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ワンランクアップのためのスジ彫り解説! 脱・初心者を目指すディテールアップ&色分けテクニック【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ワンランクアップのためのスジ彫りテクニック】

2026.10.24

初めてでも安心! プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.23

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難関! モールドを修復するスジ彫り

 パーツの合わせ目をまたぐスジ彫りは、線がズレたり歪んだりしやすい難所です。今回取り上げる例では、場所によってスジ彫りが浅くもなっているので、ガイドとフリーハンドを駆使してキレイに彫り直していきます。

▲HGジムの頭部側面。円形部の中心に合わせ目があり、放射状のミゾは向きによっては彫りが浅くなっています
▲スジ彫りテクニックで彫り直した仕上がり。円形や放射状のミゾがクッキリしています。この加工を順を追って見てきましょう
▲外周をしっかり円に整えたいので、エッチング製テンプレートを重ねてニードルで彫っていきます
▲外周の円がクッキリしました。この加工ではパーツをしっかり保持するためバイスに固定して行っています
▲次に内周の円と放射状のミゾのアタリをつけます。ここでも円形の加工はテンプレートを使います。下書きで配置を確認からニードルで軽くなぞり、その後ナイフでなぞって切り込みを入れます
▲ここからの加工を図で説明。切り込みを入れた円弧と放射状の線をひとつのまとまりとして、ナイフ、ニードルで彫っていきます
▲ナイフを傾けV字の切り込みを入れます。先に紹介したフリーハンドでのスジ彫りの例と同様です
▲次にニードルでなぞります。放射状の線から円弧、次の線にかけて一連でなぞるようにすると、先の図の③の様にカドが少し丸みを帯びます
▲ミゾのケバ立ちをスポンジヤスリで磨いて取り除きます。これで仕上がりです

補足:ハミ出したスジ彫りを埋める

▲スジ彫りのハミ出しはパテなどで埋め、ヤスリ掛けで仕上げます。埋める素材はパテや瞬間接着剤など、キズの深さや整形のしやすさなどで選びましょう

今回のまとめ

 スジ彫り加工のテクニックは、作品自体を引き締め、様々な工作に応用が効くテクニックです。そのコツをあらためてまとめてみると…

・いきなり彫るのではなく、下書きなどでスジ彫りのイメージをとらえてから作業しよう
・一度で深く彫らず、やさしく何度もなぞるように彫ろう
・パーツ表面と刃先の角度を一定に保ち、スムーズに刃を動かそう
・直線部などはガイドを使ってキレイな線が彫れるように作業しよう
・難しい向きや体勢での加工は失敗のもと。違う方法も検討しよう
・失敗しても修正できるけれど、くり返さない対策をしよう

などがあげられます。
 スジ彫りをするには怖さもあるけれど、上記のことに気を配り、恐れずに取り組んでみてください。


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記事中の模型用語をピックアップ簡単解説!

■アタリを付ける
 先んじて目安や下書きを付けておくこと。

■溶きパテ
 プラ用パテ(ラッカーパテ)を塗りやすいように、ラッカー系塗料の溶剤(うすめ液)を加えてペースト状にしたもの。

■バイス
 加工対象を挟んでしっかり固定しておく道具、万力。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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