HOME記事ガンダムMGリック・ドムを塗装して剥がす! 上手くいく塗装の順番で宇宙空間におけるウェザリングを解説します!【ウェザリング特集】

MGリック・ドムを塗装して剥がす! 上手くいく塗装の順番で宇宙空間におけるウェザリングを解説します!【ウェザリング特集】

2024.02.11

宇宙空間における汚れやダメージの原因とは?/MS-09R リック・ドム 【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)

MGリック・ドムを塗装して剥がす! 上手くいく塗装の順番で宇宙空間におけるウェザリングを解説します!【ウェザリング特集】

宇宙空間における汚れやダメージの原因とは?

宇宙空間で運用した場合に想定される影響を模型的に表現する

 ウェザリングと一口に言ってもシチュエーションによって表現方法が大きく変わります。今回は全3回に分けて宇宙空間におけるウェザリングがどのようなものになるかを、六笠勝弘がMGリック・ドムを題材として製作していきます。宇宙空間というとあまり身近なものではありませんが、現実世界においてはスペースシャトルや人工衛星などを例に挙げるとイメージがしやすいのではないでしょうか? 宇宙空間での汚れやダメージの原因となるスペースデブリの衝突や宇宙線による表面劣化、これらを模型で表現していきます。

製作・解説/六笠勝弘

六笠勝弘(ムカサカツヒロ)

ミキシングや3D造形技術を駆使して、模型オリジナル、スクラッチ、大型ディオラマなどハードな作品を作り上げる。

月刊ホビージャパン2023年2月号『機動戦士ガンダムSEED』特集で六笠が製作した1/100スケールの「ゲイツ(指揮官機)」。MGモビルジンなどで採用されているZ.A.F.T.フレームを活かして外装や武装を3D造形によるスクラッチで再現

❶スペースデブリ衝突痕はリューターを使用
❷シリコーンバリアーの塗装剥がしで表面劣化を再現
❸デカールはカリカリと削り取る

 前回はコチラ!


⑥シャドウ吹き

▲MSファントムグレーをオレンジで調色したものでシャドウを描いていく
▲環境光などを意識してMSファントムグレーを調節したほうがよさそうだが、宇宙の環境光は何色かわからないのでいつものオレンジを足している
▲陰になるような、スカートアーマーの裏側は濃いめに吹く
▲光が当たりやすい前面は、前方の斜め上からライティングしているようなイメージで進める

⑦カーキ塗装

▲ドムは暗い色が多いので、発色がよくなるようにハイライト部分にカーキを吹く
▲黒い箇所もカーキを吹く
▲色の統一感も出るのでカーキを使うことが多い

⑧シリコーンバリアー塗装

▲剥がしチッピングをするため、装甲の縁やパネルラインに「シリコーンバリアー」を薄く吹き付ける

⑨基本色塗装

▲パープル系の汚しが難しそうなので、発色のよさそうなブルーグレーを選択
▲ウェザリングで色のトーンが落ちるので、なるべく発色がよく明るい色がオススメ
▲黒系は若干明るめを意識して、ニュートラルグレーⅤとIVを1:1で塗装
▲赤い箇所はシャインレッドで塗装する

⑩デカール貼り

▲デカールを傷つけないようにプラ製のピンセットで位置を合わせる
▲位置が決まったら、水を含ませた綿棒で密着させる。くるくるっと転がすようにして余分な水分を取り除く
▲位置合わせがうまくいかず、何回も調整したことで糊が流れ落ちてしまったデカールは、糊付きのマークセッターを使用
▲貼り終わった場所にマークソフターを塗布する。塗ったあとは触らないようにする

⑪塗装剥がし

▲シリコーンバリアーを吹き付けたところをスパチュラ等で剥がしていく。あまり鋭すぎないものがオススメ
▲やりすぎに注意して進める
▲パネルラインモールド部分やリューターで付けた衝突痕部分の塗装を剥がしていく
▲可動時に装甲同士が接触しそうな箇所も剥がしていく。シリコーンバリアー剥がしは描くよりも楽にチッピングができる

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“マスターグレード”

MS-09R リック・ドム

製作・解説/六笠勝弘


 今回はここまで!
 第3回では、デカール剥がしやチッピング、そして完成した「リック・ドム」をお届けします。お楽しみに!

\続きはコチラ/

 公開は2024年2月12日の17時から!

©創通・サンライズ

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六笠勝弘

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