白っぽく見えるのはなに? デカールの仕上がりに注目!
水転写式デカール(以下、デカールと略)の基本的な扱いや貼り方は前回紹介しました。今回は貼ったあとにありがちなトラブル、白っぽく変に目立ってしまう場合についての対応です。なぜそんな事になるのか、それを防ぐ方法は? そんな場合に便利な「デカール軟化剤」についても紹介していきます。
▲デカールの一部が白っぽく光って見えます。これは“シルバリング”や“白浮き”と呼ばれる症状。しっかりと貼ったつもりが、時間が経つとこうなってしまうことはよくあります
▲デカールを貼る面がツヤ消しだったり、微細な凹凸がある場合にこうなりやすいです。またデカールの質(厚め、硬めなど)による場合もあります
▲これを解消するには「デカール軟化剤」が便利。貼ったデカールに塗ることでフィルムを一時的に柔らかくし、微細な凹凸にも馴染みやすくします。デカールを角や曲面に馴染ませるのにも使います
▲軟化剤を使って手当することで、このように馴染んだ姿に直せます。デカールの厚みやフチは分かりますが嫌な見え方にはなっていません
デカール軟化剤とデカールのり
デカールの密着を助けるデカール軟化剤、そしてデカールのり。実践の前に製品例とその特徴を紹介します。
■デカール軟化剤
▲貼ったデカールに塗り重ね、デカールを柔らかくして凹凸や曲面に馴染みやすくする液剤。軟化しすぎるとデカールを傷めたり、塗装を痛めることもあるので、状況の応じて水で薄めるなどしながら使うようにします(※リニューアル前の四角ビンよりも軟化する力が強くなっています)
Mr.マークソフター
●発売元/GSIクレオス●275円、発売中
▲デカールを柔らかくするタミヤのマークフィット。貼る面に先に塗っておいたり、貼ってからの上塗りをする使い方。ハードタイプやスーパーハードよりも穏やかな特性なので、先にこれを試し、不足を感じたらより強い効果のタイプを選ぶのが安全です
▲ハードタイプは軟化する力が強め。軟化するタイミングや乾くのも早めになり、軟化~乾燥までの作業性も高まります。効果が強くなる分、水性塗料の塗装を痛めることもあるので、注意も必要です
マークフィット(ハードタイプ)
●発売元/タミヤ●275円、発売中
▲スーパーハードはさらに強い軟化剤。塗ったときの馴染みもよく、ツヤ消し面のシルバリングの対処には特に効果的。デカールとの相性や塗装を痛めるリスクなど、軟化の具合や周囲への影響を見きわめつつ使うようにします
マークフィット(スーパーハード)
●発売元/タミヤ●330円、発売中
■デカール軟化剤+デカールのり
▲マークセッターはデカール用の“のり”と軟化剤が組み合わされたタイプ。貼る面に塗っておき、そこにデカールを重ねる使い方。マークソフター同様、こちらも以前の四角ビンよりも軟化させる効果が強くなっています
Mr.マークセッター
●発売元/GSIクレオス●308円、発売中
▲のり成分と軟化剤が配合された製品。貼り付け面に塗っておくことで、デカールを密着させやすくなります
デカールのり(軟化剤入り)
●発売元/タミヤ●396円、発売中
■デカールのり
▲のりが弱かったり薄まったりするのを補うデカール用のり。貼る面に塗って使います。立体的な面では軟化剤と併用するとより貼りやすくなります
デカール貼りの基本を再確認
デカール貼りの手順と注意点をあらためて確認しておきましょう。ここは前回のおさらいでもあります。
▲デカールを切り出して、水に浸します。水が染みたら引き上げて台紙からずらせるようになるまで待ちます。水皿に入れっぱなしだと台紙から剥がれて扱いにくくなったり、のりが薄くなるのでこうした方法をとります
▲貼る面に水分をつけておき、台紙からずらすようにデカールをパーツに移動させていきます。デカールの下に空気の泡が入らないように進めます
▲デカール周囲の水を拭き取りつつ、位置を調整します。ここは筆を使うのがおすすめです
▲そのまま乾くのを待ちます。濡れて柔らかみのあったデカールがピンと貼られた状態になります。デカールを貼る手順としてはここまでですが…
▲乾くにつれて白っぽくなってしまいました。これがシルバリングとよばれる状態。余白が多いマークだと特に目立ってしまいます。これで終わりにせず、解消するところまでやってみましょう
次のページでは軟化剤を使ったシルバリング解消の実践と、注意点を紹介します。
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