HOME記事スケールモデル「帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(三菱製・前期型)“空母赤城”」マーカー&ペンタイプのマテリアルを活用して成型色仕上げ!【スケールモデルの“神レシピ”】

「帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(三菱製・前期型)“空母赤城”」マーカー&ペンタイプのマテリアルを活用して成型色仕上げ!【スケールモデルの“神レシピ”】

2026.10.21

スケールモデルの神レシピ/帝国海軍 零式艦上戦闘機二一(三菱製・前期型)【ファインモールド 1/48】 月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)

「水性アクリルマーカー」と「ウェーブ 使い切りタイプ ブラシ付きペン型ボトル」で、令和の零戦を成型色仕上げで楽しもう!

 スケールモデルやガンプラ、キャラクターモデルのキットを、さまざまな便利テクニックとともにご紹介していく本連載。今回はファインモールドが満を持して送り出した最新キット、「帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(三菱製・前期型)“空母赤城”」を使用し、マーカー&ペンタイプのマテリアルを活用した成型色仕上げをご紹介します。
 最近模型塗装のアイテムとして注目を集めているのが「水性アクリルマーカー」。100円ショップで販売されているものや、イラストにも使われているマーカーがプラスチックにも定着し、キャップを外せばすぐに塗装できるため、モデラーにも注目され始めています。さらに、水性塗料を充填することで、普段使っている模型用塗料をペン感覚で扱えるツールも登場しました。これらの便利なアイテムを活用して、零戦のプラモデルをサクッと仕上げてみましょう。


KIT REVIEW

▲ファインモールドが新たに発売した1/48スケールの零式艦上戦闘機二一型。主翼や胴体前部、カウリングなどを新設計し、二一型ならではの伸びやかなスタイルを精密に再現している
▲細く繊細なキャノピーの窓枠を別パーツで表現。今回の成型色活かしの仕上げでは非常に効果的なパーツ
▲窓枠とガラス部分が別パーツ化されているキャノピー。きれいな接着をサポートしてくれる専用の治具パーツもセットされる
▲主翼表面には、繊細なパネルラインとリベットがびっしりと刻まれている。成型色を活かした仕上げでも、スミ入れなどを加えることで精密な表情を引き出せる。成型色のライトグレーも二一型の本体色にそのまま活用できる良い色となっている
▲コックピットには計器盤や操縦桿、座席、機内の各種機器が高密度に収まる。各パーツの造形もくっきりとしている

マーカー&ペン型ツール

ダイソーの水性アクリルマーカー

▲100円ショップで販売されている筆ペンタイプの「アクリルブラシマーカー」。1本の両端に黒と白がセットされている。今回はこの「黒」が大活躍

ブラシ付きペン型ボトル

▲ウェーブが販売している「使い切りタイプ ブラシ付きペン型ボトル【5cc/2本入】」。お好みの塗料や溶剤をペン型のボトルに入れることで、ペン感覚でお手軽に塗装が楽しめる

▲ペン型ボトルには、コックピット色の緑として「水性ホビーカラー ATグリーン」、「Mr.カラー シルバー」を入れて使用。ペン型ボトルは、水性塗料、ラッカー塗料、油性塗料(Mr.ウェザリングカラーなど)に耐性がある。エナメル塗料には弱いので、エナメル塗料を入れるのは止めよう

ブラシ付きペン型ボトルの使い方

▲ブラシヘッドを取り外し、塗料を入れる。塗料:溶剤=1:1くらいの割合にしたいので、塗料は半分くらいまで注ぐ
▲次に溶剤を注ぐ。ここでは水性ホビーカラー専用うすめ液を入れている。シルバーはラッカー塗料なので、ラッカー用のうすめ液を入れた
▲付属している撹拌ボールを中にセット。ブラシヘッドでフタをしたら、しっかりとボトルを振って、中の塗料を撹拌しよう
▲最後にボトルのダイヤルを数回回す。ブラシから塗料が出てきたら、塗装準備完了

マーカー塗装スタート

▲水性アクリルマーカーの黒でエンジンカウルを塗装。黒は定着も隠蔽力も高いので、ひと塗りで発色する。水性アクリルマーカーは乾いたあと重ね塗りしても下の塗料が捲れにくい。乾燥したら再度重ね塗りすると、より美しく仕上がる
▲小さなパーツはランナーに付いた状態のまま塗ってしまおう。ランナーが持ち手になってとってもスムーズに塗装ができる。塗装後にパーツをカットしたら、ゲート跡だけペンで塗り潰すようにしよう
▲コックピット色で塗るパーツは「ATグリーン」で塗装。水性ホビーカラーは、最初はプラの色が透けるくらいに塗り、完全乾燥後に再度塗り重ねをするときれいに発色する
▲エンジンはシルバーで塗装。ブラシ付きペン型ボトルの細かなブラシが、エンジンの細かいディテールの奥まで入っていくので、細部まできれいに塗装が可能

コックピットやエンジンのウォッシング

▲コックピットやエンジンが塗り上がったら、ウォッシングをする。ブラシ付きペン型ボトルでもよかったが、この商品は1パッケージに「2本」入り。そこで汚し塗装は100円ショップの筆を使って行うことにした
▲Mr.ウェザリングカラーのシェイドブラウンを使用。全体に薄く塗り広げる。するとパーツの細かなディテールにスミが入り、一気に解像度が上がる
▲Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液を染み込ませた綿棒で、余分なシェイドブラウンを拭き取る
▲エンジンにもシェイドブラウン。シルバーのエンジンにオイル汚れ的な表現が入って、一気にリアルになる

デカールワーク

▲デカールをしっかりと定着させたいので「タミヤ マークフィット」を使用。水性アクリルマーカーや水性ホビーカラーの塗膜を侵しにくいマイルドなパワーとなっていて、今回の仕上げにもぴったり
▲マークフィットを塗ったら、綿棒で余分なマークフィットを吸い取りながら、デカールをパーツにしっかりと密着させていく
▲コックピットを組み立て。さらに細かい塗り分けも可能だが、コックピット色を塗ってデカールを貼るだけでも素晴らしい見映えに仕上がってくれる
▲ディテールを跨ぐような場所にデカールを貼る場合は「Mr.マークセッター」を使用。密着が良くなり、デカールも軟化してパーツの形状に追従してくれるようになる
▲デカールが完全に乾いたら、「水性ガンダムトップコートUVカット」を吹き付けて、デカールを保護。また75%つや消し仕上げになるので、うっすらとツヤが残る上品な仕上がりとなり、プラスチック特有の質感もかなり抑えられる
▲トップコートが完全に乾いたら、飛行機全体をタミヤスミ入れ塗料 ダークグレイでウォッシング。パーツに刻まれたリベットが浮き上がってきて、メリハリが強調される
▲キムワイプで余分な塗料を拭き取る。きれいに拭き取ろうとせず、飛行時の空気の流れを意識しながら、機首側から機尾側へキムワイプを動かそう。わずかに残った塗料が、流れのある自然な汚れとなる
▲最後に翼端灯などを塗装。シルバーを塗った上から、タミヤ エナメル塗料のクリヤーブルー、クリヤーレッドを塗装している

成型色フィニッシュで零式艦上戦闘機二一型 完成

 水性アクリルマーカーやペンタイプのツールを活用した、零戦二一型の成型色フィニッシュが完成! 機体色は成型色をそのまま活かし、細部塗装やスミ入れ、汚しを加えることで、キットの精密なモールドが引き立ちました。大掛かりな塗装環境を用意しなくても、キャップを外せばすぐに使えるマーカーやペンでここまで表情豊かに仕上げられます。すべてを塗るのではなく、キットの成型色をひとつの「色」として活かすのも立派な塗装方法。ファインモールドの繊細なパネルラインやリベットとも相性抜群です。便利なマーカー&ペンを手に、気軽にスケールモデルの塗装を楽しんでみてください!

ファインモールド 1/48スケール プラスチックキット

帝国海軍 零式艦上戦闘機二一(三菱製・前期型)“空母赤城”

製作・文/けんたろう

帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(三菱製・前期型)“空母赤城”
●発売元/ファインモールド●5500円、発売中●1/48、約18.8cm●プラキット

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けんたろう

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