“シャーマン二両を並べてみたかった”というシンプルなコンセプトで作られたディオラマ『ふたつのシャーマン』。ジャンボとイージーエイトの各車両の仕上げにも注目
2026.08.20『ふたつのシャーマン』【アスカモデル 1/35】●山田卓司 月刊ホビージャパン2026年9月号(7月24日発売)
ふたつのシャーマン
第二次世界大戦を象徴するアメリカの傑作戦車M4シャーマン。1942年に量産が開始され、終戦を迎えるまでに約50000両が生産されたというこの中戦車は、激しい戦いのなかで著しく進化を遂げた車両でもある。今回山田卓司がお届けするディオラマでは、そんなシャーマンのなかでも大戦末期に登場した、重装甲、高火力を誇る二両を製作。ディオラマはもちろん、ベテランAFVモデラーでもある作者による、各車両の仕上げにも注目してお楽しみいただきたい。

以前からストックしていながら作る機会を窺っていたアスカモデル「M4A3E2 シャーマン ジャンボ」と、タミヤ「M4A3E8 シャーマン イージーエイト(ヨーロッパ戦線)」を組み合わせた作品で大戦末期のヨーロッパのディオラマを作ってみました。今回は描きたい風景というよりシャーマン二両を並べてみたかったのが製作の動機です。
まず「ジャンボ」はすでにいくつかのメーカーよりリリースされておりますが、繊細なディテール再現が気に入って購入。キットにはエッチングパーツも同梱されているのですが、繊細さと引き換えに接着の確実性が不安に感じたので、車体後部の制動灯の所は余剰パーツより自作、ペリスコープガードはアスカモデル製の別売りプラパーツを使いました。サスペンションが可動なので連結可動履帯に変更したのですが、接着剤のチョイスに失敗したらしく、上手く連結できず少し乱れてしまいました。キット付属のベルト式を使うべきだったかもしれません。
タミヤの「イージーエイト」にはディテールアップに使うつもりで先に入手していたフリウルの「シャーマン用T-66」金属製履帯とアドラーズネストのアンテナパーツを使っています。さらにアスカモデル製の透明パーツのペリスコープとペリスコープガード、ジャンボの余剰パーツのライトガードを使っています。こちらの車体後部の制動灯ガードは紙作りの製品を使いました。プラモデルはその性質上、ライトガードなどの細いパーツはどうしても厚さが気になるのですが、現在はその対処法としてさまざまな製品がリリースされていますから、そのチョイスも楽しいですね。
どちらも車体後部のデッキ上には米軍らしい荷物を載せました。こちらはキット付属の弾薬箱やジェリカン、別売りアクセサリーセット、紙製のCレーションの箱、コニャックのケースなどを使いました。それぞれで積み込み方を変えて別部隊の雰囲気にしています。
戦車兵たちはタミヤの「アメリカ戦車兵セット」に加えてアルパイン社のレジン製フィギュアを使いました。タミヤのフィギュアセットは改造が容易なうえ、階級章のデカールが付属しているのも嬉しいところです。舞台としてはヨーロッパの街中を想定して自作の崩れた煉瓦塀をあしらってみました。記録写真を観察するとどこも石積みの路面というわけではないようなので、ここではフラットな土の道です。仕上げにホビーショーで入手したARTO Productionの「Chonky Cat」を煉瓦塀の上に座らせました。
アスカモデル 1/35スケール プラスチックキット M4A3E2 シャーマン“ ジャンボ” 他使用
『ふたつのシャーマン』
ディオラマ製作・文/山田卓司
M4A3E2 シャーマン“ジャンボ”
●アスカモデル●6270円、発売中●1/35、約17.2cm ●プラキット
M4A3E8 シャーマン イージーエイト(ヨーロッパ戦線)
●タミヤ●4180円、発売中●1/35、約21.4cm ●プラキット
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