『THE ビッグオー』水性塗料の筆塗りで鋳造表現!主役の“黒いメガデウス”を重量感のある仕上がりに!【MODEROID】
2023.04.28“黒いメガデウス”を鋳造表現で魅せる!
「ビッグオー、ショータイム!」
1999年放送のアニメ『THEビッグオー』より、主役の「黒いメガデウス」ことビッグオーが満を持してMODEROID化。末端肥大な特徴あるボディを忠実に再現しているほか、豊富なオプションパーツや発光ユニットの搭載で「遊べる」プラキットとなっている。作例は溶きパテによる鋳造表現+筆塗り仕上げで、重量感のある質感に仕上げている。
サドン・インパクト
アーク・ライン
キャノン・パーティ/ミサイル・パーティ
クロム・バスター
塗装でこだわるビッグオーの質感表現
Text/清水圭
MODEROIDから登場のビッグオー、期待通り迫力のプラキットです。アークライン再現用LEDユニットも付属という心憎い配慮もあり、説明書を読む段階から気分が盛り上がります。
■工作
ビッグオーの立体物はいくつか発売されていますが、中でも個人的にカッコよかったのがMAX合金のビッグオー。こちらのイカしたポイントを取り込みつつ、さらにカッコいいビッグオーを目指します。
まず、上半身のラインがキットでは割とスマートなので、肩幅を増して少しマッシブに調整します。また、胸正面パーツとクリアーパーツの間に隙間ができるようなので、胸パーツ上部をプラ板で1.5mmほど延長して解消しています。前腕装甲はよりぶ厚い装甲感を出すため、パーツのフチをエポパテで埋めました。同様の理由でスネパーツの裾もエポパテで厚みを出しています。
MAX合金はパーツ表面に施された鋳造表現が非常にかっこよかったので、リスペクトで溶きパテで再現しました。パーツごとに、またモビーディックアンカー部分を避けるなど、全体のメリハリを意識して入れていきます。
ほか、一部リベットの置き換え、足甲ボルトの別パーツ化、胸パーツ内部のメッシュ置き換え、拳パーツ一体成型部分の開口、整形などを行っています。
■塗装
「黒いメガデウス」と言われるくらいですから基本は黒。そこに色味を重ねていきました。基本、筆塗りです。流れとしては、基本色1→基本色2→金属表現→ウォッシング1→チッピング→ウォッシング2 という流れで作業を行いました。各パートでの使用色は以下のようになります。
基本色1
・黒=ファレホ ダークグレー
・赤=ファレホ ダークバーミリオン
・金=ファレホ ブラス
・銀=ファレホメカ ダークスチール
基本色2
・黒=水性ホビーカラー ジャーマングレー/グラウ50%+パープル30%+ホワイト20%
・赤=水性ホビーカラー サーモンピンク
・金=ファレホ ゴールド
・銀=ファレホ シルバー
金属表現
・黒=ファレホメカ スチール
ウォッシング1
・黒=Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド シェードブルー
チッピング
・タミヤエナメル ダークグレイ
ウォッシング2
・タミヤスミ入れ塗料 ダークブラウン
最後にウォッシングを拭き取って完成です。クリアーパーツは裏からMr.カラー クリアゴールドを吹いてアクセントとしました。
グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット “MODEROID”
ビッグオー
製作・文/清水圭
MODEROID ビッグオー
●発売元/グッドスマイルカンパニー●8900円、発売中●約23cm●プラキット
ⓒサンライズ
清水圭(シミズケイ)
ファレホと水性ホビーカラーの合体塗装を模索中です。