編集部コメント

　大賞に選ばれたのは、原作者・清水栄一氏と円谷プロLSS澗淵氏激賞のこちらの作品！　三者三様の装備を身に着け、メンテナンスデッキに立つ3体のACE SUIT。「量産型」の雰囲気を出しつつもそれぞれの個性が光る作品です。2020年のコンテストに続き、奇しくも2回連続でACE SUITが大賞を獲得しました。おめでとうございます！

清水栄一コメント

　見た瞬間『良いッ!!」となりました。元になっているプラモの出来が良いので、固定ポーズにするとよりその精巧感が際立ち、素直に欲しいです（笑）。工作はもちろんのこと、塗装もきれいなメタリック感でポージングも実にセブンらしくバッチリだと思います。これもプラモデルの楽しみ方のひとつですね。

只野☆慶コメント

　甲乙つけ難いレベルの高い作品が多く熱量の高さに驚きました。この作品は一見シンプルな構成に見えますが、「諸星弾がSUITを装着している」姿を表しています。つまり「人体」が刀を抜く姿を破綻なく表現するためには「デッサン力」が要求されます。細部を確認すると、左親指の動き、腹部の捻りと垣間見えるディテール、二の腕と胴体の造形、首の傾きと脊索の曲がり具合、頭頂から接地までのバランス、と、人体の重心が決まっていて神経が細部まで行き届いているのが分かります。実は只野がいつかは取り組みたいテーマでもあります。

円谷プロLSS 澗淵隆文コメント

　第1回目に私が選んだ作品と似た傾向になってしまいましたが、ジード マグニフィセント風スーツということで、デザインのアレンジ度、改造テクニック度それぞれバランスよくまとまっていて良い作品だと思いました。特に各部のクリアーパーツが高級感を出していて、良いアクセントになっています。あと差し替えになっているのか、エフェクト時の展開ギミックなど工夫も凝らされていてそういう点でも楽しめる作品になっていると思います。

長谷川圭一コメント

　好みの作品はたくさんありました。中でも一番気になったのが地底人キングボックルです。オリジナルの奇抜なデザインを活かしつつ、ここまでスタイリッシュかつ不気味にアレンジしたセンスが素晴らしいと感じました。UAUの誌面に出したかったです。個人的にはキングカッパーやバルダック星人モチーフのアレンジも見たい（笑）。