HOME記事スケールモデルラッカー塗料とチッピング液を組み合わせた剥がれ表現を楽しもう!小林源文作『バトルオーバー北海道』の劇中を参考にホビージャパン「74式戦車」をウェザリング

ラッカー塗料とチッピング液を組み合わせた剥がれ表現を楽しもう!小林源文作『バトルオーバー北海道』の劇中を参考にホビージャパン「74式戦車」をウェザリング

2026.08.17

ラッカー塗料の塗膜だからこそ安心して楽しめる「冬季迷彩」のリアルな 剥がれ表現/74式戦車改 リアクティブアーマー【バトルオーバー北海道Ver.】 【ホビージャパン 1/35】 月刊ホビージャパン2026年9月号(7月25日発売)

前ページに戻る

足周りだけでなく、砲塔や車体上面にもアルコール落としで軽めの汚しを施している
▲足周りだけでなく、砲塔や車体上面にもアルコール落としで軽めの汚しを施している
砲手席に中村(劇中では砲身に戦車撃破マークを描いている姿も印象的)を乗せたかったので、タミヤの74式からフィギュアを持ってくる。メガネはプラ板を加工
▲砲手席に中村(劇中では砲身に戦車撃破マークを描いている姿も印象的)を乗せたかったので、タミヤの74式からフィギュアを持ってくる。メガネはプラ板を加工。先にふたつ穴を開けてリューターでうまいこと削り込んでいく
擬装ネットも追加
▲冬季迷彩だけのオーダーだったが、テンションが上がったけんたろうは擬装ネットも追加。劇中でも漁網を使った擬装ネットや草によるカモフラージュが描かれているので、なかなかニクいディテールアップだ
擬装ネットを止めるバンドは、ハセガワのフィニッシュシート「つや消し黒フィニッシュ」を。草はKATOの「フィールドグラス」を使用した
▲擬装ネットを止めるバンドは、ハセガワのフィニッシュシート「つや消し黒フィニッシュ」を。草はKATOの「フィールドグラス」を使用した
擬装ネットはグリーンスタッフワールドのものを使用
▲擬装ネットはグリーンスタッフワールドのものを使用。柔軟性があり、さまざまな形に追従させることも可能
砲身にぐるぐるとネットを巻いて、端は瞬間接着剤で止めておく
▲砲身にぐるぐるとネットを巻いて、端は瞬間接着剤で止めておく。ハセガワのフィニッシュシートを細切りにして、砲身にゴムバンドのようにかぶせていく。シートが短くて途中で止まっても、同じ幅のものを重ねれば大丈夫
草は真ん中をまとめて、タミヤクラフトボンドを周囲から付ける
▲草は真ん中をまとめて、タミヤクラフトボンドを周囲から付ける。さらにボンドの外側にサラサラな瞬間接着剤を浸透させて固めていき、好きなサイズにカットして車体に接着していこう
74式戦車改 リアクティブアーマー横。砲身の仰俯角は選択組み替え式。足周りの車高を変えられるギミックと合わせるとさまざまなシーンに合わせた姿でディスプレイできる
▲砲身の仰俯角は選択組み替え式。足周りの車高を変えられるギミックと合わせるとさまざまなシーンに合わせた姿でディスプレイできる
冬季迷彩を74式に施す前にタミヤの「1/35 T-72M1」で練習したけんたろう。脳内では劇中のライバル車両である「ブローハ5」の冬季迷彩Ver.ということにしている
▲冬季迷彩を74式に施す前にタミヤの「1/35 T-72M1」で練習したけんたろう。脳内では劇中のライバル車両である「ブローハ5」の冬季迷彩Ver.ということにしている

■春よ、来い。74式バトルオーバー北海道
 もしソ連が崩壊せず、日本になだれ込んできたら? そんな冷戦が熱い戦争へと展開するIFを描いたのが小林源文氏の『バトルオーバー北海道』です。この物語はソ連軍が北海道の天塩(北海道のツノの左側)から上陸して音威子府を突破、旭川まで到達する話となっています。このスジはどうも実際に検討されていた話として有名で、自衛隊は音威子府で全力で時間稼ぎをするというシナリオだったようです。
 作中では7月の話でしたが、今回自分はこの恐ろしい戦いが続いてしまった世界線の74式を作ることにしました。うんざりするような叩きあいのなかで、74式も冬季迷彩が剥がれ、春に近い装いとして草たばを乗せていく。そんなイメージで製作しています。ラッカー塗料の安定感に上乗せしたアクリル系塗料をガシガシ剥がすと、それはもう春を待つ歴戦の姿になるものです。
 やはりラッカー系で素晴らしいのは自衛隊などミリタリーのズバリそのもの塗料が揃っていることです。今回もそのものズバリ濃緑色3414、茶色3606、OD色2314が揃っていますので、ありがたく使っています。メーカーの調整が行き届いたこのラーたちは使ったら本当に自分でも見てきた車両の色に変わっていくのでオススメ。
 またラッカー系との組み合わせで、タミヤのチッピング液を使うといい感じにアクリル系塗料だけを部分的に剥がすことができます。以前もバトルダメージ表現や経年劣化等の表現で使ってきましたが、今回は冬季迷彩の剥がれを表現しています。
 HJMの74式は車高調整もできるギミック付きで、かなりおもしろいキットです。バトルオーバー北海道仕様は劇中の爆発反応装甲をプラスしただけでなく、実物の爆発反応装甲のディテールも取り入れたかなり熱いカスタム。サイドスカートにもお弁当箱のような装甲を取り付けていて、こちらもまた劇中以上の防御力を足すことができます。
 可動を活かすために履帯をしっかり組む必要があったし、こってりした汚しは履帯を破損する恐れもあります。そのためアクリル系塗料と燃料用アルコールを使ったアルコール落としを使いましたが、可動履帯の繊細さをバラバラにすることなく汚すのにもっとも適したやり方だと思っています。
 『バトルオーバー北海道』はやっぱり好きな作品で、ゲームのMODのタイトルにもなって、それもまた楽しんだ思い出があります。今回カスタムモリモリの74式改を作って、好きな物語の主役をさらに楽しんだこと、これはもう最上級の喜びであります。皆様も74式改に限らず、ラッカー系の塗料の強さを信じて、チッピング液にアルコールに、ウェザリングをめいっぱい楽しんでみてくださいね~。

ホビージャパン 1/35スケール プラスチックキット

74式戦車改 リアクティブアーマー【バトルオーバー北海道Ver.】

製作・文/けんたろう

▼ 関連記事はこちら

ⓒ小林源文

1 2 3
この記事が気に入ったらシェアしてください!

けんたろう

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2026年9月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2026年8月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2026年7月号

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー