今だから知りたい！　最新キットで学ぶ“VF-1 バルキリー”機体構造!!

『超時空要塞マクロス』放送開始から40年。すべての可変戦闘機の始祖である「VF-1 バルキリー」。これまで数多くの商品化がなされ何度も見てきているが、その機体構造をすべて把握している方もあまり多くはないのではないだろうか。本記事ではVF-1 バルキリー最新アイテムであるマックスファクトリー製「PLAMAX 1/72 VF-1A/S ファイターバルキリー（一条輝機）」を使用して各部を解説していこう。なお、こちらで使用しているものは渡辺圭介製作によるキットレビュー作例であり、作例としての紹介は後日公開予定。

①ノーズコーン…内部はドーム状になっており、IFFなどのレーダーアンテナを収納
②機種センサーポッド…高感度望遠カメラと赤外線センサーを収納
③股関節ピボット…内部にバトロイド時の股関節の可動軸を受け止める軸穴がある
④P&W LHP-04低推力バーニアスラスター…姿勢制御補助用スラスター。ユニット自体の回転やガイドベーンが起き上がり精密な推力偏向が可能。VF-1は17基装備されている
⑤UHFアンテナ
⑥コックピット…バトロイド時にはシートが90度後方に回転する。機首ブロック自体が脱出カプセルとしての機能を持つ
⑦エアブレーキ…アクチュエーターによって外板の一部を起き上がらせ、空気抵抗によって減速させる
⑧インテークベーン…機体の上下面へ空気の流れを分離させる
⑨サブ・エアインテーク…ここから採り入れられた空気は主翼付け根の後端スリットに抜け、胴体グローブ内に収められた電子機器類が発するホットエアを排出する
⑩カウンターバーニア・ノズル…主に宇宙空間で使用する逆噴射制動用スラスター
⑪データ通信用アンテナ…EWAC機と管制、機体情報などを送受信するためのアンテナ

⑫可変ランプ…迎え角と速度に合わせてエアの流入路を変形させて効率的に吸気する。バトロイド時にはシャッターとなり防御板を兼ねるが、フラップが可動してエアを流入させることは可能。宇宙空間では完全に閉じられる
⑬強制吸気ファン…ガウォーク時のホバリングやバトロイド時は対気速度を利用した吸気が行えないので、吸気ファンを回して強制的にエアを流入させる
⑭前脚収納庫カバー
⑮前脚
⑯主脚収納庫カバー
⑰主脚

⑱衝突防止灯
⑲VHFアンテナ
⑳バーニアスラスター…ガウォーク、バトロイド時に使用するバーニアスラスターを内蔵
㉑垂直尾翼
㉒着陸灯…夜間の離着陸時に前方を照らすライト
㉓主翼…VF-1の主翼には可変翼が採用されている。最大揚力を得られる前縁角度20度、巡航時には42度にポジショニング。72度で最高速を得られる。下面には左右合計6ヵ所のハードポイントを備える
㉔前縁スラット…前縁を延長させることで揚力を増大させる
㉕スポイラー…主翼の上面が起き上がることで気流を乱し、揚力の発生を抑制する
㉖ファウラーフラップ…後縁が延長して垂れ下がることで揚力を増大させる
㉗ドループエルロン…補助翼。離着陸時や空戦で大仰角を取るときなど、より多くの揚力を必要とする場合にフラップとして作動する。大気圏内でのロール制御はエルロンとスポイラーの組み合わせで行う
㉘翼端灯…衝突防止のため、進行方向を識別できるようにする灯火。右翼は緑、左翼は赤になっている
㉙翼端編隊灯…夜間などに僚機同士の位置を視認しやすくするための灯火
㉚レーダー警戒装置（RWS）

㉛エンジンナセル…ファイター時にエアインテークからエンジン、ノズルへ連なるユニットになる。内部にFF-2001熱核タービンエンジンを搭載する
㉜ボディフラップ…上下に5度ずつ可動するピッチコントロール用ベーン。後端に後方警戒センサーを備える
㉝ベクタードスラスト・ノズル…ノズルは上下に動いてピッチとロールを制御。ファイター時に開いてエアブレーキとなるほか、ヒザ部分で曲げて前方に向けることでスラストリバースを行うこともできる
㉞ライト
㉟ベントラルフィン…機体下面の気流制御により、機体のバランス安定補助に使用する

MAX FACTORY 1/72 scale plastic kit “PLAMAX”VF-1A/S Fighter Valkyrie
Hikaru Ichijo’s Fighter use VF-1A FIGHTER VALKYRIE HIKARU ICHIJO CUSTOM
modeled by Keisuke WATANABE

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