30年前の衝撃が甦る『ウルトラマンティガ』第三話のティガとキリエロイドの対峙を再現【コモリプロジェクト】
2026.09.21 コモリプロジェクトHP
Youichi Komori Official Web(y-komori.net)
ウルトラマンティガ
30th Anniversary
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。関東甲信、東海地方 も梅雨明け。東北地方もおそらく間もなくでしょう。そうするとギラギラがやってきます。梅雨の間でもとんでも蒸し暑かったのに、ここからさらに真夏の太陽が照りつけます。暑いのはしょうがないんで、かき氷を食べてしのぎましょうよ。ちょっとでも苦を楽にひっくり返さないとやってられません!
さて、同じギラギラでもこちらはまったく暑くはありません。とても眩いですが、包み込むような優しい光です。そう、光の巨人ことウルトラマンティガの輝きです。放送されたのはそんなに昔じゃない感じがしていましたが、いつの間にか30年も経っていたんですね。あぁ、光陰矢の如し。平成の世にウルトラの新たなページを開いた『ウルトラマンティガ』は、1996年9月7日より放送が始まりました。第一話、僕は仕事場のテレビで観ていました。今思うと結構斜めから観ていた気がします。(今さら、実写のウルトラって言ってもなぁ)って。なんかそんな気分でした。しかし、観終わったあとで軽い混乱に陥りました。なんだか高揚している感じがしたんです。この時の年齢は30歳手前、結婚もして子供もいるいい大人ですよ。それなりの経験も積んでいろんな仕事もこなしている自分が(今さらウルトラに興奮するかぁ?)と。それを確かめるために第二話、続けて第三話を観ました。「悪魔の預言」という物騒なサブタイトルで登場したのは、ウルトラマンティガの存在を真っ向から否定する炎魔戦士キリエロイド。パッと見、ムンクの『叫び』のような泣き顔のキャラクターです。でも、これが強烈でした。夜の街でぶつかり合う巨人どうしの戦いは美しく、力強く、実に見応えがありました。そしてはっきりと悟りました。『ウルトラマンティガ』はめちゃくちゃ面白いと。
今回、誌上にてティガのアニバーサリーを行うと決めた時、選んだのは当然ながらキリエロイドでした。メーカーは夢工房ハイライト、原型はこれまでにたくさんのヒーローを造形されてこられた岡悟氏です。あの泣き顔のせいからか、キリエロイドは細身の弱々しいイメージを持っていたんですが、そんなことはありません。むしろ正反対の筋肉質、完全なるパワータイプでした。岡さんの造形はキリエロイドの体型をあますところなく再現してあると同時に、力感漲る戦闘ポーズでキメられています。キットを作りながら(キリエロイドってこんなにカッコよかったんだ……)と認識を新たにしました。海洋堂 NANKOKU FACTRY製のウルトラマンティガと対峙させると、30年前の衝撃が甦ってくるようです。再びウルトラの扉を開けたスタッフ、キャストの皆さんにあらためて感謝の想いを捧げます。
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小森陽一(コモリヨウイチ)
●1967 年生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、東映に入社。その後、コラムや小説、漫画の原作や映画の原作脚本を手がける。大阪芸術大学映像学科客員教授。『海猿』『トッキュー!!』『S-最後の警官-』『BORDER66』『ジャイガンティス』『ツイン・アース』など著作多数。
















