HOME記事工具・マテリアルまるで塗装の仕上がり! 複雑な湾曲面や巻き込み面での色分けデカール貼りを熱とプレスで攻略【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その4】

まるで塗装の仕上がり! 複雑な湾曲面や巻き込み面での色分けデカール貼りを熱とプレスで攻略【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その4】

2026.07.11

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.21

 今回は、モデル全体のカラーリング(色分け)を大判デカールで仕上げるための実践テクニックをご紹介します。パーツを回り込む“巻き込み面”や、複雑な“膨らみ”“くぼみ”といった湾曲面は、貼っただけでは馴染ませるのが難しいところです。破れやシワを防ぎ、きれいに馴染ませるにはどうすればよいのか? 本記事ではデカールの「温めると柔らかくなる」という性質を最大限に活かし、貼り方の注意点や手順の見極め方を詳しく解説します。熱とプレスを駆使して、塗装のような美しい一体感を目指しましょう!


使用キットとデカールを曲面に貼り付ける準備

▲使用キットはハセガワ1/24「ティレル021」。ブルーの成形色に白、赤のデカールを貼って色分けが行えます。それらデカールは貼る面毎に分割されています
▲色分けデカールを貼った仕上がり。色の境目がキレイでラインも整った仕上がりになっています
▲デカールをキットにうまく馴染ませるのには熱すぎない“お湯”を常備しておくと便利。この例ではカップウォーマーを使い約50度のお湯をすぐに使えるようにしています
▲お湯を綿棒や布に染みこませて、デカールを馴染ませたいところに上から優しく押さえるようにあてがいます。広い面のデカールを貼る際に蒸しタオルを使用して馴染ませるのと同じ原理です。デカール軟化剤よりも失敗のリスクが少なく、初心者でも手軽に試せる方法です
▲大判だったり複雑な面に貼る難しそうなデカールは、あらかじめスペアを用意しておくと安心です。失敗してもそれを踏まえてやり直すことができます

巻き込み面のあるパーツへの巻き付けと開口部の対策

▲穴の開いた突起部分に赤いデカールを巻くように貼っていきます。立体的な貼り込みで難しそうなところです。なお、ボディパーツはキットの指示で一部を白く塗装しています
▲赤のデカールを突起の上から左右に下ろすように、さらに前側の面(開口部の下)で閉じるように合わせています。開口部の周囲は浮き気味になりますが、まずは全体の位置を合わせます。貼り込みに筆を使っているのは「水転写デカールの貼り方」も参照してください
※過去記事「水転写デカールの貼り方」はこちら
▲デカールの各面を布を使った“お湯プレス”で密着させていきます。熱が伝わるように数秒間押さえてから離します。上、左右の面に続いて前面を押さえているところです
▲上部、左右の面、そして開口部下の前面が密着しています。開口部の周囲はこのまま馴染ませるのは難しいので、別の方法を取ることにします
▲開口部の折り返し部分を内側に巻きやすいよう、ナイフでデカールに切り込みを入れることにします。シワや千切れが起きそうなところで切っています
▲内側に巻くところは綿棒を使って“お湯プレス”。細めの綿棒で少しずつ丁寧に馴染ませています
▲ロールバー部へデカールの貼り終わり。全体として整っているものの、開口部の処理は難しく、切れ目や下地が見えているところもあります。そこは塗装でリタッチすることになります

デカールの切り分けで対処する湾曲面への貼り込み

▲続いては下側の白い部分のデカール貼り。分割されたデカールを貼っていきます
▲デカールを密着させずに仮に載せて様子を見ています。くびれや左右にラウンドしているところが浮きやすく、このまま馴染ませるのは難しそうです
▲そこでデカールを台紙に戻し、切り分けることに。デカールが乾いていないときに切り分ける場合は、ナイフは引かずに押し切るようにします

▲前側デカールは中央と左右に分けたことで色分けラインの位置を決めやすくなり、シワも避けられました。後側デカールは左右に分割。クビレ面への対応は外側から中心に向け、段階的に“お湯プレス”をして馴染ませられました

 次のページでも難しいポイントと、そこでの対応を紹介していきます。

[次のページ]アールの小さいパーツへの馴染ませ/パーツ先端への巻き込み >

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