『トップガン マーヴェリック』にも登場した「カワサキ Ninjya H2」をタミヤの1/12スケールキットで楽しむ!
2022.06.22日常を非日常に…。
スーパーチャージャー搭載公道マシン。
『トップガン マーヴェリック』にも登場したカワサキ Ninja H2はタミヤから1/12スケールのプラモデルとして発売されている。今回はそのH2をHow toを交えて製作。
同社から発売されているH2Rと同様に、実車は最近のバイクらしい質感の異なるパーツがふんだんに盛り込まれたマシンなので仕上げに少々腕が試されるキットとなる。本誌バイクモデラーの中でも仕上げに定評のある成田建次に腕を奮ってもらったのでぜひとも製作の参考にしていただきたい。
カワサキ H2について
文/ホビージャパン編集部
ここ最近でもっともセンセーショナルで刺激的なバイクといったらカワサキがNinjaシリーズ30周年にリリースした「H2R」だろう。通常は川崎重工のバイク部門が手がけるところだがH2Rにはグループが誇る技術を結集させ、新幹線などで培った空力技術や、市販車では初の「スーパーチャージャー」も搭載するなどして爆発的な加速力を実現。最高速400km/hを叩き出した記録も残っている。その超攻撃的な見た目も相まって、まさにモンスターマシンといっても過言ではない。
そんなH2Rに保安装備を盛り込んだのが「H2」。つまり一般道路で走行可能なのだ。コンピューター制御や公道走行基準のマフラーなどでパワーは落とされているが中身はH2Rほぼそのままである。枷をつけて押さえつけたモンスターを有する感覚を地でいけるバイク。中二心をくすぐる一台だ。
KAWASAKI Ninja H2
⃝エンジン/水冷4サイクルDOHC四気筒○総排気量/998cc○最高出力/231ps○最高トルク/14.4kg-m/11000rpm○年式/2019
さて、今回はタミヤのバイクキット「カワサキ H2 CARBON」の製作です。キットは2016年に発売された「H2R」の市販車型モデル。ヘッドライトがついたアッパーカウルやマフラー、ウインカーやバックミラーといった保安部品の新規パーツが多数あり、H2Rの単なる色違いキットではないことは言うまでもありません。
■製作について
今回の製作ポイントとしてH2 CARBONと称されるアッパーカウルのカーボン表現でしょう。キットにはカーボン地を表現するためのデカールがセットされてるのでそれらをしっかりパーツにフィットさせるように全面に貼り込んでやりましょう。付属するデカールは軟化剤の耐性も充分なのでじっくり時間をかけてマークソフターで馴染ませてやればOK。ただし、外周の透明余剰部分が大きく位置決めの妨げになるのできっちりカットしておくと良いでしょう。
あと、やはりメカの露出部分の多いバイク模型ですから金属感の表現にはこだわりたいところ。前後ブレーキディスクとドライブチェーンにはホビーデザインのH2R用のディテールアップキットから流用したエッチングパーツを使用しました。本物の金属を使うことで塗装では表現しきれない質感を得ることができます。先に発売されてるH2R用のディテールアップパーツがサードパーティーから多数発売されており、手軽に流用できるのも人気車種のバリエーションキットの強味でもあります。そのほかブラックを基調とした配色はボルト類のシルバー色が良いアクセントとなりますので、ボルト類を金属リベットに置き換えることでコントラストの効いた精密感のある作品に仕上がりました。
タミヤ 1/12スケール プラスチックキット
カワサキ
Ninja H2 CARBON
製作・文/成田建次
カワサキ Ninja H2 CARBON
●発売元/タミヤ●4400円、発売中●1/12、約17.4cm●プラキット
現在タミヤの公式ホームページでは、スカイアクションムービー最新作『トップガン マーヴェリック』公開に合せて特設ページが公開されています。ぜひそちらもご覧ください。特設ページはこちらから!
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成田建次
バイク模型をメインに活躍。ていねいな仕事が光るモデラーで仕上げの綺麗さには定評あり。3D造形も取り入れるなど工作技術も高い。