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「RG ガンダムVer.2.0」魅力的な最新キットの情報をテストショットサンプルや開発担当者のコメントと合わせてお届け!

2024.07.05

RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 開発記録Vol.2【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年8月号(6月25日発売)

これまでにない柔軟でダイナミックなアクションが可能!!

▲ここまで解説してきた可動機構を活かして実際にアクションポーズを取らせてみる。モチーフとしたのは『機動戦士ガンダム』第19話で、グフの一撃を屈んで躱し、体勢を起こしつつビーム・サーベルで両腕を切り裂くシーン。頭の先からつま先にいたるまで、無理なく自然なポーズが取れている。後ろ側から見てみると脚の動きがよく確認できる

COMMENT

(BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン開発担当)

Q:ランナー枚数や構成でこだわった点を教えてください。

 構成に関しては組み立てやすさと機械としての「ガンダム」を組み立てる実体験を感じてもらうことに注力しています。組み立てやすさに関してはランナー配置をできる限り部位ごとにまとめ、どのパーツがどこに入るのかを直感的にわかることを目指しました。また、なるべく少ないパーツのなかに機能とデザインを集約して組み立て工程を削減することで、完成時には非常に複雑な機体構成を見ることができつつ、組み立てはそこまで複雑にならない構造となっています。
 機械としての「ガンダム」を組み立てるというなかで注力したのは、実際にガンダムが建造される際にはきっとこんな感じで造られているのであろう、というイメージを体験できることを目標としています。セミモノコック構造をイメージしたフレームや大きな動きをさせてもしっかりと保持することのできる組み付けなど、機械としての説得力を持たせることを意識しています。また、RGの挑戦として腕、脚関節の組み立て工程には、従来とは全く異なる「かみ合わせ」による可動構造を採用しています。これにより創造の中にあるガンダムの組み立て工程を楽しむとともに、新たなガンプラの可能性を感じ取ってもらえればと思っています。

Q:これまでさまざまな形で「RX-78-2 ガンダム」が立体化されてきましたが、本アイテムではどのようなイメージを基に形状が決定されたのでしょうか?

 これまでホビーディビジョンでは40体以上の完全新規造形でのRX-78-2 ガンダムを造ってきています。TVイメージを追い求めた造形や新たな解釈の基でかなり冒険したデザインのものまでさまざまな形状、仕様のガンダムがありました。「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」ではそれらさまざまなガンダムの歴史を振り返りつつ、今回の商品にふさわしい形は何かを検討しました。その結論としては、あくまでも劇中の「ガンダム」を感じられるとともに45年の進化が見た目からも分かる形状であることを目指して進められました。今回特にこだわったのが各面の構成や差し色の入れ方で、全体面に対して影が落ちたような見え方になるような造り方に挑戦しています。これにより1/144の中に実物大18mの存在感を与えることを意識しています。

Q:各関節部の可動機構を構築する際にどのような点を重視しましたか?

 全体の可動イメージとして、1979年当時のアニメのポージングと現在のRGとしてのポージングが両立できることを目標として設計を進めました。より自然な動きに見せるため、外観のほうからも人体の筋肉の付き方を参考にしながらの造形を行っています。関節周りに関しては、二重関節を採用しながらもしっかりとフィールドモーターを中心とした動きを行う構造とし、ガンダム自体のデザインと可動構造がしっかりと一致するようにしました。
 また、45年正解を見つけられなかったコア・ファイターと胸、腹周りの可動に対してひとつのアンサーとして、コア・ファイター自体に可動軸を入れるという挑戦をしています。これによりコア・ファイターが入っているという設定を守りつつ、劇中同様かそれ以上の可動を実現することができました。実はRG ガンダムVer.2.0の企画当初はポージングを重視するため、コア・ファイターを入れることを断念し可動に特化した企画でスタートしていました。設計を進行していくなかで設計担当からコア・ファイターのないガンダムはRGの存在意義として違和感があるので解決策に挑戦したい、という提案をもらい現状の内容に変更しました。結果は非常にうまくいき、新たなRGの商品ポイントのひとつになったと考えています。

ⓒ創通・サンライズ

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