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セイラマスオが市販のプラ板でHGユニコーンをお手軽カスタマイズ![前編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

2023.09.24

気まぐれガンプラ製作記 in UNIVERSAL CENTURY 月刊ホビージャパン2023年10月号(8月24日発売)

セイラマスオが市販のプラ板でHGユニコーンをお手軽カスタマイズ![前編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

 個性的なテクニックで月刊ホビージャパンモデラーの中でも一線を画する存在のセイラマスオが、お題だけ決めて自由にいつも通りガンプラを製作していく様子をゆるくお届けする連載「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記」。連載第2弾は、宇宙世紀に登場する「ガンダム」をテーマに模型オリジナルカスタマイズを解説していきます。第9回はHGフルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)を題材として、市販のプラ板をメインに使用したアレンジ工作の前半パートをお届けします。

製作・解説/セイラマスオ

ウマく作るためのHow toじゃありません

 私の製作法は、前回の連載でご紹介した通り普通のカッターをメインで使ったり、水性塗料で筆塗りしたりと、特別な道具や技法があるわけではない基礎的なものばかりです(多少クセは強めですがw)。そんな基礎的なスキルですが、使いようによってはいろんな楽しみ方ができるというところを今回の連載ではお伝えしていければと思っています。いわば前回が基礎編なら今回は応用編! というわけです♪


theme:“市販のプラ板”を使ったお手軽イメージチェンジ[前編]
use kit:HG フルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)


今回のお題はフルアーマー・ユニコーンガンダム!

 ユニコーンガンダムはバリエーション展開も多くて、個人的にも白3回、黒2回、金、赤と何回も製作してきました。ですが今までの製作ではすべて設定通りの機体として大きなアレンジを加えることなく作ってきましたので、今回は自由にオリジナルで楽しんだものを“ランナータグだけ”ではなく、“市販のプラ板”をメインに使用して作ってみたいと思います。

フルアーマー・ユニコーンガンダム 正面、背面
▲発売中のHGユニコーンガンダム(デストロイモード)に、劇中クライマックスで活躍した最終決戦仕様を再現するための各種パーツを追加したフルセットアイテム。3基のビーム・ガトリングガン+シールド、グレネード・ランチャー、ハンド・グレネード、対艦ミサイル・ランチャーをマウントした2丁のハイパー・バズーカ、バックパック左右の大型ブースターなど、全身各所に武装が追加されている。サイコフレームはクリアーグリーン成型のものに変更された

HG フルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3520円、2014年4月発売●1/144、約15cm ●プラキット


❶イメージを固める

フルアーマー・ユニコーンガンダム パッケージ
説明書

▲フルアーマー・ユニコーンガンダムは背面のウェポン関連のボリュームがすごいことになっていますが、意外と本体部分はスタンダードです

ユニコーン本体
▲そこで、ユニコーン本体にフルアーマーらしい差別化を求めて、外装を追加してシルエットを変化させてみようと思います
ランナー、ランナータグ
▲キットはウェポン関連のランナーが多めなので、いつものキットよりもランナータグが多く手に入るのですが、今回はより広い面を使いたいので…
プラ板
▲掟破りのプラ板工作! としますww。散々ランナーを使って避けてきたのですが、これが普通のことです。ちなみに私の手持ちは1mm厚のみ
ユニコーン本体に外装アーマーとしてプラ板を追加
▲背面のウェポンはそのままに、そのボリューム感に負けない力強さをユニコーン本体に外装アーマーとして追加してみます
プラ板を纏った本体1
▲まずは形状とボリュームを紙を切り出して検討します
プラ板を纏った本体2
▲プラ板初心者ですからあまり複雑な形状は求めず、シンプルだけどある程度立体的な形を狙います
プラ板を纏った本体3
▲それでは紙で検討した形状をプラ板に置き換えていきます

❷ここからプラ板工作

ランナータグを切り出し
▲まずは胸部アーマーの中央部から。ここは市販プラ板ではなくいつものランナータグを使っていますね(苦笑)
プラ板を切り出し
▲左右に延びる部分をプラ板から切り出していきます。型紙から写しとっていきますが、正確に同じ形を切り出すのは難しいですね
切り出したもの
▲あまり難しく考えると大変なので、ある程度切り出しがアバウトでも気にせず進めていきましょう
切り出したプラ板を組み上げ
▲切り出したプラ板を組み上げました。アーマーの着脱は大変そうなので避けて、お手軽に本体に直接貼り付けていきますw
腰部フロントアーマーを製作
▲続いて腰部フロントアーマーを製作。こうして見るだけでも切り出した形状が微妙に違う感じですね(気にしない)
本体腰部アーマーに直接貼り付け
▲こちらも本体腰部アーマーに直接貼り付けていきます
腰部サイドアーマーの裏面サイド部にランナープラ板を貼り付け
▲腰部サイドアーマーは厚みを持たせるため、裏面サイド部にランナープラ板を貼り付け。グレー部分は本体へ接着するときの嵩上げ用です
腰部アーマーの配置画像
▲腰部アーマーの配置です。後ろ側はアーマー追加なしです。プラ板まんま感が強いですが、それも味ということで…
接着部分を切り離し
▲アバウトに進めてきたため胸部がやや大きすぎました。作り直すのはイヤなのでw、接着部分をいったん切り離して…
上半身パーツ1
▲内寄りに接着し直すことで左右方向のボリュームを抑えるようにして小型化しました
上半身パーツ2
▲胸部アーマーは特に可動もしないので、厳密にいえば腕の可動範囲が制限されているのですが、知らないふりして先に進めます
脚部アーマーを製作
▲続いて脚部アーマーを製作します。簡単な箱組み形状です
箱組みしたアーマーを取り付け
▲本体のハンド・グレネード装着部を利用して箱組みしたアーマーを取り付けます
スネをガードするアーマーを増設
▲現物合わせでスネをガードするアーマーを増設します
増設した脚部
▲簡単な加工で立体感とデザイン的な変化が付きました
腰部フロントアーマー追加工作
▲腰部フロントアーマーも立体的な変化を追求して追加工作を行います
手前に出っ張り形状を追加
▲手前に出っ張り形状を追加して、バーニア設置用のスペースとします
追加工作した腰部フロントアーマー
▲ここも現物合わせで組んでいきましたので、左右のシンメトリーはかなり怪しい仕上がりです(汗)
切り出したランナー、プラ板
▲これにてアーマー追加によるアウトライン変更は完了です。ここからはいつもの細々としたディテールをランナープラ板で加えることでプラ板丸出し感を緩和してきます

❸ディテールアップしていきます

ディテールを追加した胸部アーマー
▲ディテールを追加した胸部アーマー。多重装甲のような表現で、防御のためのアーマーであることを強調します
襟状のプラ板を首まわりに追加
▲ここで首まわりが寂しく感じたので、襟状のプラ板を追加(分かりづらいですが)。手軽に猪首感を表現できます
ディテールアップパーツ1
▲さらにプラ板感払拭のためにディテールアップパーツを使用していきます。PRを兼ねてHJモデラーズの各種アイテムをチョイスします
ディテールアップパーツ2
▲まずはエグゼスラスター(丸)(写真左)と2023年9月発売予定のディテールプレートγを使用します
腰部サイドアーマーに貼り付け
▲腰部サイドアーマーにそのまま貼り付けます。軽く周辺をプラ板で整えれば簡単にディテールアップできます
ディテールアップパーツ3
▲さらにエグゼスラスター(角)を腰部フロントアーマーにバーニアとして使用します
ランナータグで底面を設置
▲まずはバーニア用スペースにグレーのランナータグで底面を設置します
エグゼスラスターを貼り付け
▲その上にエグゼスラスターを貼り付けます。パーツは2種類ありますので、両方お試し(もちろん最終的にはどちらかで統一します)
ディテールアップパーツ4
▲こちらはフレーム的なデザインのディテールプレートαです
三連リブ形状にカスタム
▲脚部アーマーに小さく使用します。後ろ側は三連リブ形状にしました
ランナータグで底面作り
▲脚部アーマー下部は裏からランナータグでフタをするように底面を作り…
MSバーニア03を取り付け
▲ここにはビルダーズパーツHDのMSバーニア03を取り付けます

今回はここまで!

製作途中のフルアーマー・ユニコーンガンダム

 というわけで今回はユニコーンガンダム本体の気になる箇所もアーマー追加でうやむやにしましたので(笑)、本体部には全く手を付けることなく済みました♪
 外装をプラ板の箱組みでお手軽に形作ったので今回はサラっとディテールまで入れ終わりました。このまま白いアーマーでもよさそうな雰囲気もありますが、一応次回は(お手軽に)色を塗っていきたいと思います。

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©創通・サンライズ

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