HOME記事工具・マテリアルデカールの「貼った感」をなくそう!! デカール軟化剤の効果と使い方【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その2】

デカールの「貼った感」をなくそう!! デカール軟化剤の効果と使い方【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その2】

2026.05.16

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.19

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シルバリングを解消するには?

 デカール軟化剤を使ってシルバリングの状態を解消します。デカールを柔らかくして、より密着させやすくするわけです。

▲デカール軟化剤を用意。柔らかくなりすぎたときに調整しやすいよう水と筆も準備しておきます
▲軟化剤をデカール面に塗り重ねます。見る間に軟化剤がデカールやその下に浸透して、柔らかくなっていきます。硬めのデカールではやや時間がかかったり、効果がでにくいこともあります
▲デカールが柔らかくなったのが分かったら、デカール周囲の余分な水分を拭き取って乾燥が進むようにします。この時デカールには触れないように注意します。跡がついたり歪みやすいからです
▲余分な水分を取り除くのは乾いたときに跡が残らないようにするためでもあります。デカールは少しふっくらしてまだ乾燥していない状態です。これが乾いてどうなるでしょう?

▲乾燥し、白くなることも無く仕上がりました。これでOK! デカール面の質感からもパーツに密着している様子が伝わります


デカール軟化剤を使用する際の注意

 デカールが柔らかくなりすぎた状態とその対処、軟化剤の影響が出やすい水性塗料の塗装面でのシルバリング解消も行ってみました。

▲軟化剤で柔らかくなったときにマークに触ってしまうと、カタチが崩れたり、シワや千切れが起きやすくなります
▲強めの軟化剤を塗ったデカール。余白は細かくシワになり、マーク部分もふやけているのが分かります。この状態でデカールに触れるとマークが歪んでしまいます
▲少し乾くとふやけた部分がシワになっていきます。このまま乾燥するとシワの跡が付いたり、マークにも歪みが起きやすいです
▲水を足して軟化剤を薄め、乾きを遅くしてシワを抑えるようにします
▲デカールの状態を観察しつつ、余分な水分を取り除いていきます
▲乾燥したところ。マーク部分はシワにならずに整いました。このように軟化させすぎてシワや気泡があらわれても、じっくりとデカールの状態をコントロールしてやれば整えることができます
▲軟化剤は塗装を傷めることがあり、水性塗料は影響が出やすい組み合わせ。シルバリングを抑える作業を実際に試してみました
▲先の例と同様にしてシルバリングを対処。見た目に影響はでませんでしたが周囲の塗膜も湿ったようになり、全体が乾くまでやや時間かかりました。その間に擦ったりすると塗膜を傷めやすいです

今回のまとめ

 デカールを「指定の位置に貼る」の次の段階として、仕上がりの違和感を無くすシルバリングの対処を紹介してきました。デカールは薄くて透けるものなので、密着不足が見た目にも影響するわけです。それを解消するのにデカール軟化剤は便利なマテリアル。デカールを傷める危険やデカールとの相性もあるので、まずは余分なデカールで試してみて、効果の具合をつかんで実践するのがオススメです。


記事中の模型用語をピックアップ簡単解説!

■シルバリング/白浮き
 デカールの密着不足で貼付面との間に空気が入り、白っぽく光って見える状態。余白で目立つほか、マークに濃淡がついて見えることもあります。

■デカールのツヤ
 シルバリングではなく、デカール表面のツヤで光って見えることもあります。塗装とデカールのツヤを揃えるには「クリアーコート」を行います。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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