ハセガワ「XLR BAJA(MD22)」をベースに1992年製造の北米仕様「XR250R(ME06)」に改造!プロモデラー・國谷忠伸がオフロードバイク全盛期の名車を作り起こす
2026.05.10■MD22からME06に改修
この作例は、ハセガワ「1/12 Honda XLR BAJA(MD22)(1991)」の発売時、同キットをベースにXR250R(ME06)へと改造したものです。個人的にデジタルモデリングの勉強も兼ねて製作しているので、3Dプリンター出力パーツが多めとなっており、その点はご容赦ください。
MD22とME06は一見同じ車両に見えますが、実際にはかなりの差異があり、さらに同じ型式(ME06)でも輸出先で仕様が異なります。今回は1992年製造の北米仕様として改造しました。
製作に当たっては実車の両型式のパーツリストを用意して、違う部分をチェックしました。かつてはどこでも見られるくらい人気のあった車種ですが、さすがに現在ではほぼ見かけることはありません。そのため資料は、主に写真に頼ることになりました。結果、追加したパーツの形状や大きさには間違いもあります。この点につきましてもお含みおきください。
製作当時はまだハセガワからXLR250Rが発売されていなかったので、ライト周りは自作しています。ここの形状を読み違えているのが一番痛いのですが、今ならXLR250Rのパーツを使えばいいですね。
■キットについて
キットはXRシリーズのイメージが見事に再現されていてすばらしいのですが、正直なところ製作難易度は高めです。製作のアドバイスとして、フレームにスイングアームを組み込む際、リアサスペンションとリンクを実車同様に分割し、サスペンションを先にフレーム側に取り付け、スイングアームを差し込んだあとに下からリンク部品をはめ込む手順にすると楽なように思います。小さいパーツが多く、全体的に取り付け強度が不足気味ですので、そのような場合は金属線で補強しておくといいかもしれません。
あと、どのバイク模型にも言えますが、サイドスタンドだけで立たせるのは、倒れる可能性が高く危険です。サイドスタンドで立たせたい場合、タイヤからリムまで軸を通してベースに固定するのがいいでしょう。この作例では、ボックススタンドを自作して乗せることで解決しました。そもそも、実車もスタンドの取り付け強度が不足気味ではありますが。
■脚周りのディテールアップ
バイク模型においては、スポークホイールのスポークは置き換えたほうがいい、といった風潮があり、この作例もHYM MODELSのパーツでディテールアップしました。他にも、KRASCA STUDIOのホイールキットであれば、リムとハブが開口済みでスポークとニップルも付属、組み立て用の治具まで付属しているのでおすすめできます。ただ、オフロードバイクの場合はむしろスポークが太めなほうが迫力が出るので、キットのままでも十分だったかもしれません。
■塗装レシピ
白い部分=つや消しホワイト(Mr.カラー)
黒い部分=つや消しブラック(Mr.カラー)
青い部分=MSブルーZ系(ガンダムカラー)
スキッドパイプ(アンダーガード)=フラットアルミ(タミヤラッカー)
エンジン、ブレーキキャリパー、スネイルカム、ステム=スーパーアイアン(タミヤラッカー)
スイングアーム=スーパージュラルミン(Mr.カラー)
チェーン、スプロケット=メタリックグレイ(タミヤラッカー)
リム=パーカッションジュラルミン(コトブキ飛行隊カラー)
フロントフォークボトムケース、リアサスリザーバータンク、各ボルト類=シルバー(Mr.カラー)
オイルパイプ=プレミアムメッキシルバー(ガイアカラー)
■まとめ
このXR(XLR)が発売された1991年は、空前のオフロードバイクブームが到来した時期でもあり、すべてのメーカーから魅力的なバイクが次々と発表されていたものです。その渦中にいた人間としては、ぜひ模型でもオフロードバイクのラインナップが増えてほしいと願っております。

ハセガワ 1/12スケール プラスチックキット ホンダ XLR BAJA(MD22)(1991) 使用
ホンダ XR250R ME06
製作・文/國谷忠伸
ホンダ XLR BAJA(MD22)(1991)
●発売元/ハセガワ●3960円、発売中●1/12、約18cm●プラキット
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