HOME記事ガンダムガンプラでおススメな“部分塗装術”を解説!ガンダムマーカーや水性ホビーカラーの活用でお手軽にメカニカルな印象を与える。ガンプラ簡単製作法「EG ウイングガンダム編」【後編】

ガンプラでおススメな“部分塗装術”を解説!ガンダムマーカーや水性ホビーカラーの活用でお手軽にメカニカルな印象を与える。ガンプラ簡単製作法「EG ウイングガンダム編」【後編】

2026.09.04

素組み+4時間でガンプラの一番おいしいところを楽しみつくす!!/XXXG-01W ウイングガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】●林哲平 月刊ホビージャパン2026年10月号(8月25日発売)

【時間特集】EGウイングガンダムのメイン画像

出張版

きみにもできる!! ガンプラ簡単製作法[EG ウイングガンダム編]

 素組みで完成させたガンプラを、もうちょっとだけカッコよくしたい。そこで今回は、「きみにもできる!! ガンプラ簡単製作法」出張版として、EG ウイングガンダムを素組み+4時間で仕上げていく。スミ入れやマーカー、筆塗りなど、成型色を活かした6つの工程を、実際の所要時間に沿ったタイムラインで紹介しよう。
 週末の1日でまとめて挑戦しても、気になった工程だけを取り入れてもOK。初めて塗装に挑む人はもちろん、作り込む模型の合間に、気軽な一体で“模型疲れを模型で癒やしたい”人にもオススメだ。短時間で、ガンプラの一番おいしいところを楽しみつくそう!

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BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“エントリーグレード

XXXG-01W ウイングガンダム

製作・文/林哲平

①ガンダムマーカー リアルタッチマーカーでのスミ入れ 1時間

②極細水性ドローイングペンでのスミ入れ 30分

③メタリックマーカーでの部分塗装 30分

④拭き取りによる部分塗装 30分

⑤筆塗りによる部分塗装 1時間

⑥頭部の部分塗装 30分

 ガンプラを初めて塗装してみよう! と思ったとき、誰もが通るのが成型色を活かした部分塗装です。チャレンジしやすい簡単なテクニックですが、ここにはガンプラ塗装の基本が詰まっています。スミ入れ、メタリックカラーによるアクセント、はみ出した塗料を拭き取って仕上げる塗り分けなど、上達して高度な塗装に挑戦するようになっても変わらず役立つ、一度覚えれば一生使えるテクニックです。ぜひ短時間で、ガンプラ塗装の楽しさを体感してくださいね!


30分
メタリックマーカーで部分塗装

ガンダムマーカー ガンダムメタグリーンの画像
▲センサーやバーニアなどのメカディテールを金属色で塗り分けてみましょう! まずは手軽に使える、ガンダムマーカーのガンダムメタグリーンを使用します
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲メタリック塗料の金属粒子は沈みやすいため、使用前によく振り、十分に撹拌してから塗装しましょう。ペン先に塗料を多めに含ませ、パーツ表面をコートするように塗ると、ムラが出にくくなりますよ
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲塗装直後は塗膜に指紋が付いたり、塗料が剥がれたりしやすいため注意が必要です。塗装したパーツを組み込むときは、1日ほどしっかりと乾燥させ、ティッシュなどをはさんで直接触れないようにしましょう
4Artistマーカーのシルバーで部分塗装している画像
▲シルバーの箇所には、質感の異なる4Artistマーカーを使います。ペン先が太く、そのままでは細かいディテールを塗り分けにくいため、ペン先を押して塗料を出し、それを筆に取って塗ると作業が楽になります。使用後の筆はエナメル溶剤で洗浄しました

30分
拭き取りで部分塗装

【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲肩アーマー内部の凹ディテールをマーカーで塗り潰そうとしましたが、形状的にペン先が入りません。このような奥まった部分には、ディテールの奥まで塗料を届かせやすい筆塗りが適しています
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲水性ホビーカラーのつや消しブラックを筆塗りします。しかし、見事に塗料がはみ出してしまいました。こうした細かい部分を筆だけできれいに塗り分けるのは、プロでも難しいものです
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲でも、安心してください! 水性ホビーカラーは、家庭用アルカリ性洗剤を含ませた綿棒で拭き取ることができます。ディテールからはみ出した塗料を、少しずつ取り除いていきましょう
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲塗料を拭き取った状態。凹部分だけを残し、ディテールに沿ってきれいに塗り分けられました。筆だけできっちり塗り分けようとするより、少しはみ出すくらいに塗ってから拭き取ったほうが、ディテールに馴染んだシャープな仕上がりになります。ぜひ覚えておきたいテクニックです

1時間
筆塗りで部分塗装

▲バスターライフルには塗り分け箇所が多く、なかでもグレーの上にイエローを塗る部分は難所です。イエローは隠蔽力が低いため、グレーの上ではなかなか鮮やかに発色しません
▲ここは筆塗りにチャレンジしてみましょう。さまざまな塗料がありますが、今回は入手しやすい定番アイテム、水性ホビーカラーを使用します
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像

▲グレーの上にイエローをそのまま塗ると、下地のグレーが透けて、暗く濁った仕上がりになってしまいます。そこで、まずはつや消しホワイトを下地として塗りましょう。一度に厚く塗ると表面に凹凸ができてしまうので、専用溶剤で塗料を少し薄め、何度か塗り重ねてください

【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像

▲続いてイエローを塗装します。グレーの上では発色しづらいイエローも、下地がホワイトなら、この通り鮮やかに発色します。ひと手間に見えるかもしれませんが、あらかじめホワイトをはさむことで仕上がりが美しくなり、結果的に作業時間の短縮にもつながります

【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲弾倉や銃口、砲身などは設定ではグレーですが、今回は焼鉄色で塗り分けます。基の色と近い金属色を加えることで、設定のイメージを保ちつつ、武器によりメカニカルな印象を与えられます
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲バスターライフルを塗り分けた状態。グレー1色だったライフルに、グッとメリハリが生まれました。筆塗りによる部分塗装はガンプラ塗装の基本なので、ぜひマスターしてくださいね

30分
頭部の部分塗装で工程をおさらい!

【時間特集】EGウイングガンダムのスミ入れの画像
▲ガンプラでもっとも目を惹く頭部を、これまでのおさらいとして部分塗装で仕上げてみましょう。まずはリアルタッチグレー1でスミ入れ。顔はディテールが奥まっているので、太いペン先で書き込んでいきます
【時間特集】EGウイングガンダムのスミ入れの画像
▲はみ出した部分をティッシュで拭き取ります。顔はシールド裏と違って目立つポイントなので、少し時間をかけて丁寧に仕上げましょう
【時間特集】EGウイングガンダムのスミ入れの画像
▲頬のダクトは、本来奥に穴が開いている部分です。奥まった状態を再現するため、マービーで内部を黒く塗り潰していきます。ただ、周囲のディテールが細かく、はみ出した部分を指先やティッシュでうまく拭き取れません
【時間特集】EGウイングガンダムのスミ入れの画像
▲そんなときは、はみ出した塗料をデザインナイフの刃先で慎重に削り落としましょう。成型色仕上げならではのテクニックですが、細部の修正に大きな効果を発揮します
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲ツインアイはガンダムメタグリーンで塗り、キラリと輝く眼光を与えてみましょう。小さいパーツは手で持ちにくいため、このようにランナーに付けたまま塗装すると楽ですよ
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲頭頂部のセンサーは、マーカーの塗料を一度出し、爪楊枝の先端に付けてから塗り分けます。はみ出した部分は、先ほどの頬ダクトと同様に、デザインナイフの刃先で削り落とせばOKです
【時間特集】EGウイングガンダムの部分塗装の画像
▲頭部バルカンは設定では白ですが、4Artistマーカーのシルバーで塗り分けます。これでEG(エントリーグレード)ながら、PG UNLEASHEDνガンダムを思わせる豪華なメタリックの印象が加わりました
【時間特集】EGウイングガンダムの完成した頭部の画像
▲完成した頭部。「人形は顔が命」と言いますが、ガンプラも同じです。頭部にはじっくり時間をかけ、カッコよく仕上げてくださいね
【時間特集】EGウイングガンダムの完成した画像
【時間特集】EGウイングガンダムの完成した画像

■ プラモを作るときに何が一番楽しいか
 作っているときよりも「何を作ろうか」と考えているときが一番楽しいです。模型店の棚やショッピングサイトを眺めながら「どれ買おうかな~♪」「どのキットをミキシングしようかな~♪」と妄想しているときほどワクワクすることはありません! 正直、完成して最後に眺めるときよりも楽しいかもしれません。キットを買って、箱を開けて、ランナーと説明書を眺めているときが最高潮ですね。ニッパーを入れて組み立て始めて「え、このキット、作るの大変すぎじゃない?」と現実が見えるほど減退していく意欲をいかに奮い立たせるか? がモデラーの腕の見せ所だと思っています。

■どこに時間を使いたいか
 プランニングです。たとえ無改造で作るとしても、クリーンに仕上げるのか、ウェザリングをするのか、アニメ塗りにするのかなど、仕上げひとつでも見映えがまったく変わってきます。そのガンプラをどんな方向性で工作して、どう塗ればもっとも魅力を引き出せるのか? そして、自分は何を表現したくて、どこを見てもらいたいのか? 作品作りは計画という土台があればこそ。物理的に手を動かす時間も大切ですが「何をどう作るか」としっかり考える行為こそ、優れた作品作りにつながると思います。

■ 実際にはどこに時間がかかっているのか
 地味な微調整です。派手な工作や塗装は目を惹きますが、丁寧な表面処理や、細かなパーツのクリアランス調整などを疎かにすると「パッと見て目立つけど、近づいて見ると残念な作品」になってしまいます。今は加工やAIで写真はいくらでも誤魔化せる時代です。いざ実物の作品を読者さんに見ていただくときに「本物はすごい!」と感じてもらえるような作品作りをしたいですね。


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林哲平(ハヤシテッペイ)

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