330円、17ml
▲ ブラックライトにも反応するイエロー、オレンジ、マゼンタ、グリーンとバリエーションも豊富
メカ蛍光カラ―
●発売元/ファレホ、販売元/ボークス●各330円、17ml
▲ 隠蔽力が高く、筆塗りでもムラが出にくい金属色
メカメタリック
●発売元/ファレホ、販売元/ボークス●各418円、17ml
▲ ホワイト、グレー、ブラックの他に、色味のあるアイボリー、サンドをラインナップ。メカカラーの定着力を高めてくれます。それぞれ容量の多い60ml(各770円)、200ml(各1650円)もあり
メカプライマー
●発売元/ファレホ、販売元/ボークス●各330円、17ml
▲ オレンジのラベルが目印の粘度が低めの塗料。ウォッシングや汚れ、テクスチャーなどに適したカラーをラインナップ
▲ コート用のクリアー塗料。グロス、サテン、マットの全3種。エアブラシのほか、筆塗りでの部分コートにも適しています。容量の多い60ml(各682円)、200ml(各1320円)もあります
水性塗料ファレホの筆塗りをチェック!
Impression
▲ まずはたくさん振って撹拌しましょう
▲ 皿に使いたい分を滴下します。ファレホの容器は一滴ずつコントロールできるので、この使いやすさも魅力のひとつです
▲ メカカラーはそのままの濃度で筆塗りができます。筆で塗料をとり、多く付いてしまったら皿の端で落としましょう
▲ 平行に線を並べるように塗りましょう。表面が乾燥したらもう一度塗ると、しっかり発色します。その際に塗装方向を90度変えると筆目も目立ちにくくなります
ファレホをスプレー塗装に変換!
ファレホはエアブラシにも使えるよう濃度が調整されているので、別売りの専用ツールを使えばボトルのままお手軽にスプレー塗装できます。今回はファレホ用の「ボトルアダプター」と、ガイアノーツの「イージーペインター」を使用します。
▲ 容器をしっかり振って中身を撹拌させてから、容器の内部キャップを外します。キャップに塗料が付着しているときはティッシュでくるんでから外すとよいでしょう
▲ 塗料をこぼさないように注意しながら、ボトルに「ファレホ用ボトルアダプター」を取り付けます
▲ イージーペインターに、付属の専用ノズル取り付け、アダプターを付けたボトルを装着します
▲ メカカラーの濃度はエアブラシで使用可能なので、そのままスプレーのように塗装することができます。ノズルや空気穴があるので、この状態で振って撹拌はしないほうが良いでしょう。MMP用も同様に装着可能です
メカカラーでヴィオラをカラーアレンジ!
メカカラーでボークス「ブロッカーズFIORE ヴィオラ」を鮮やかカラーにアレンジしてみます。
How to use
▲ まずはプライマーを装着したスプレーで下地を作ります。缶スプレーを使うように、サッサッと対象に吹き付けます。水性塗料のため臭いが少なく、ダンボールなどでミストをキャッチするだけで大丈夫です
▲ 鮮やかな色味を出したい部分にはメカプライマーのアイボリーであらかじめ色を付け、メタリックにする部分には同じくメカプライマーのホワイト、ブラックを使い分けます
▲ メカカラーをスプレー塗装。濃い色なら1回でかなり発色します。吹きすぎて垂れないように注意しながら塗布します。淡い色などの場合は、2回に分けて重ね塗りするのがおすすめ
▲ ターコイズ、マゼンタ、オレンジの3色をスプレー塗装。とても鮮やかに発色するので、まさにキャラクター向きの調色となっています。表面も均一に仕上がっています
▲ メタリックを塗装。メタリックグリーンもライトスチールもギラツキの少ない、上品なメタリックです
▲ 吹き終えて色の付いたアダプターは水の入った容器に漬けて塗料が落ちるのを待ちます。予備のアダプターを複数用意しておくとすぐ次の作業に移れて便利です。ノズル部分はイージーペインターの付属タンクに水を入れたものを取り付け、そのまま吹いて水の色がなくなれば完了です
▲ 塗装したパーツ、肌・ボディパーツにマットバーニッシュを塗布してつやを整えます。バーニッシュは保護の役割もあるので、作業時の塗装部のはがれや傷を防止してくれます
▲ ここから筆を使用して完成度を上げます。筆塗りでも同じ色を使用できるので色分けが簡単です。一度コートしているので下地への影響もありません
▲ メカウェザリングは今回スミ入れに使用。スミ入れしたい溝に塗料を筆で流し込んだ後に綿棒などで拭き取るだけでOKです
▲ 髪パーツはスミ入れの要領で、マゼンタで影を描いていきます
▲ 瞳の下部を蛍光色で上塗りしてみます。蛍光色が光を拾うため鮮やかになります。最後に瞳全体にグロスバーニッシュを筆で塗って目のつや感を追加します
▲ お腹のくぼみには蛍光グリーンでアクセントを。下地を溶かすラッカー系ではないので、はみ出たら水を含ませた綿棒でサッと拭います
完成
▲ 未塗装の素組み
▲ 塗装後
▲ メカカラー同士の相性が良く、彩度が高い色がそれぞれ際立つ仕上がりとなりました。メタリック色も鮮やかなカラーの中できれいに光ってアクセントになっています
まとめ
“なんでもできる”がメカカラー。下地のプライマー、キャラクターメカ向きの鮮やかな色、そしてコート剤にウォッシング、汚し等々…。ファレホのシリーズ内にありながら、塗装作業のすべてをカバーすることができます。ファレホを使ってみたいとき、あまりに多いラインナップに圧倒されますが、最初の一歩としてメカカラーを試してみると良いでしょう。
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