新たなゲッターロボ「フォースゲッターロボ」を開発スタッフのコメントとともに解説! 企画発足から「TOYRISE」ならではのポイントまで詳しく聞いてみた!!
2026.07.22タカラトミーの技術と夢と情熱が新たなゲッターロボを生み出した!! その名はフォースゲッターロボ。TOYRISEのコンセプトはゲッター線をどのように新解釈したのだろうか? 開発スタッフである幸日佐志氏のコメントとともにご覧いただきたい。
構成・文╱五十嵐浩司[TARKUS]
チェンジ!! フォースゲッター1!! スイッチオン!!
合体ロボットを愛する者ならば、一度は夢見る“完全合体ゲッターロボ”。その夢を叶えてしまったのが、このTOYRISE フォースゲッターロボである。何よりも3機のゲットマシンが初代ゲッターロボと同じく積層式、かつ同じポジションで合体するというのが嬉しい。ゲッターロボ誕生から50年余り、これは待ちに待ったニュースとなることだろう。
フォースゲッター1
フォースゲッター2
フォースゲッター3
TOYRISE フォースゲッターロボ
●発売元/タカラトミー●35200円、11月下旬予定
フォースゲッターロボ
開発スタッフ幸日佐志氏インタビュー
幸日佐志(ゆき・ひさし)
1967年7月24日生まれ。大分県出身。1992年にタカラ(現:タカラトミー)に入社。『電光超人グリッドマン』などを経て、『勇者警察ジェイデッカー』『黄金勇者ゴルドラン』『勇者指令ダグオン』『勇者王ガオガイガー』や『ビーストウォーズ』『トランスフォーマー』シリーズの開発に参加。玩具開発のみならず、企画やローカライズなど、トランスフォーマーチームの中心となって活躍中。TOYRISEではキングエクスカイザー、ドラゴンカイザー、『装甲騎兵ボトムズ』を担当している。
パーツの取り外し無しで完全変形合体できる構造にこだわりました
──フォースゲッターロボの企画はどのようにして生まれたのですか?
TOYRISEのコンセプトで玩具化したら面白いキャラクターを探している際に、T-Sparkブランドとしてダイナミックプロさんと組んで、魅力的なアイテムが作れないか、とのお話があったんです。それなら変形合体要素が強い『ゲッターロボ』にトライしてみるのが面白いのではと思いました。そこで生まれたのが『ゲッターロボ號』以来の、玩具化を前提にしたゲッターロボの企画です。すなわち物理的に3形態に変形合体遊びを楽しめる、新しいゲッターロボを提案させていただきました。
──幸さんの“ゲッターロボ愛”をお聞かせください。
『ゲッターロボ』は、幼少期に直撃世代としてゲッター線を浴びてしまったので、変形合体ロボットキャラクターの始祖として心に刷り込まれています。アニメも毎週楽しみに観ていましたし、当時はテレビ漫画雑誌「冒険王」を購読していたので、『ゲッターロボG』についてはアニメ以上に漫画版への想い入れが深いです。『ゲッターロボ號』時代はすでに玩具業界で仕事をしていましたので、オリジナルのゲッターロボとの違い等が気になっていましたが、漫画展開がすごいことになってきて、『ゲッターロボ號』以降は漫画版を愛読させていただいていました。
──このフォースゲッターロボは、「ゲッターロボ・サーガ」のどのパートに当たる作品とお考えでしょうか?
「ゲッターロボ・サーガ」を時系列的に考えた場合、今回のフォースゲッターは異なる時間軸に存在する世界観をイメージしています。『ゲッターロボ』の漫画自体は発表当時のリアル現代を思わせるタイムラインのなか、ゲッター線が発見されてハチュウ人類の存在も確認された日本が舞台です。そこで恐竜帝国の侵略に備えるため、ゲッター線を利用してゲッターロボが作られました。これをベースにしつつ、異なる時間軸の物語がフォースゲッターロボです。まぁ、すでにゲッターロボは多くの世界観を有しているので、フォースゲッターもそれらのひとつと考えていただいていいと思いますが、一応は明確なポジションをイメージして企画自体は構築してあります。
──ゲッターロボを玩具として表現するにあたって、特にこだわった部分はどこでしょうか?
変形合体玩具として、できるだけシンプルなパーツ移動による形状変化を意識しています。変形合体の方式的には『ゲッターロボ號』を参考に、構成を改良したかたちです。初代ゲッターロボのように3機のゲットマシンが順列に積層する位置で合体する構成と、パーツの取り外し無しで完全変形合体できる構造にはこだわりました。一度変形を覚えたら何度も取説を見る必要が無く、繰り返し変形合体遊びができる玩具を意識しています。
──ゲッター1、2、3それぞれのポイントを教えてください。
フォースゲッター1に関しては、一番標準的な人型体形のヒーローロボとしてのバランスと機能を意識しています。背中のゲッター2脚部は放射状に展開させてゲッターウイングをイメージした飛行装置として配置しつつ、フレキシブルに可動する機能を、飛行姿勢の制御や急旋回などに用いることを想定しています。
フォースゲッター2はロボット自体の細身のシルエットに対して、オーバースペックとも思える巨大なエンジンを背面に背負わせました。これにより、ゲッタービジョン的な高速移動による攻撃を可能にする機体としてデザインしています。一転してフォースゲッター3は、巨大な腕と拳を持ち、メカザウルスを投げ飛ばして粉砕するパワー系のロボットであることを表現しました。そこに初代ゲッター3同様の特殊なスタイリングを継承させています。
──TOYRISEならではのアピールが感じられるとしたら、どの部分でしょうか?
変形合体のシステム構造を基本的には最小限の可動軸で構成し、各ロボットで必要な可動ポイントがそのまま変形に使えるようにしました。要するに、変形のためだけの可動ポイントを最小限にしてあります。どのパーツがどう動くかを理解できれば、変形合体に関してはそれほど難しくなく、新しい遊びにも気が付いていただけるかと思います。触っていじっていただいて、初めて発見するであろう遊びが含まれているのがTOYRISEのコンセプトだとも思っています。
──ゲッターロボファンへのメッセージをお願いします。
ゲッターロボファンの方々には「俺の知らないゲッター」の登場に驚かれた方も多いと思います。しかし、このフォースゲッターロボはTOYRISEとしてアウトプットされたことで変形合体が可能となっています。かつて誰もが憧れたはずの積層式に変形合体するゲッターロボを、新たにゲッターロボ・サーガの一員に加えていただければ嬉しいです。TOYRISEは、手に取って実際に遊ぶことで、取説にないような新たな発見をすることが多い玩具シリーズです。このフォースゲッターロボで、新たなゲッターの遊び方を見付けることができる切っ掛けになれば、と思っています。
(2026年5月25日、メールインタビューにて回答)
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