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中国ホビー業界の今を現地リポート! 「中国国際模型博覧会(HOBBY EXPO CHINA)」のフォトレポート&主催者へインタビュー!

2026.06.03

24th HOBBY EXPO CHINA 現地リポート●しげる 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)

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24th HOBBY EXPO CHINA 現地リポート

ミニカーも鉄道模型も物販も全部アリ!?
HECに見る中国「ホビー」の現在とは

 先日中国・北京で開催された中国国際模型博覧会(HOBBY EXPO CHINA)。日本のホビーショーと似ているようでちょっと違うこのイベントから見えてきた、中国ホビー業界の現在をレポートする。

取材・文/しげる

 去る4月17日より3日間にわたって北京展覧館にて開催された、第24回となる中国国際模型博覧会(HOBBY EXPO CHINA、以下HEC)。名前の通り、中国随一の規模を誇る総合ホビーイベントだ。
 日本における大規模ホビーイベントといえば、静岡と東京の両会場で年に一度開催されるホビーショー、もしくはワンダーフェスティバルが挙げられるだろう。前者は業界向けの見本市、後者はアマチュア製作のガレージキット即売会として始まったイベントだが、HECはそういったイベントとは趣を異にする。

北京中国国際模型博覧会フォトレポート1
▲会場となった北京展覧館。ソ連の援助を受けて1954年に完成した展示場で、劇場なども併設された巨大な施設である

 まず、扱っているアイテムのジャンルが圧倒的に幅広い。HECで展示されている製品は、いわゆるプラモデル以外にも車・飛行機・艦船といった各種RCとそのパーツ、ミニカー、鉄道模型、ドローン、飛行機や艦船の完成品やデスクトップモデル、変形ロボットトイなど広範囲に及び、メーカーの国籍も中国国内にとどまらない。「スケール/キャラクターのプラモデル」や「ガレージキット」といった区分でイベントが分かれている日本の常識からすると、現地の様子からは「ごった煮」な雰囲気が強く感じられる。

北京中国国際模型博覧会フォトレポート2
北京中国国際模型博覧会フォトレポート3

▲メガハウスは実物大のスーパーアスラーダ01とνアスラーダを展示。中国でも『サイバーフォーミュラ』シリーズは大人気なのだ

 そしてそんなイベントに来た人々の目当ては、物販が中心だ。HECには各社のデモンストレーションや製品展示もあるが、同時に各社は会場限定アイテムをアピールし、製品を並べたブースに長蛇の列ができる。ラジコン用のリモコンやバッテリーといった各種パーツを製造している企業からラジコンメーカーへの売り込み、各種製品のOEM・ODMに関するメーカー間の取引も盛んに行われているが、一般来場者の多くが物販を目当てにしているのは間違いない。

北京中国国際模型博覧会フォトレポート4
▲入場口からまっすぐ入ったところという好立地にブースを構えていた青島文化教材社。けもプラの試遊など多数のアイテムを展示していた
北京中国国際模型博覧会フォトレポート5
▲青島文化教材社ブースでは、青嶋大輔社長との対面イベントも告知。ステージ上での社長のサイン会や質疑応答など、会期中はさまざまな社長イベントが目白押しである

 私見だが、これらの特徴からは、中国におけるマニア層の「ホビー」観が見えてくるように思う。プラモが「男の子のオモチャ」として広く普及し、さらにテレビ番組と連動することでキャラクターものの玩具・プラモが順を追って発展・普及した日本に比べ、中国には先行して下請けとして幅広いホビー商品の製造を担ってきた歴史がある。そういった製造ノウハウを持つメーカーが、ここ20年ほどの中国の経済発展によって自社製品の製造に乗り出し、短期間であらゆるホビージャンルが発展を遂げた。そのため、中国のマニアからは各ジャンルが区別なく「ホビー」と見なされ、それらすべてをフラットに扱うHECのようなイベントが受け入れられているのではないか。

北京中国国際模型博覧会フォトレポート6
▲アーチ状の天井が美しい会場に、所狭しとブースが並ぶ会場内

 来場者に対する物販がメインとなっている点も、その歴史的経緯を裏付けるものであるように思う。日本においてホビー商材の「見本市」が必要とされたのは、そもそも当時は小売店しか流通経路がなかったためだ。しかし現在の中国ではホビー商材の小売業は大都市以外ではほぼ成立しておらず、ネットを介した商品発表・宣伝と販売が基本となっている。そのため中間流通業者を集めた「見本市」の需要がなく、大規模ホビーイベントでやることといえば物販が中心となるのだ。もちろん、その水面下ではB to Bの商談も盛んに行われている。

北京中国国際模型博覧会フォトレポート7
▲老舗ミニカーメーカー、ブラーゴやマイストも美昌グループの一員として参加。これらのメーカーのミニカーは、現地の玩具店でも広く販売されていた

 スケールモデル、キャラクターモデルの区別もなく、派手なブースで客を呼び、商品販売に精を出す……。HECからは、そんなカオスの雰囲気が感じられた。青島文化教材社やコトブキヤ、タカラトミーといった日本メーカーがこの混沌としたイベントにブースを出し、存在をアピールしていたのは頼もしい。次回以降、HECへの日本勢の参戦が加速し、そこから新しく楽しい「ホビー」のありようが生まれれば、それこそ日中両国のホビーファンにとって大きな意義があるはずだ。

フォトレポートの続きは
インタビューの後で!

次ページ──HEC主催者インタビュー

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しげる

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