ティタノマキアシリーズ第2弾の女性型キット、ストラトハウンドをなぜコジマが？　もう普通に作っても面白くないので、どう攻めるかパッケージを眺めながら考えていると右上のほうにヒントがありました！
　背景としては、このティタノマキアの世界観ではエネルギーの源である「ラウズ鉱石」を守護する「幻獣（クリプテッド）」の存在があり、対応策として巨大な人型重機の開発が後に発売されるリーパー／グリムリーパーへとつながるのですが、近接戦闘用強化スーツの中には、これら幻獣を制御し攻守の武器として活用する戦術を用いる特殊部隊の兵士もいたのでは？　そして制御用の音響兵器デバイスは文明崩壊前の「電気楽器」がたまたま適していたとこじつけています。

　キット自体はいったんストレートに組んでみたところ、先行しているゲイルハウンドと比較して体格が細いせいで関節がオミットされている部分があります。ギターを構えるポージングにおいては前腕部にもうひとつ可動軸を加えたいので、腕輪の基部にボールジョイントを追加して、右手のピッキングが様になる加工をしています。

　成型色のせいで黒基調のイメージが強いので、あえて逆振りの白ベースで色彩プランを考案し、パール系紫をラウズ鉱石から生成したパーツという想定としました。明るい色合いは他のガールズプラモには多く見られるカラースキームであるうえに、キットの形状把握も容易なため、ひとつの提案として参考にしていただければと思います。

　個人的こだわりで本体以上にカロリーをかけてしまったギター型兵器は、プラ板パテでスクラッチ。特に指板には実際のギターの理論値を縮尺して、フレットの溝をスジ彫りし0.3mmのステンレス線を埋め込むという実物並みの作業をしています。また弦はモデルカステンのストレッチリギング1.5号（0.2mm）を使って先端の糸巻きからブリッジまで、実際にピンと張って瞬間接着剤で留めています。ボディの塗装も白サフの上にMr.ウェザリングマスターのマルチブラックで木目を書き込んでからクリアーレッド。周囲にクリアーブラックとグラデーションをかけて仕上げています。

　さらに調子に乗って作ってしまった台座は、シュライヒ製のヴェロキラプトルの頭部にエアコンのドレンホースを接着し、ホースにはアルミホイルを巻き付けた上から、セメダイン社の壁補修用パテやエポパテで形状を修正したものです。

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