HOME記事キャラクターモデル『重戦機エルガイム』 1/144 グライアを徹底工作し「スペース・グライア」に改造製作!ほぼすべてのパーツを形状変更して近年のHGと並べる仕上がりを目指す【サンライズメカニック列伝】

『重戦機エルガイム』 1/144 グライアを徹底工作し「スペース・グライア」に改造製作!ほぼすべてのパーツを形状変更して近年のHGと並べる仕上がりを目指す【サンライズメカニック列伝】

2026.05.23

サンライズ・メカニック列伝 第78回/スペース・グライア【BANDAI SPIRITS 1/144】●田仲正樹 月刊ホビージャパン2026年6月号(4月24日発売)

田仲正樹製作「スペース・グライア」特撮

スペース・グライア
(『重戦機エルガイム』より)

 サンライズ作品に登場する数多のメカを模型作例で再現し、改めてその魅力を探る連載企画「サンライズ・メカニック列伝」。今回は『重戦機エルガイム』から、B級ヘビーメタル(HM)「スペース・グライア」の1/144作例をお送りしよう!
 HMアローンに先行して開発に着手されたが、戦争による開発の遅れで結果的に新型となったグライア・シリーズ。そのなかでグライア・ノーダに続いて完成したのが、宇宙戦用のスペース・グライアである。地上での歩行やフローティングに電力を使うことがないため、通常型グライアに比べて動力系に余裕があり、より強力なパワーランチャーを両腕に装備できるのが特徴。大気圏内の飛行も可能で、本編第7話ではギャブレット・ギャブレーが搭乗し、ダバ・マイロードが駆るエルガイムと空中で一騎打ちを繰り広げた。この一戦は物語序盤屈指の名勝負として、多くのファンに強い印象を残している。
 改造作例は田仲正樹が私物の1/144グライアを投入して製作。近年のHGキットと並べても遜色のない姿にすることを目標に、フルスクラッチと同等の手間暇を費やした徹底工作作例をご覧いただこう。

田仲正樹製作「スペース・グライア」
田仲正樹製作「スペース・グライア」背面

[製作途中状態]

田仲正樹製作「スペース・グライア」素組み
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途素組み背面
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途背面

 本編序盤ではライバルのギャブレット・ギャブレーが搭乗し、その後も名脇役として最終決戦まで活躍し続けたスペース・グライアだが、2026年現在までプラキット化はされておらず、改造の困難さもあってか出番の多さに反して作例化の機会も少ない。作例は「重戦機エルガイムセット2」として再販された1/144グライアをベースに、スクラッチに等しい手間暇をかけてほぼすべてのパーツの形状を変更し製作したもの。今後もプラキット化への道は遠いと言わざるを得ないため、読者諸氏におかれては本作例記事を参考にスペース・グライアの立体化に励んでいただければ幸いである。

[頭部]

田仲正樹製作「スペース・グライア」頭部アップ
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途頭部

 基本形状はそのまま、頭頂部の凹みと後頭部の乗降用ハッチをプラ板で再現し、カメラを市販のレンズパーツに交換してクリアー化。本作例で唯一、キットのパーツの形状を変更していない両耳のアンテナは接着剤を流し込み固定した。当コーナー第17回に掲載の通常型グライア(レッシィ搭乗機)作例では設定画やキットに近い顔つきを意識したが、今回は本編の一部作画や増尾隆幸氏による1/144グライアの箱絵を参考に、カメラを設定画よりも若干前方に配置して、表情を微妙に変更している。

田仲正樹製作「スペース・グライア」サーベル構え

[胴体]

田仲正樹製作「スペース・グライア」胴体アップ
田仲正樹製作「スペース・グライア」ランドセルアップ
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途ランドセル
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途ランドセル2
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途ランドセル3

 胸部、腹部、腰部の3つにいったん分割し、ボールジョイントでつなぎ直しながらそれぞれを形状変更。胸部は30 MINUTES MISSIONSアルト(以下「アルト」)の関節部品を内蔵させて首関節を二重ボールジョイント化し、肩の付け根をエポパテで形状変更しつつ肩関節を引き出し式に。腹部はプラ板でボリュームアップ。腰部はプラ板で形状を変更し、股関節をボールジョイント化。下面には各種ベースと接続するための穴を設けている。ランドセルはプラ板とエポパテで自作。HJ別冊「HEAVY METAL L-GAIM Vol.1」掲載の二面図を参考にしたが、「あの図のとおりに作ると、少々大きめになる」とのこと。詳細は製作文にて。

[脚部]

田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途脚部
田仲正樹製作「スペース・グライア」製作中途靴
田仲正樹製作「スペース・グライア」脚アップ

 太モモは通常型と側面の形が異なるため、プラ板で形状変更。ヒザ関節はアルトのものに交換し後ハメ化。動力パイプは「エルガイムセット」に付属の素材がリニューアルされたチューブを使用。多少透ける素材のため、被膜が赤い1mm径のリード線をさし込んで緩和させている。スネはキットのものを芯にエポパテで形作り、最後にふくらはぎ部分をくりぬいてプラ板で作った箱をはめ込んだ。足首関節はアルトのもの。つま先はキットのものをくさび形に幅詰めし、エポパテで上下にボリュームアップ。かかとはプラ板で形状変更。折りたたみ機構の強度を優先して、それぞれ形状にアレンジを施している。

次ページ──腕部&武装類 他

ⓒ サンライズ

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