「エヴァンゲリオン第13号機」が海洋堂「ARTPLA SCULPTURE WORKS」 に登場!! 筆塗りマイスター清水圭による「強敵の威圧感」と「生物感」が表現された塗装の極意をじっくりとお届け!【シン・エヴァンゲリオン劇場版】
2026.08.13エヴァンゲリオン 第13号機 “最後の執行者”【海洋堂】●清水圭 月刊ホビージャパン2026年9月号(7月24日発売)
清水圭の塗り重ね工程
海洋堂から発売になりましたARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン第13号機“最後の執行者”。以前初号機の作例も製作しましたが、第13号機はさらに手足と武器が増えていてボリューム倍増です。キット自体の製作は多少合わせ目処理もありますが、特に問題なく大型の人造人間を作り上げることができます。海洋堂プラキットの造形面は言うことがないので、モデラーとしてはそれを塗装仕上げで楽しむこととしましょう。
前回の初号機は有機的なフォルムを活かしつつも、ヒロイックなイメージで鮮やかさを意識して仕上げましたが、今回の第13号機のイメージは、むしろ怪物寄り。どこか正体のはっきりしない不気味さを表現するために、エヴァのカラーはまといつつ、発色は抑えめに。全体の色調を抑えてみました。
今回使用した下地カラーはいつものNAZCA メカサフではなく、ガイアノーツから発売予定のメタル系サーフェイサーの試供品を使わせていただきました。自分の筆塗りに合わせてダークシルバーに赤みを強めに調整したものになります。この金属のギラつきと色味の上に薄く色を乗せていくと、下地が上の色に効果的に作用してとてもいい景色になります。今回はこちらの下地色を大いに利用し、不気味なエヴァの色に仕上げていきました。
1色目はごく薄く、下地色に色を付けていくくらいのノリで塗っていきます。筆の運びは超適当。薄く、適当に塗ることで全体にムラ感が出ます。そのムラ感が今回目指す怪しさのキモです。
2色目はハイライト部分を中心にスタンピング。散らかった印象の1色目にまとまりを持たせます。
今回は全体に発色抑えめがコンセプトですが、2色目が終わった段階でちょっと全体にボケた印象だったので、3色目まで色を足しています。また、グリーンのみ発色良くアクセントとしたかったので、最後に「エヴァライムグリーン」を薄く上掛けしています。
ロンギヌスの槍は先端の槍部分のみ色を入れています。イメージとして槍部分のみ赤熱化している感じ。本キットの影の主役、新2号機αのベースは同じ下地に対して本体よりもしっかり色を乗せていきます。また、金属下地を活かしてあまりナマモノ感は表現していません。これは不気味な怪物イメージである第13号機との対比で、新2号機αはもっとヒロイックなロボット的に表現したかったためです。どちらも最後に軽くウォッシング、拭き取りします。最後に、新2号機α全体、第13号機の一部に血糊を足してフィニッシュです。
[カラーレシピ]
下地色=金属色サーフェイサー(試作品):ガイアノーツ
紫1色目=水性エヴァンゲリオンカラー エヴァパープル
紫2色目=水性ガンダムカラー ベギルペンデバイオレット
紫3色目=水性ガンダムカラー レイ専用機パープル
緑1色目=水性エヴァンゲリオンカラー エヴァライムグリーン
緑2色目=水性ホビーカラー イエローグリーン
緑3色目=水性ホビーカラー よもぎ色
赤1色目=水性ホビーカラー あずき色
赤2色目=水性ホビーカラー サーモンピンク
赤3色目=水性ガンダムカラー ライブコンサートピンク
黄1色目=水性ホビーカラー スーパーファインゴールド
黄2色目=水性ホビーカラーHJ プロトタイプオレンジ
黒1色目=水性ホビーカラー メタルブラック
黒2色目=スーパーファインゴールド
ベース全体=水性ホビーカラー シャア専用機レッド
ベース本体1色目=水性ホビーカラー オレンジイエロー
ベース本体2色目=水性ガンダムカラー シャア専用機ピンク
ベース口内1色目=シャア専用機ピンク
ベース口内2色目=水性ホビーカラーHJ グローホワイト
ベース瞳1色目=水性ホビーカラー 青竹色
ベース瞳2色目=水性ホビーカラーHJ モスグリーン
ベース肉1色目=モスグリーン
ベース肉2色目=グローホワイト
ウォッシング=タミヤスミ入れ塗料 ダークブラウン
血糊=モデルカステンカラー 濃血レッド(エナメル)
海洋堂 ノンスケール プラスチックキット “ARTPLA SCULPTURE WORKS”
エヴァンゲリオン第13号機“最後の執行者”
製作・文/清水圭
ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン第13号機“最後の執行者”
●発売元/海洋堂●9900円、発売中●約22cm●プラキット
\この記事が気に入った方はこちらもチェック!!/
-
「エヴァンゲリオン第13号機」が海洋堂「ARTPLA SCULPTURE WORKS」 に登場!! 筆塗りマイスター清水圭による「強敵の威圧感」と「生物感」が表現された塗装の極意をじっくりとお届け!【シン・エヴァンゲリオン劇場版】
前ページに戻る 清水圭の塗り重ね工程 ▲下地色として試作品のメタルサーフェイサーを塗布。下地サーフェイサーの上にメタル系… [続きはコチラ]
-
フィギュアの製造を一貫して行う国内唯一のフィギュア生産工場グッドスマイルカンパニーの楽月・望月工場に突撃!谷本工場長へのインタビューと『PLAMAX AAAヴンダー』の続報も!
< [前のページ] で、楽月工場ってどんなところ?谷本工場長に聞いてみました 谷本哲也 グッドスマイルカンパニー楽月工… [続きはコチラ]
-
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』プラモが一挙登場!MODEROID「エヴァンゲリオン第13号機」、PLAMATEA「式波・アスカ・ラングレー」「綾波レイ」などの新作アイテムをチェック
希望の初号機と対を成す絶望の機体第13号機がMODEROID化 アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』より、エヴァンゲリオ… [続きはコチラ]
ⓒカラー
清水圭(シミズケイ)
水性ホビーカラーによる繊細な塗装表現を得意とする筆塗りの達人。AFVやリアルメカなどの泥臭いモチーフを好む。




























