「CODE集結シーンの変身は一番“強い”変身にしたくて、気合いを入れました」『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』万津莫役・今井竜太郎インタビュー
2026.07.23間もなく公開の映画『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』の物語は『仮面ライダーゼッツ』の主人公・万津莫が警察庁を爆破したテロリストとして追われるところから始まる。人々を守るエージェントである莫がなぜ追われることになったのか? ここでは莫を演じた今井竜太郎さんに、映画の撮影の様子や共演者との思い出、そしてテレビシリーズ・映画と『仮面ライダーゼッツ』の撮影を駆け抜けての思いをお聞きした!
――映画『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』の撮影にはどのような気持ちで臨まれましたか?
今井 映画だから特別に新たな気持ちで、ということはなかったんですが、テレビシリーズのオールアップ後の撮影だったので、これが1年間やってきた作品の集大成だという熱い気持ちで作品に入っていきました。
――上堀内佳寿也監督とは、本作について事前にどういったお話をされましたか?
今井 それがなんにも話していないんですよ(笑)。打ち上げの時に監督と「そういえば全然話しませんでしたね」ってことで盛り上がったほどです。テレビシリーズを撮影していた時は内容がかなり複雑だったので、僕らの間で解釈違いが起きないように監督やプロデューサーさんともいろいろお話させていただいていたんですが、映画は比較的わかりやすいストーリーだったので、台本を読んだとおりにお芝居ができて、特になにか聞いたり話し合ったりすることもなく撮影ができていたんだと思います。
——では谷中寿成プロデューサーとはいかがでしたか?
今井 谷中さんがおっしゃっていたのは、テレビシリーズは全世界に向けて作られていて、映画ももちろんそういう側面はあるんですけど、どちらかというと子供たちやそのご家族といった「休日にショッピングモールに来ているような人たち」に向けて作りたいということでした。それを聞いて僕も子供の頃夏休みに映画を観に行ったことを思い出して、そんな素敵な思い出になればいいなという想いを抱きながら撮影をしました。
――今回、莫は爆破テロの実行犯として指名手配されるところから物語が始まります。
今井 予告でも少し映っていますが、今までの莫とは違う一面を見せています。監督からは「目の光をなくしてほしい」と言われて。テレビシリーズの撮影ではそんなこと言われたことがなかったので、新鮮な気持ちでお芝居させてもらいました。1年間ヒーローをやってきましたけど、その撮影を通して悪役も演じてみたいと思いましたね。
――映画では特にノクス役の古川雄輝さんとのお芝居が多かったかと思いますが、古川さんとは撮影時にどういったお話をされていましたか?
今井 僕ら、現場でご一緒してもお芝居のことをあまり話さないんですよね。上堀内監督から「相手のしたお芝居を受け止めてお芝居をする」っていうことを習ってきたので、事前に話し合うということはほとんどしていませんでした。テレビシリーズの時もそうでしたけど、どちらかというとプライベートのこととか、撮影とは関係のないことばかりお話していましたね。
古川さんは本当に優しい先輩で、以前から「ご飯に行きたいですね」って話をしているんですけど、古川さんにお誘いいただいたタイミングで毎回僕の撮影が入ってしまっていて行けなくて。それで今は「今井くんから誘って」と言われています。古川さんを誘うのが恐れ多くて、まだ誘えていないんですけど……(笑)。
――本作の大きな見どころのひとつである、CODEのエージェント集結シーンの撮影はいかがでしたか?
今井 映画内で莫の変身シーンが複数回あったんですが、それぞれの変身に差を出そうと思っていて、CODE集結シーンでの莫の変身は一番「強い」変身にしたくて気合いを入れました。エージェントたちの変身・擬装シーンはみんなが見ている中で1人ずつ撮っていったんです。僕が一番最初だったので、先頭で引っ張るというのはおこがましいですけど、一番かっこいい変身を見せてやろうという気持ちで頑張りました。でもやっぱりすっごく緊張しましたね……(笑)。
僕たち仮面ライダーの3人はある程度、変身の動きが決まっているんですけど、ロードのみなさんはアドリブで擬装をしたんです。そのトップバッターとして(ザ・レディ役の)美村(里江)さんが披露された擬装が素晴らしくて、後に控えているみなさんが「嘘だろ!?」ってプレッシャーに震えながら(笑)順番待ちをしていたのが印象に残っています。(ゼロ役の)川平(慈英)さんも(ジーク役の)天野(浩成)さんも(ファイブ役の小柳)心さんも明るい方ですし、錚々たるメンバーが集結していましたけど現場の雰囲気はすごく和やかでした。みなさんと一緒に変身させていただけて本当によかったです。
――川平さんが演じるゼロは莫の父親であったことがテレビシリーズ後半で明かされましたが、川平さんとの思い出はありますか?
今井 川平さんはいつも陽気で、現場の雰囲気を高めてくださりました。映画でも段取りから明るく笑わせてくださって……。最終映画告知映像でも見られる莫とゼロが抱き合うシーンなんですけど、莫がドライバーを付けているから胸のところがすごく出っ張っているんですよね。それで川平さんが「Oh!」って(笑)。
それと、川平さんというと思い出すのが、テレビシリーズの撮影で僕が急遽英語のセリフを言うことになった時のことですね。川平さんが英語の発音を教えてくださったんですけど、ネイティブすぎて僕では全然真似できなかったんです(笑)。頑張って練習したんですけど、そのセリフは結局アフレコになってしまいました。
――映画にゲスト出演した曽野舜太さんとの共演はいかがでしたか?
今井 曽野さんも優しい方でした。お互い向き合って変身するシーンで、カットがかかった瞬間に「かっこよかったよ」と言ってくださったんです。1年間変身シーンをやってきたんですけど、キャストから「かっこよかった」と言われることってなかったんですよ(笑)。それがすごく新鮮で、嬉しかったです。
――曽野さんが演じたゲストキャラクター・玖門宗馬/仮面ライダー夢現についてはどう思われましたか?
今井 玖門という役を一番知っているのは曽野さんなので僕が語るのは難しいんですけど、CODEのエージェントたちが集結しなきゃいけないくらいの事態を起こす、すごく強い人物ですし、台本で見た時から難しそうな役だと思っていました。曽野さんが綺麗な立ち姿で見事に演じていらっしゃって、さすがだなと感じました。
――映画の完成映像をご覧になっていかがでしたか?
今井 すごかったですね。撮影している時はあまりテレビシリーズと変わらない気持ちで撮っていたんですけど、やっぱり1シーン1シーンが豪華で、音楽も合成も入った映像を観ると全然違うのでさすがだなと思いました。やっぱりCODEのエージェントたちが集合するシーンは特に熱かったですし、バイクアクションも本当にかっこよかったです。
――バイクアクションを含め、『仮面ライダーゼッツ』はアクションが非常に印象的な作品でした。
今井 本当にすごいなと思うのが、テレビシリーズも含めてアクションはアクション監督の渡辺淳さんが作ってくださっているんですけど、多分同じことを一度もしていないんですよ。そのぶん毎回アフレコで違う声を考えて入れなきゃいけないので、それがまた難しくも楽しかったです。スーツアクターとしてゼッツを演じてくださった新田(健太)さんをはじめ、アクション部の方々は本当にかっこいいと1年間ずっと感じていました。
――映画ではゼッツの新フォーム・仮面ライダーゼッツエージェンドリームが登場します。
今井 エージェンドリームのアクションは、テレビシリーズ1話で莫が披露したガンアクションを意識して新田さんが演じてくださったそうなんです。それを聞いた上でアフレコをさせてもらったおかげですごくやりやすかったですし、ゼッツのエージェントとしての無敵感が前面に押し出されたアクションシーンになっていると思います。
――テレビシリーズから映画まで『仮面ライダーゼッツ』の撮影を終えて、ご自身で変化を感じる部分はありますか?
今井 やっぱり最初はすごく緊張していて、とにかく監督のOKをもらいたいって思ってしまっていた部分もありました。でも重要なのはそういうことじゃなくて「莫としてどう話すか、どう生きるか」だということを学ばせていただいて、そういうことを意識してお芝居をするようになりました。アフレコも最初は本当に難しかったんですが、テレビシリーズの最終話付近や映画ではすごく楽しく演じられた感覚があります。いろいろな経験をさせていただいて、お芝居を楽しめるようになったのが一番の変化かもしれません。
――同時上映の映画『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日』の感想もお聞かせください。
今井 (弩城怜慈/ギャバン・インフィニティ役の長田)光平くんとは仲良くさせていただいているんですが、映画の光平くんがとにかくめちゃくちゃかっこよかったです! 特にマスク割れのシーンが本当にかっこよくて、ほんの少しだけ「負けた」と悔しさを感じたくらいでした。『仮面ライダーゼッツ』ではマスク割れができなかったので羨ましかったです。『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の映画は34分なんですが、その34分の中にすごい熱量があるんですよ。アフレコもすごく熱が入っているのを感じましたし、さすがだなと思いました。
――最後に映画を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いいたします。
今井 僕も子供の頃映画を観て元気になったり、仮面ライダーに力をもらったり、いろんな思い出をもらったので、みなさんにとってもいい夏の思い出が増えればいいなと思っています。キャスト、スタッフさん全員が熱い思いで撮影して作り上げた映画になっていますので、ぜひ映画館で観ていただけたら嬉しいです!
今井竜太郎
いまい・りゅうたろう
2005年6月2日生まれ、埼玉県出身。太田プロダクション所属。2021年「FINEBOYS」誌の専属モデルオーディションを経て、同誌のレギュラーモデルを務める。出演作にドラマ『差出人は、誰ですか?』扇田岳役、『人違いから始まる恋もある』雪田千秋役、『GTOリバイバル』森野郁人役、『ビリオン×スクール』橋本小道役などがある。
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『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』は7月24日(金)より全国劇場公開!
仮面ライダーゼッツ さよならのミッション
[キャスト]今井竜太郎●古川雄輝●堀口真帆●三嶋健太●小貫莉奈●八木美樹●玉城裕規●小柳心●平川結月●曽野舜太●川平慈英●天野浩成●美村里江
[スタッフ]原作:石ノ森章太郎●脚本:高橋悠也●音楽:高木洋 坂部剛●アクション監督:渡辺淳●特撮監督:佛田洋●監督:上堀内佳寿也
主題歌:『Dreams Never Sleep』YUTA(avex trax)
「宇宙船 vol.193」は夏映画を大特集!
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映画『仮面ライダーゼッツ』からは今井竜太郎さん(万津莫役)×古川雄輝さん(小鷹賢政/ノクス役)の対談と谷中寿成プロデューサー×上堀内佳寿也監督の対談を掲載。さらに仮面ライダー夢現の特写も!
そして同時上映の映画『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』からは長田光平さん(弩城怜慈役)×赤羽流河さん(哀哭院刹那役)×角心菜さん(祝喜輝役)の鼎談と福沢博文監督インタビューを掲載!!
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