HOME記事キャラクターモデルグレンラガンVSエンキをディオラマで再現!「顔が2つたぁナマイキな!」【SMP 天元突破グレンラガン】

グレンラガンVSエンキをディオラマで再現!「顔が2つたぁナマイキな!」【SMP 天元突破グレンラガン】

2023.09.27

「顔が2つたぁナマイキな!」【バンダイ】 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)

「顔が2つたぁナマイキな!」 ディオラマ イメージカット

 バンダイキャンディ事業部のSMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]にて発売された『天元突破グレンラガン』。主役メカのグレンラガンと、前半のライバル(?)であるエンキがラインナップされている。SMPブランドのキーワードのひとつである「シーン再現」に特にこだわり、第3話「顔が2つたぁナマイキな!」で展開されたラガンとグレンが偶然合体し、エンキから兜を奪い取ってグレンラガンが完成する一連のシーンが再現できるようになっている。山田卓司による作例では、キットの仕様をリスペクトして第3話で特に印象に残るクロスカウンターをディオラマで再現。舞台となった荒地を加え、より劇中再現をドラマティックに演出している。

グレンラガン アップ
エンキ アップ
グレンラガン 頭部、腕部アップ
グレンラガン 胴体アップ
▲形状はかなり良好なので基本的に2体とも形状はそのまま。グレンラガンは合体前に負った左肩のダメージを再現。肩のジョイント軸や腰アーマーの肉抜きを埋めるなど、細かい箇所を詰めて隙をなくしている
エンキ 頭部アップ
エンキ 胴体アップ
▲エンキはラガンの奇襲でヒビが入ったツノを再現。また腰に収めた刀は基の取り付け穴をいったん塞ぎ、劇中カットにより近しい位置と角度で接着固定している
グレンラガン、エンキ 正面
グレンラガン、エンキ アップ
足元の岩石
▲岩石は、岩肌を作れるシリコーン型に壁塗り補修材を薄く盛って板状にし、これを砕いて製作している
ディオラマ 全体画像
▲ディオラマは横40cm×縦30cm×高さ17cmほど。劇中ではボクシング試合の一幕のように描かれるこのカットだが、作例は戦いの舞台である、環状に岩石が並ぶ荒地を再現している
グレンラガン、エンキ 天面

 SMP天元突破グレンラガン! 作品ファンの多くは第3話の初合体で本作に魅了されたのではないでしょうか? SMPもこの第3話の流れがばっちり再現できるようになっていて、強烈な熱量を感じるキットになっています。
 製作についてですが、主役のグレンラガンとエンキは形状やディテールは申し分ありませんが、握り拳の形状だけは若干カタい造形なので削って形を整え、指ごとの隙間をスジ彫りして立体感を出しました。素組みでポージングを取らせて形を決め、組み立て直しながら合わせ目を消し、改めて塗装、という手順で作りました。塗装済みの所はせっかくなのでマスキングしてそのまま使わせてもらっています。両者の対比を考えてグレンラガンをツヤあり、エンキをツヤ消しで仕上げました。
 ベースへの固定用に2mm径アルミ線をエンキのヒザから地面まで通し、これを起点にして2体とベースの固定を進めていきました。仮のベースにアルミ線を接続してエンキのポージングを決定し、再びグレンラガンを合わせて様子を見ます。お互いの握り拳と顔面の接触する場所を見極めて0.5mmのステンレス線を刺して固定。エンキの下半身→両者の握り拳と顔と固定したらグレンラガンのポージングを整えて各部関節に接着剤を流してポーズを固定しました。この時にグレンラガンの右ヒザから靴裏までドリルで穴を開け、2mm径アルミ線を通してベースに固定します。
 ベースとなるリットナー村の住人が立てこもっている岩の荒野ですが、岩壁が同心円状に屹立しているのが特徴です。ずいぶん前に入手しました岩石模様のシリコーン型に壁塗り補修材を薄く盛り付け、これを砕いて屹立している岩壁を造形しています。ベース自体はスタイロフォームですが、2体を囲うように円形に浅く溝を彫り、ここに屹立した岩石を刺して固定していきます。壁塗り補修材を薄めに溶いて地面に当る所に広げ、岸壁と地面の隙間も埋めて仕上げました。
 地面の色はアクリルガッシュのイエローオーカー、ローアンバー、ホワイトから調色して塗装しました。

バンダイ ノンスケール プラスチックキット“SMP SHOKUGAN MODELING PROJECT” 天元突破グレンラガン 使用

「顔が2つたぁナマイキな!」

ディオラマ製作・文/山田卓司

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ⓒ中島かずき・今石洋之・プロジェクト「グレンラガン」

山田卓司(ヤマダタクジ)

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