HOME記事特撮平成ガメラ3監督、ついに初集結!!金子修介×樋口真嗣×田﨑竜太 4体のガメラを未来へつなぐ特別鼎談「ガメラ永久保存化プロジェクト FINAL」

平成ガメラ3監督、ついに初集結!!金子修介×樋口真嗣×田﨑竜太 4体のガメラを未来へつなぐ特別鼎談「ガメラ永久保存化プロジェクト FINAL」

2026.08.08

 2021年にスタートした「ガメラ永久保存化プロジェクト」。スクリーンに映るガメラの姿をそのまま後世に残すべく立ち上げられたこの試みは、多くのファンの熱い支持によって、これまで『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95年/以下G1)、『ガメラ2 レギオン襲来』(96年/以下G2)、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(99年/以下G3)のクラウドファンディングを次々と成功させてきた。

 そして2026年、プロジェクトはいよいよ最終章へ。『小さき勇者たち〜ガメラ〜』(06年)に登場したトトガメラの復元・保存を目指す、最後のクラウドファンディングがスタートした。
 その節目に実現したのが、金子修介樋口真嗣田﨑竜太の「歴代ガメラ3監督」による奇跡の鼎談。4作すべてでガメラ造型を担当し、本プロジェクトでも過去3体の復元に尽力してきた原口智生の声掛けにより、初めて実現したこの顔合わせ。3人だからこそ語れる制作秘話と、ガメラへの熱い思いが交錯する貴重な対話をお届けする。


●『ガメラ 大怪獣空中決戦』の衝撃

金子 ええ、監督協会とかでは何度もお会いしてますよ。

田﨑 初めてお会いした時に「ガメラ仲間だね」って言ってくださいました(笑)。樋口さんとも接点があって、以前樋口さんが所属していたモーターライズさんに「仮面ライダーシリーズ」の合成をお願いしていたことがありますね。『アギト』『龍騎』『555』と、あと『美少女戦士セーラームーン』(03年)も。

樋口 そうそう、実写版の『セーラームーン』は僕、コンテをやってるんで。

田﨑 しかも、変身シーンのコンテをやってもらってるんです。あれ、クレジットされてないですよね。

金子 え、『セーラームーン』って田﨑さんが監督だったんだ? 何話くらいやってるの。

田﨑 1、2話と、途中であと2話ほど担当しています。

金子 あれ良かったよね。泉里香さんがセーラーマーキュリーだったって、最近知ったよ。

田﨑 北川景子さんはじめ、みんないまも頑張ってますね。

金子 さとう珠緒さんが出てたやつだ。

田﨑 さすが、女性ばっかり名前が出てきますね(笑)。当時『G1』を観たときは、「すげぇの出来たな!」って思いました。本編と特撮の調和が見事で、特に福岡ドームのシーンのつながりなんて素晴らしいですよね。もちろん『G2』も大好きで、『G3』のときは『パワーレンジャー』でロスにいたんですが、クリスマス休暇で帰国したときに、成田に着いてその足で渋谷の映画館へ行きましたよ。

樋口 わざわざご当地で見てくれたんですね(笑)。

田﨑 「渋谷で観ないといけないらしい」と聞いて(笑)。スーツアクターの大橋(明)さんや佐々木(俊宜)さんとは『パワーレンジャー』で一緒に働いていたし、『G3』の福沢(博文)さんは「スーパー戦隊シリーズ」に出てもらっていたので、アクターの方との接点はあったんですが。

樋口 その福沢さんが、いまや『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の監督になって。

金子 うちの息子(脚本家・金子鈴幸)が『ギャバン インフィニティ』の第4話に出演してるんだけど、福沢さんの回じゃないんだね。

原口 その息子さんて、『G1』の現場の8ミリに映っていたお子さんでしょうか?

金子 そう、それ息子です。2歳ぐらいかな。懐かしいね。

原口 もうそんなにご立派になって(笑)。先日、造型部が撮影の合間に回していた映像が出てきて、藤谷文子さんや金子監督ご一家の姿があったんです。今回のクラファンのリターン品になっているので、あとでぜひご覧ください。

▲ 「ガメラEXPO」で一堂に会した、過去の「永久保存化プロジェクト」により復元された3体のガメラ

●ガメラは被虐の花

田﨑 僕は昭和39年生まれなんですけど、その世代って何でもアリだったんですよ。小学校一年生の頃から『帰ってきたウルトラマン』も『仮面ライダー』もあって、もちろんガメラもゴジラも全部通ってきてるし。

樋口 ところが途中でみんな怪獣から離れていくんですよ。みんな『スターウォーズ』に行っちゃって。僕は『宇宙からのメッセージ』派ですから。

田﨑 (笑)。『スターウォーズ』も好きですけど。

金子 「怪獣同盟」の創立者なんだ。

田﨑 その一人ですね。先輩の髙寺成紀さん始め、早稲田実業の中学高校から一緒だった連中で作ったんです。僕が中学、髙寺さんが高校の生徒会のときに出会ったから、長い付き合いですね。

樋口 僕、「怪獣同盟」の上映会を見に行ったことあるんですよね。

田﨑 マジすか!? いつ頃ですかね。

樋口 20歳ぐらいの時かな。同級生が早稲田に入ってて「こんなのがあるよ」って教えてくれて。覚えてるのは、慶應大学の特撮サークルが作った「戦え!スタディアン」っていう自主特撮映画があって。

田﨑 うわ、あった。あの場にいたんですね。

樋口 主題歌が『仮面ライダー』の替え歌っていう。それが強烈で、思い出はそれしかない……。

田﨑 当時まだ自前コンテンツがなかったので(笑)。僕らのころはウレタンで怪獣作って8ミリで撮ろうとしてて、割と東宝・円谷寄りでした。ガメラももちろんみんな大好きで、僕らは「被虐の花」と呼んでいましたね。

樋口 かっこいいな! 表現が一味違いますね(笑)。

田﨑 やられてナンボ。やられっぷりこそがガメラ。『ガメラ対大魔獣ジャイガー』でガメラが卵産み付けられて白くなっちゃうとかも、いやーな感じで、表現が素敵ですよね。子どもが体内に潜入するっていうストーリーも、なかなかああいう発想に思い至らないと思う。

樋口 産み付けられた幼体のはずなのに、親と全く同じ姿なんですよね。大きいジャイガーがそのままいるじゃん! っていう。

田﨑 悪魔の笛とか、弱点がそれぞれあるのも素晴らしい。ギャオスの首が回らないってことを子供が見抜くとか。

▲ リターン品の『小さき勇者たち〜ガメラ〜』プロップ4点セットを持つ田﨑竜太監督

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