HOME記事スケールモデルアルマホビー「1/72 P-39エアラコブラ」に3Dプリント製偵察カメラと治具を追加した偵察機型が登場! オリーブドラブで色褪せを表現した、アメリカ陸軍航空隊第71戦術偵察団マーキングの作例をお届け

アルマホビー「1/72 P-39エアラコブラ」に3Dプリント製偵察カメラと治具を追加した偵察機型が登場! オリーブドラブで色褪せを表現した、アメリカ陸軍航空隊第71戦術偵察団マーキングの作例をお届け

2026.06.10

P-39 エアラコブラ “偵察機型”【アルマホビー 1/72】●山田昌行 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)

P-39 エアラコブラ “偵察機型”
特撮

カメラ窓が増設された偵察型エアラコブラ

 第二次大戦初期のアメリカ陸軍航空隊戦闘機シリーズのひとつ、ベルP-39エアラコブラ。太平洋では零戦などの日本戦闘機の餌食となったが、東部戦線のソ連空軍ではドイツ空軍を相手に活躍し、数々のエースも輩出した。1/72スケールWWII戦闘機の秀作キットを生み出すアルマホビーから、既存のN/Q型キットに3Dプリント製の偵察カメラと治具を追加した偵察機型が登場。素晴らしい出来映えの「空飛ぶコブラ」の毒にしびれよ!

P-39 エアラコブラ “偵察機型”
前
▲ベルP-39エアラコブラ戦闘機は、コクピット後方にエンジンを装備、機首のプロペラ軸に37mm機関砲を搭載する特異なデザインが特徴
P-39 エアラコブラ “偵察機型”
後ろ
▲アルマホビーのキットは、N/Q型のパーツに偵察カメラと治具を追加。オモリ、カット済みマスクシート、デカールも付属する
下面色はニュートラルグレー。作例では胴体下に増槽を搭載したが、爆弾も選択可能。作例では省略しているが、カメラ窓はラジエーター直後に取り付ける
▲下面色はニュートラルグレー。作例では胴体下に増槽を搭載したが、爆弾も選択可能。作例では省略しているが、カメラ窓はラジエーター直後に取り付ける
P-39 エアラコブラ `偵察機型`
横 例は、敵味方識別のために尾部と主翼前縁をホワイトに塗り分けた、1944年ニューギニアの基地で戦ったアメリカ陸軍航空隊の第71戦術偵察団のP-39Qを選択
▲マーキングはQ型2種、N型1種の計3種類を用意。今回の作例は、敵味方識別のために尾部と主翼前縁をホワイトに塗り分けた、1944年ニューギニアの基地で戦ったアメリカ陸軍航空隊の第71戦術偵察団のP-39Qを選択。偵察カメラは3Dプリント製パーツがセットされ、胴体下面の取り付け位置の穴開け治具も付属している
コクピット内部 
精密な仕上がりになっている
▲コクピットは精密な仕上がり。前脚庫の上にセットするオモリの鉄球もキットに含まれている。機首パーツの裏側の押し出し用の突起はきれいに削り取っておこう
クリアーパーツのコクピット側面ドアを取り付けたら、最初に機首、尾部、主翼前縁をホワイトでエアブラシ塗装。プロペラスピナーもホワイトで下塗りしておく
▲クリアーパーツのコクピット側面ドアを取り付けたら、最初に機首、尾部、主翼前縁をホワイトでエアブラシ塗装。プロペラスピナーもホワイトで下塗りしておく
ホワイトを残す部分をマスキングし、サーフェイサーエヴォ ブラックで下塗り。下面色の塗装後、ウォークウェイをマスキングし上面色のオリーブドラブを塗布
▲ホワイトを残す部分をマスキングし、サーフェイサーエヴォ ブラックで下塗り。下面色の塗装後、ウォークウェイをマスキングし上面色のオリーブドラブを塗布

機体について
 今回はアルマホビー製 1/72 P-39Qを製作しました。この機体は不遇な扱いを受けて十分な性能が出せず、駄作機のように言われています。米国から援英機として英国に送られましたが、低性能と評価され米国に送り返されました。ただその性能に見合った使い方をされれば評価は一変します。その後、ソ連に送られた機体は低空性能を生かしてかなり活躍したようです。機体設計は非常にユニークで、コクピットの後ろにエンジンを置き延長したプロペラ軸に37mm機関砲を装備していました。これのためなのか、対戦車戦闘には大活躍したようです。
キットについて
 P-39の1/72キットは過去に数社から発売されていました。レベル、エレール等、比較的新しいところでRSモデルがあります。アルマホビーのキットは通常ランナー2枚とクリアーパーツのランナーが1枚、それに転倒防止用の鉄球が3個、キャノピー、タイヤ用のマスクシート、6機分のデカールが付属するなど、非常に充実した内容となっています。
製作
 コクピットから作ります。計器盤用にデカールがあるので十分な仕上がりになります。シートベルトのデカールも付属しますが、1/72スケールならこれで十分でしょう。乗降ドアを開けるのであれば、別売りのディテールアップ用のシートベルトを使うのも良いでしょう。できあがったコクピットに前脚庫を組み、その上に錘の鉄球を取り付けます。コクピットを胴体パーツに取り付け必要なパーツを取り付けたら胴体を組み上げます。機首パーツの裏側に押し出し用の突起がありますのでそれらはきれいに削り取っておきましょう。残っていると機首の合わせにトラブルが生じます。
 次に主翼です。通常の上下貼り合わせですが、Q型特有の主翼下面へのガンポッドを取り付けるための穴を開孔する必要があります。また増槽用の穴開けおよび別の型式のための機銃を取り付けるための穴埋め、主翼前面ラジエーター部の仕切板の取り付けを行い、主翼を完成させます。組み立てた胴体に主翼、尾翼を取り付けて機体を完成させます。水平尾翼は左右一体なので、左右で角度が違ってしまうということは起きません。脚部やプロペラは別途組み立て、塗装を済ませておきます。キャノピーにはマスキングシートが付属するのでマスキングして胴体に取り付けておきます。
塗装
 マーキングは5種類のなかから選べます。今回は4番の塗装にしました。まず白で塗装する部分を先にGSIクレオス Mr.カラーC62で塗ります。プロペラスピナーは黄色なのでこれも下地として白で塗っておきます。白で残す部分をマスキングしてガイアノーツ製サーフェイサー エヴォ ブラックを塗ります。その後機体下面をC13ニュートラルグレーで塗り、マスキングして上側面をオリーブドラブで塗ります。このオリーブドラブが曲者で、緑味の強いものから茶色の強いものまでさまざまな色気があります。作り手が良いと思う色で良いと思います。ここではMr.カラーのオリーブドラブのなかでいちばん緑味の強いC38をベースにC12を部分的に吹き付け、色褪せを表現しました。その後スミ入れ、ウォッシングしデカールを貼ったら、乾燥後に3/4ツヤ消しクリアーでオーバーコートします。そして排気管、機銃、アンテナ、ピトー管、前脚主脚等を取り付ければ完成です。
最後に
 アルマホビーのキットは大変素晴らしいのですが、パーツとゲートの部分には気を使います。すべてのパーツについて、きちんとゲート処理することが必要なので慎重に行いましょう。このP-39のあと、P-51、P-36、隼と素晴らしいキットを連発しているアルマホビーですが、今度はMe262Aの発売がアナウンスされました、期待して待つとしましょう。

アルマホビー 1/72スケール プラスチックキット

P-39 エアラコブラ “偵察機型”

製作・文/山田昌行

P-39 エアラコブラ 偵察機型
●発売元/アルマホビー、販売元/ビーバーコーポレーション●9680円、発売中●1/72、約19.1cm●プラキット

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山田昌行(ヤマダマサユキ)

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