HOME記事キャラクターモデルボークスVSMSシリーズ3作目のGTMインジェクションキット「ディー・カイゼリン」をプロモデラー・桜井信之が製作!見る角度によって表情を変える美しい塗装表現を施す【ファイブスター物語】

ボークスVSMSシリーズ3作目のGTMインジェクションキット「ディー・カイゼリン」をプロモデラー・桜井信之が製作!見る角度によって表情を変える美しい塗装表現を施す【ファイブスター物語】

2026.09.04

GTMホルダ17 “ディー・カイゼリン”【ボークス 1/100】●桜井信之 月刊ホビージャパン2026年10月号(8月25日発売)

GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”のメイン画像

クリアー塗料の重ね吹きで、見る角度によって表情を変える美しい塗装表現を施す

 月刊ホビージャパン2026年2月号にてnishiによる超先行レビューを行った、ボークスVSMS ディー・カイゼリン。すでに発売されたので、お手元に届いている読者諸兄も多いことと思う。そこで、今回は改めて桜井信之による作例をお届け。クリアー成型の装甲を活かしつつ、クリアー塗料の重ね吹きにより、見る角度によって表情を変える見どころの多い美しい塗装表現を目指している。

ボークス 1/100スケール プラスチックキット“VOLKS SUPER MODELING SERIES”

GTMホルダ17 “ディー・カイゼリン”

製作・文/桜井信之

GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”
●発売元/ボークス●10450円、発売中●1/100、約30.9cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム

GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
▲頭部はイヤリングをクリアー化。一体化されているイヤリングパーツをカットし、キット付属のクリアーパーツに置き換える。クリアーパーツの接着にはラッカー塗料のクリアーカラーを使うときれいに固定できる
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
▲黒いパーツは下地に赤系塗料を吹き、その後クリアーブラックを吹き重ね、一見黒に見えるが、ライトを当てたり光源が変わることで赤黒く見えるような塗装で仕上げている
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
▲ガット・ブロウは腕のフライヤーから取り出して剣先を差し替えれば、手に持たせることもできる
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像
GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像

▲ガット・ブロウは腕のフライヤーの裏に装備可能。また巧みなパーツ分割を利用し、黒いパーツの裏側にはフレーム色のメタリックグレーを塗装。クリアー成型からほんのりグレーが透けて見える


 VSMSシリーズ3作目のGTMインジェクションキットとしてカイゼリンの登場です。これまでもHSGKやABSOMECで何度もキット化されてきたアイテムで、僕も何度か製作させていただきました。GTMに限らず、ボークスの『F.S.S.』キットはそれぞれのシリーズごと、スケールごとに異なった個性があり、同じアイテムでも何度作っても楽しめるのが特徴のシリーズと言えるでしょう。加えて『花の詩女 ゴティックメード』を観た時からリーズナブルな価格でカイゼリンを手にしたいと思っていたファンには、待ちに待ったキットの登場と言えるでしょう。キットの構成はIMSで数多くのMHをモデライズしてきたノウハウの蓄積で、ディテール、パーツ構成ともに安定の仕上がりと言えるでしょう。個人的な感想としては、ダッカス、リッタージェットと過去2作のVSMSとHSGK カイゼリンの作例を担当しましたが、今回のVSMS カイゼリンは「作りやすく、塗りやすい!」です。というのはスネや頭部、肩や前腕のフライヤーなど、クリアーとブラックで構成されたブロックが、それぞれの色ごとにパーツ分けがされていることで、塗り分けが非常に楽になるからです。これは単純にマスキングの手間が省けるだけではなく、パーツを裏側から見た時の表現が容易になります。クリアーレジンの1パーツ構成の場合、透明部分にブラックを吹くと、パーツを裏側から見た時、吹いたブラックがそのまま見えてしまいます。クリアーパーツの裏側にフレーム色を反映させるためには、まずフレーム色を吹いたあとにブラックを吹くという二段階の塗装が必要となります。これはカイゼリン(ブラックという色)に限ったことではなく、他の騎体や色でも同じことなのですが、この表現が工程的に短縮できるメリットを持った非常に有効なパーツ構成と言えます。全装甲パーツがクリアー成型の場合、塗装表現の幅は無限に広がりますが、塗装工程としては事前の塗装シミュレーションと、段階的な重ね吹きが必須となります。この点をショートカットできたのは、予想外の副産物でした。その代わりにホワイトやブラックのパーツはそれぞれの色で成型されているので、今回は半透明表現はやめ、ソリッドカラーで塗装しています。
 ホワイトは青味が混じったムーンストーン調のホワイトで塗装。ブラック部は下地に赤系塗料を吹き、その後クリアーブラックを吹き重ね、一見黒に見えるが、ライトを当てたり光源が変わったりすることで赤黒く見えるような塗装で仕上げてみました。
 今後もリッタージェット・シープヘッド、ブルーにリペイントされたヨーン・バインツェルのダッカスとバリエーション展開が控えています。今年後半も見逃せないVSMSに皆さんも期待しましょう!

GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”の画像

ボークス 1/100スケール プラスチックキット“VOLKS SUPER MODELING SERIES”

GTMホルダ17 “ディー・カイゼリン”

製作・文/桜井信之

GTMホルダ17“ ディー・カイゼリン”
●発売元/ボークス●10450円、発売中●1/100、約30.9cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム

対応F.S.S.カラーコレクションも好評発売中!

 「VSMS 1/100 GTMホルダ17“ディー・カイゼリン”」対応の専用カラーが好評発売中。再現が難しい微妙なディー・カイゼリンの色合いを、面倒な混色なしで実現できる、ボークスプロフィニッシャーも認めたスグレもの。4色各1本ずつで1体分を塗装可能とのこと。ぜひ試されたし!

※希釈には専用の「ボーンペイントうすめ液スタンダード」を推奨

F.S.S.カラーコレクション 21 カイゼリン ホワイト、37 カイゼリン ブラック、08 カイゼリン ブラックメタリック、15 カイゼリン フレームメタリックの画像

F.S.S.カラーコレクション 21 カイゼリン ホワイト、37 カイゼリン ブラック、08 カイゼリン ブラックメタリック、15 カイゼリン フレームメタリック

●発売元/ボークス、製造/トアミル●各935円~1045円、発売中●15ml●ラッカー塗料

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