HOME記事ガンダムお題は「HG Zガンダム」!「HGBC メテオホッパー」を使用してアレンジ作例を製作[後編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

お題は「HG Zガンダム」!「HGBC メテオホッパー」を使用してアレンジ作例を製作[後編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

2023.04.21

気まぐれガンプラ製作記 in UNIVERSAL CENTURY 月刊ホビージャパン2023年5月号(3月25日発売)

お題は「HG Zガンダム」!「HGBC メテオホッパー」を使用してアレンジ作例を製作[後編]【セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記】

 個性的なテクニックで月刊ホビージャパンモデラーの中でも一線を画する存在のセイラマスオがお題だけ決めて自由にいつも通りガンプラを製作していく様子をゆるくお届けする連載「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作」。連載第2弾は、宇宙世紀に登場する「ガンダム」をテーマに模型オリジナルカスタマイズを解説していきます。第4回はHG ゼータガンダムを題材として、流用パーツを使用したアレンジの後半パートをお届けします。

製作・解説/セイラマスオ

【お題は「HG Zガンダム」! 「HGBC メテオホッパー」を使用してアレンジ作例を製作[前編]】記事はこちら

ウマく作るためのHow toじゃありません

 私の製作法は、前回の連載でご紹介した通り普通のカッターをメインで使ったり、水性塗料で筆塗りしたりと、特別な道具や技法があるわけではない基礎的なものばかりです(多少クセは強めですがw)。そんな基礎的なスキルですが、使いようによってはいろんな楽しみ方ができるというところを今回の連載ではお伝えしていければと思っています。いわば前回が基礎編なら今回は応用編! というわけです♪


theme:流用パーツを使用したカスタマイズ[後編]
use kit:HG ゼータガンダム


❶Zガンダム本体改修

▲あえてメリハリを求めて腹部を細くします。ウエストの上段にノコで切り込みを入れます
▲下端は切り離さず、強引に圧をかけて接着して横幅を短縮
▲もちろんピタッと合わずに隙間ができるので、100円ショップで購入したゼリー状瞬間接着剤でカバーします

❷ディテール追加

▲あとはディテールなどの細かい箇所を進めていきます。まずは強引にパーツを乗せた背面部
▲接合部の隙間が空いている箇所をランナープラ板を貼り込んで対処します
▲奥の隙間には以前製作したときに使用しなかったMG RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)の肩口バーニアをねじ込んで使用しました
▲あとは全体的にディテールを追加していきます
▲スネ側面に配置したメテオホッパーのバインダーも先端を切り取って再接着して短縮
▲側面にプラ板を貼って形状を変更しつつ、ディテールを加えて写真のような状態にします
▲シールド部はウェイブ・ライダー時のシルエットのつながりを意識してプラ板を貼り付けて形状を変更します
▲元々のシールド部分にはスジ彫り追加やプラ板を貼り付けてディテールアップしました
▲腰まわりはこのような感じです。延長したフロントアーマーはプロペラント増設部という脳内設定です
▲腰リアアーマーです
▲胸部および背面。胸部ダクト上にプラ板を貼ってダクトが奥まって見えるようにします
▲ウェイブ・ライダー時のロック機構をイメージしたディテールを入れてみました
▲頭部はダクト側面にスジ彫りを追加したのみです
▲スネ側面にバインダーを配置した脚部も基本的にはZガンダムのままなので、ディテールを追加します
▲航空機感を意識して出っ張りを抑えたスジ彫り中心のディテールアップでまとめます
▲それでは塗装です。今回はロービジビリティを意識していつもよりさらに彩度を落とした色合いにします
▲背面はグレー主体です。水性アクリル塗料筆塗りはいつものように薄く何度も重ね塗りで苦労します(涙)
▲塗り上がりました♪ なかなか渋い仕上がりです
▲デカールはHJモデラーズから新発売の「セイラマスオ専用セット02」よりMグレーをメインに使用します
▲グレーの色味が今回の作例にぴったりでした♪
▲完成です!

MSZ-006 Z GUNDAM Ver.W.G.P.N.

 流用パーツでカスタマイズしたHGゼータガンダムが完成しました。流用パーツとして使用したメテオホッパーを含む「HGBCシリーズ」は、元々ガンプラをカスタマイズすることを想定して開発されたものなので、ガンプラと相性抜群なのはもちろんのこと、パーツひとつひとつにさまざまな拡張性が秘められています。

▲Zガンダム本体は大きく変えず、各パーツに分割したメテオホッパーもほぼ加工なしでそのまま利用しているが、配置の妙によって元のキットの印象を残さないようように馴染ませている。また、今回は大気圏内での運用を想定して全体的に彩度を落とした航空迷彩イメージで塗装している
▲キット素組み(左)との比較。スラっとしたプロポーションのHGゼータガンダムに対して、増加パーツを取り付けたことで輪郭がひとまわり大きくなっている。大型化した腰部フロントアーマーも、Zガンダム本体の強化型という印象を持たせている
▲変形機構は活かしているので、ウェイブ・ライダーへの変形も可能。シールドに取り付けたメテオホッパーの機首パーツが全体に負けないくらいに存在感を主張している
▲背面はフライング・アーマーに追加したメテオホッパーの胴体パーツによってかなりシルエットが変化している。脚部に装着したメテオホッパーのサイドバインダーはアームでふくらはぎに取り付けているので、フレキシブルにポジションチェンジが可能だ
▲メテオホッパーは『ガンダムビルドファイターズ』に登場した「ウイングガンダムフェニーチェ」のサポートメカで、フェニーチェのベースであるウイングガンダムがZガンダム同様に飛行形態への変形機構を持つMSということからか、とても違和感なく馴染んでいる。手間のかかる改造をしなくても組み合わせ方でオリジナリティを出すことができる

おわりに

 Zガンダム本体の白色部のみ成型色仕上げで、私にしては全体的に色を塗りましたが(笑)、その甲斐あってイイ感じにロービジ感が出たかなぁと。
 流用キットはガンダムビルド系で使用箇所もそのままなのですが、ディテール追加と配色でなんとか宇宙世紀世界のZガンダム強化版として見てもらえればイイなぁと思います♪

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”ゼータガンダム

MSZ-006 Zガンダム Ver.W.G.P.N.

製作・解説/セイラマスオ

HG ゼータガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、2017年4月発売●1/144、約13cm●プラキット

この記事が気に入ったらシェアしてください!

©創通・サンライズ

セイラマスオ

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2023年5月号

ご購入はこちら

セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記

ご購入はこちら

週末でつくるガンプラ凄技テクニック ~ガンプラ簡単フィニッシュのススメ~懐かしのキット編

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー