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「ARTPLA」の志摩リンとバイクを『ゆるキャン△』キービジュアル風ヴィネットに仕立ててみた!

2023.02.19

ゆるキャン△志摩リンとバイクセット【海洋堂 1/24】 月刊ホビージャパン2023年3月号(1月25日発売)

 ゆるい雰囲気ながら丁寧な解説でついキャンプに行きたくなるアニメ『ゆるキャン△』。海洋堂の「ARTPLA」ブランドから発売されたプラスチックモデル版の志摩リンとバイクは、1/24スケールとミニサイズながらとっても精密でカワイイのだ。そこで、キットはストレートに塗装し、アニメキービジュアル風のベースを自作することで小さなヴィネットに仕立ててみた。冬はキャンプと模型製作、どちらにもうってつけのシーズン。キットを購入した方は、ぜひ今回の作例を参考に志摩リンを作ってみてはいかがだろうか。

デカールつき

▲キットはベージュ色の単色成型ながら、アイプリント済/プリント無しの2種の顔パーツが付属。さらに眉や口、ナンバープレートや初心者マークも収録した水転写式デカールも同梱するなど塗装派にも配慮されているのがうれしい

▲土台の部分は11×11cmの木製ベースの上に、プラ板を貼り合わせた6.5×6.5×4.5cmのブロックを接着。アニメのキービジュアルを参考に駐車場で休憩する志摩リンをイメージし、アスファルト舗装の地面や植え込み、ポールを再現した

▲バイクのメーター部分は付属の水転写デカールで再現。目盛りをよく見るとガス欠寸前なのが芸コマ
▲アスファルトの凸凹は#40の布ヤスリ(!)で再現。また、植え込みの草はグラスアプリケーター(小型静電起毛器)を使って生やしている
▲缶のミルクティーを飲んで一息つく志摩リン(かわいい)。顔はアイプリント済のパーツにタミヤウェザリングマスターでお化粧。衣服はシタデルカラーの筆塗り
▲ソロキャン道具一式を詰め込んだバイクの荷台もイラストを参考に塗り分け。ナンバープレートは付属デカールでカンタン再現できる

『ゆるキャン△』ヴィネットのできるまで

 大型ディオラマは製作に時間がかかるけれども、手のひらサイズのヴィネットならば比較的短時間でカタチにできる。創意工夫に満ちたヴィネットベースの製作風景をご覧あれ。

▲アスファルトと植え込みを分けている、ポコっとした縁石の表現。ここは4mmプラ角棒の2ヵ所を面取りし、エッチングソーなどで等間隔に溝を切れば比較的ラクに自作できる。「きさまら全員まとめて刀の錆にしてやるぜ…」

▲アスファルトは#40の布ヤスリで表現。バイクを固定するための穴を開けるが、頑強な布ヤスリに穴を開ける場合、確実に模型工具をダメにするので、布ヤスリを土台に貼り付ける前に、千枚通しなどで固定用の穴を開けておく

▲ポールは4mm径プラ棒を切り出したものに真鍮線で留め具を作り、手芸用のチェーンを通して再現してみた

▲植え込みの土が盛ってある部分には、スチレンボードでかさ増しした上にマットメディウムを塗り、砂を撒いた。「これも侘び寂びって言うのかな?」

▲布ヤスリはそのままだと少し粗すぎるように感じたので、水で溶いたモデリングペーストを塗布して少しヤスリの目を埋め、自然に見えるように調整。形ができたら、一度シタデルスプレー ケイオス・ブラックを吹いて全体を黒く染めた後、ベース側面をマスキングしておく

▲アスファルトはシタデルベース、コルヴス・ブラックで塗装後、各種シェイドで軽く色味を付けてからドーンストーン、アドミニストラトゥム・グレイ、ウルサーン・グレイでランダムに軽くドライブラシした

▲バイクも筆塗り。白サフを吹いた後、シタデルレイヤー、バハロス・ブルーとアーミーペインターのマットブラックで塗り分け。ライトはアーミーペインターのプレートメイルメタルで塗装後、ウィンカーはシタデルコントラスト、グリフハウンド・オレンジ。ブレーキランプはシタデルテクニカルのスピリットストーン・レッドでキャンディ塗装

▲ライトおよびカウルの光沢部分全体にシタデルテクニカル、アードコートを筆塗りしてツヤを出した

▲リンちゃんはデニムをインキュビ・ダークネスで塗装後、ラス・グレイで軽くドライブラシ。ダウンジャケットはバハロス・ブルーおよびデスクロウ・ブラウンで塗り分け。顔はアイプリント済みのパーツに、タミヤウェザリングマスターのマロンで軽くシャドウをつけた

完成!!

▲そんなこんなで、ついにキービジュアル風の志摩リンとバイクが完成! みんなもヴィネット作ってみてね〜

 どうも、ふりつくです。今回は海洋堂が発売したARTPLA ゆるキャン△ 志摩リンとバイクセットを使って、『ゆるキャン△』のアニメキービジュアル風のヴィネットに仕上げます!

■ベース製作
 イラストで描かれている駐車場は平らな情景なので、プラ板を箱組みして作ったフラットな土台を用意します。イラスト背景に見える分離帯の部分の再現は、4mmプラ角棒を面取り・スジ彫りしたもので縁石を作り、斜めにレイアウト。
 アスファルトは#40の布ヤスリを貼り付けることで表現してみます。アスファルト面にリンちゃんを固定するための穴を開けるのですが、頑強な布ヤスリに穴を開ける場合、確実に模型工具をダメにするので、布ヤスリをベースに貼り付ける前に、千枚通しなどで固定用の穴を開けておきましょう。布ヤスリがそのままだと、少し粗すぎるように感じたので、水で溶いたモデリングペーストを塗布。少しヤスリの目を埋めて自然に見えるように調整しました。
 形ができたら、一度シタデルスプレー ケイオス・ブラックを吹いて全体的を真っ黒にした後、ベースの側面をマスキングしたら、白サフで全体を粉吹きしてディテールを浮かび上がらせてから塗装に入ります。

■ベース塗装、仕上げ
 塗料はシタデルカラーを使用しています。縁石はドーンストーンでベタ塗り後アドミニストラトゥム・グレイでドライブラシ。その後薄めたシェイドで軽く色味を加えました。
 ポールはコルヴス・ブラックで塗装後、ドーンストーンで軽くドライブラシ。反射板部分をハセガワのフィニッシュシート橙黄色を細く切ったもので表現。
 土はモーンファング・ブラウンで塗装後アグラックス・アースシェイドをかけた後、グラスアプリケーターを使って草を生やしました。

海洋堂 1/24スケール プラスチックキット“ARTPLA”

ゆるキャン△ 志摩リンとバイクセット

製作・文/ふりつく

ARTPLA ゆるキャン△ 志摩リンとバイクセット
●発売元/海洋堂●2200円、海洋堂オンラインストア、ホビーロビー各店販売●1/24、約5.5cm●プラキット

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ⒸKAIYODO Ⓒあfろ・芳文社/野外活動委員会

ふりつく

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