「最初に監督から聞いたのは“面割れあるよ!”ということでした」『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日』弩城怜慈役・長田光平インタビュー
2026.07.23映画『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日』がいよいよ公開目前。宇宙刑事ギャバン・インフィニティ=弩城怜慈がかつて慕っていた先輩刑事・長谷誠がギャバンキラーとなり、「太陽」を人質にとるという空前の犯行に及ぶ。宇宙を揺るがす大事件に立ち向かう怜慈の“本当の怒り”とは—? 先日テレビシリーズが最終回を迎えた『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』にて主演を務めた長田光平さんが、その集大成とも言える映画の見どころや撮影のエピソードを語る!
――映画の撮影はどのタイミングで行われたのでしょうか?
長田 テレビシリーズの19話を撮り終わった後でした。今回の映画は21話・22話の間のエピソードなのですが、その撮影よりも前に映画にインしているんですよね。なので映画の時点でどういうバックボーンがあって、怜慈たちは今どういう状況なのかということをプロデューサーさん達と確認しながら撮影に臨みました。
――本作の撮影にあたって、福沢博文監督とお話しされたことは何かありましたか?
長田 監督から最初にお聞きしたのは「面割れあるよ!」ということでした。加えてその状態でアクションにも挑戦すると聞いて、より一層気合が入りました。アクション練習ではシゲさん(伊藤茂騎/ギャバン・インフィニティのスーツアクター)やアクション監督の宮川連さんにも練習に付き合っていただいて、「こういう気持ちだったらこういう動きになるかな」といった感情の流れを意識したアクションをみなさんと作り上げていきました。福沢さんは「ギャバンだからできる演出」だと仰っていましたし、面割れやそのアクションシーンにはかなり気合を入れられていたと思います。
――長田さんが撮影でギャバン・インフィニティのスーツを着られるのは「蒸着プロセスをもう一度見てみよう」のシーン以来でしょうか?
長田 そうですね。あのイメージ空間の中では着ていますが、スーツを着た状態で動いたりお芝居をするのは今回が初めてでした。
――スーツを着ながらのアクションやお芝居を経験されたご感想は?
長田 「シゲさん、これでアクションやってたんだ……」と思いました。改めて感謝というか、リスペクトですね。「シゲさんマジでかっけえな!」って。スーツアクターをされている役者さんは全員かっこいいですよね。視界も狭いし可動域も少ない中で、宙返りしたり飛び降りたりしていて、本当にすごいと思いました。
あと実際に面をつけて分かったことですが、喋ると声がめっちゃ響くんですよ(笑)。ボソボソ喋っていても中ではすごく反響するのに、外には聞こえないんです。シゲさんたちは普段声を出して台詞を言いながら演じてくださっているのですが、怜慈ってけっこう叫ぶじゃないですか。シゲさん耳大丈夫かなとちょっと心配になりました(笑)。
――伊藤さんから何かアドバイスをもらったりしましたか?
長田 はい、たくさんいただきました! 動き方も教わりましたし、僕がギャバン・インフィニティのスーツを着て演技をする上でお互いの「怜慈」像を二人で擦り合わせていくということもさせていただきました。「シゲさんが持つ怜慈だったらどういう風に動きますか?」とお聞きしたりして。
シゲさんが演じる怜慈はわりと「陽」の怜慈なんです。で、僕はどちらかというと、「陽」もありつつ「陰」の怜慈もあって。それが重なり合ってひとりの「弩城怜慈=ギャバン・インフィニティ」を作ってこられたと思うので、お互いがお互いの怜慈像をリスペクトし合って役作りができたというのは、本当にいい思い出でした。
――アクション部について続けて伺いたいのですが、本作で初めてメインのアクション監督を担当されている宮川連さんはどういった方でしょうか?
長田 連さんは毎現場、毎組ごとに差し入れをくださるような方で、周りの方にすごく配慮されているというか、視野が広い方だと思っています。同時に、福沢さんをはじめとした監督の皆さんが「もうちょっとこういう演出がいい」と言ったらすぐにパッと切り替えられる対応力もすごくて。
連さんとはご飯に行ったりして仲良くさせていただいています。そういった風に壁を作らずに、仕事に対しても人に対してもまっすぐ向き合ってくれる、かっこいい先輩というか……監督なんですけど(笑)、年齢もわりと近いので、そういう印象がありますね。
――本作では怜慈の「怒り」に改めてスポットが当たっていますが、感情をテーマにした『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』において怜慈という人物の感情をどのように表現しようと考えられていましたか?
長田 怜慈は常に心の中で怒りを燃やしているけど、「太陽になりたい」「ならなくちゃいけない」という強い使命感を持っている人だから、誰かの感情に寄り添うために自分の感情をあえて見せないんですよね。なので、演じる上でもこちらの感情というよりかは「誰かのために」という意識が強かったと思います。
怜慈の感情が爆発できる瞬間というのは誰かの怒りを預かった時とか、思いを預かった時だけだと思っていて。その感情の機微についてはもちろん監督と相談しつつ、基本的には自分の中にいる怜慈を信じて、素直にそれをアウトプットしていくという作業だったのかなと思っています。
実は今回の映画は、僕のアウトプットから発展した部分もあったみたいで。僕、怒りのアウトプットをしようとするとどうしても泣きそうになっちゃうんですよね。その話を脚本の冨岡(淳広)さんにした時に「あ、それいいね」と思ってくださって夏映画の脚本作りに繋がったそうなんです。
――今回の映画の完成映像をご覧になった感想はいかがでしたか?
長田 もう最高でした! 「やっぱりギャバンはかっこいいな」と思えるし、僕自身もひとりの人間として作品からのメッセージを得るものがありましたから、きっと見てくださる皆さんにも何か受け取っていただけるものがあると思います。
――本作のゲストキャラクター・長谷誠役の高橋努さんとは撮影中にどのようなやり取りをされましたか?
長田 高橋さんは僕が小さい頃からお芝居を拝見していた方なので、アクションのことを聞いたり、「特撮の現場って他の現場と比べてどうですか?」と客観的に見た感じを教えてもらったり、高橋さんが役者を始めたきっかけの話も伺ったりといろいろお聞きしちゃいました。お互い仕事だけじゃないプライベートな部分も話せたし、すごく密なコミュニケーションを取れたのではないかなと思っています。
お芝居についても、共演させていただく中でとても大切なことを学ばせていただきました。無言のやり取りというか、セリフが無いシーンを演じられている高橋さんの姿を見て、「芝居は気持ちがメインで、セリフは後からついてくるもの」なんだということを改めて感じました。
――ゲストとしてジャルジャルさんも出演されていますが、おふたりとはお話しされましたか?
長田 現場は一緒だったんですけど、撮影自体は全然被っていなくて……その時はご挨拶だけさせていただきました。僕、ジャルジャルさん大好きなんですよ! 普段からYouTubeでジャルジャルさんの動画を見ていますから、「このコントとこのコントが好きです」とお伝えしたら「めっちゃ見てくれてますやん、ありがとうございます!」と言っていただけて。
その後ジャルジャルアイランドにも出させていただいて、合間にいろいろなお話ができました。改めてすごい人たちとお仕事できているなっていうのをジャルジャルアイランドの撮影中に感じましたね。
――ちなみに、好きなジャルジャルさんのネタを伺ってもよろしいでしょうか?
長田 そうですね……「くしゃみとゲップとあくび変な奴」、「ラップ居酒屋(怒りよりも恥ずかしさが勝る奴)」、「親友がミニマリストだった奴」とか……。教習所のネタと「一人焼肉同士と思ったら違った奴」も好きです。あと「ブラックデビル(シュールなネタしそうな奴)」! 「元彼からもらったアクセサリー売ろうとしたら店員が元彼だった奴」も面白いですよね!
――すごい、沢山ありがとうございます!
同時上映の『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』も試写でご覧になったそうですが、ご感想はいかがでしたか?
長田 結構ダークな雰囲気で始まるのですが、その時の竜ちゃん(今井竜太郎)がめっちゃかっこよくて! そこからのバイクアクションもものすごくて、「うわ、仮面ライダーのバイクってやっぱいいな~!」と思いましたね。ずっと画はかっこいいですし、莫が背負っている儚さ、強さ、そこに寄り添う周りの人たちの温かさ……全部が詰まった映画でした。そして、改めて莫というキャラクターは竜ちゃんにしかできない役だなと感じました。
――映画が公開される時期にはテレビシリーズも最終回を迎え、集大成的な映画になるかと思います。『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』を振り返ってのご心境はいかがでしょうか?
長田 本当にあっという間でしたし、すごく恵まれた環境でお仕事させていただけたと思いますね。スタッフの皆さんももちろん、何よりもキャスト同士がすごく仲が良くて。一生忘れられない現場なんだろうなと思っています。
そして視聴者の皆さんには、本当に感謝しかないです。「PROJECT R.E.D.」という新しい企画の1作目ですから、多くの方にとって不安もあったと思うんですよね。でも、そんな中でも僕たちを受け入れてくださる皆さんの温かさにすごく救われた半年間でした。僕らも皆さんに恩返しをしたくて、作品を通して皆さんを勇気づけたり、ネガティブな気持ちにも寄り添えたらという思いでここまでやってきました。
――最後に、映画を楽しみにしている方へのメッセージをいただけますでしょうか。
長田 めちゃくちゃかっこいいです! そして泣けます! ただ、皆様がどういう解釈をするのかは自由で、みんながそれぞれの解釈で見ていいんだよということを、まずは大前提として伝えたいです。今回の作品を通して皆様の人生が豊かになったら嬉しいなという気持ちでいっぱいなので、ぜひ劇場の大きなスクリーンと迫力ある音響で観ていただければと思います。
長田光平
ながた・こうへい
1997年9月12日生まれ、神奈川県出身。ライジングプロダクション所属。2022年のミュージカル『刀剣乱舞』~江水散花雪~の小竜景光役で俳優デビュー。舞台『CONTEMPORARY STAGE「ケイ×ヤク」』『ブルーロック 2nd STAGE』、テレビドラマ『浅草ラスボスおばあちゃん』『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』などに出演。また、各種イベントに弩城怜慈/ギャバン・インフィニティ役で登壇し、東映発の新時代ヒーローとして積極的に活動を広げている。
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『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日』は7月24日(金)より全国劇場公開!
超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日
[キャスト]長田光平●赤羽流河●角心菜●安井謙太郎●松永有紘●有坂心花●安田啓人●谷田ラナ●入山杏奈●平岡祐太●後藤淳平、福徳秀介(ジャルジャル)●高橋努 ほか
[スタッフ]原作:八手三郎●脚本:冨岡淳広●音楽:園田健太郎、奈良悠樹●アクション監督:宮川連(ジャパンアクションエンタープライズ)●特撮監督:佛田洋(特撮研究所)●監督:福沢博文
「宇宙船 vol.193」は夏映画を大特集!
現在好評発売中の「宇宙船vol.193」では、『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』と『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日』を大特集!
映画『仮面ライダーゼッツ』からは今井竜太郎さん(万津莫役)×古川雄輝さん(小鷹賢政/ノクス役)の対談と谷中寿成プロデューサー×上堀内佳寿也監督の対談を掲載。さらに仮面ライダー夢現の特写も!
そして同時上映の映画『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』からは長田光平さん(弩城怜慈役)×赤羽流河さん(哀哭院刹那役)×角心菜さん(祝喜輝役)の鼎談と福沢博文監督インタビューを掲載!!
その他テレビシリーズのインタビューも満載な「宇宙船vol.193」を、今年の夏のお供にぜひ!
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