スジ彫りはパネルラインをはじめとするプラモデルに施された“細いミゾ”のこと。プラモデルを組む上では、より見映えをよくするために自分でそれを補ったり、彫り足す場合があり、それには様々な工具や刃物、ガイドを使うのが便利なことをこれまでに紹介しました(過去回参照)。今回はそのスジ彫りテクニックの応用編。様々なパーツを例にそのテクニックを紹介します。ワンランク上の仕上がりに直結するスジ彫りテクを学んでいきましょう
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“区切り”を加えるスジ彫り
プラモデルでは凹凸に合わせて塗り分けをすることがありますが、そこにミゾを設けることでマスキングが行いやすくなり、塗装の境目がキレイに仕上がります。またスミ入れもシャープに決まるようになります。そんな仕上げを助ける加工を紹介しましょう。
▲カーモデルのウィンドウ周りによく見られるモール(フチ取り)部分。ボディ色とは別に塗り分ける箇所ですが、ボディ塗装が厚く載った後では、区切りの形状がシャープでは無くなくなるのでマスキングが難しくなります。境目にスジ彫りを彫り足しておくと塗り分けが行いやすくなります
▲キットの浅い段差をガイドにするので、そこに沿って最初はニードルを寝かせ気味にして軽い力でなぞっていきます。こうしてアタリをつけてから徐々ニードルを立て気味にし、ミゾを彫っていきます
▲クッキリとミゾが彫れた状態。窓枠の縦も下辺も均一なミゾとなっています。こうしたスジ彫りは窓枠だけでなく、バンパーなど他の塗り分け箇所でも行っています
▲この例ではモールを半光沢で塗るので、ボディ塗装やクリアーコートの後にマスキングをしています。マスク用のテープ(透明)を貼り、ミゾに沿ってナイフで切っています
▲塗り分け後の仕上がり。スジ彫りの効果もあり、モールの塗り分けがキレイに行えました
▲パーツの凹凸に沿ったスジ彫りは塗り分けだけで無く、立体感を高めたり、別パーツ感を演出するにも効果的です。この例では周囲と一体の四角ノズルの周りを彫っています
▲四角ノズルの仕上がり。塗り分けと共にノズルが入り込んでいる表現が加わっています
▲モールド周囲を彫るだけで、カドがクッキリ際立つのはもちろん、パーツ同士が重なっていたり、奥に入り込んだような構造の表現まで演出できます
フリーハンドでパネルラインを彫る
スジ彫りは様々なガイドを使うことで、失敗をさけてブレのない加工ができます(こちらを参照)。一方、ちょっとしたコツを掴むとフリーハンドでもスジ彫りは出来てしまいます。曲面、曲線の例でフリーハンドでもできるスジ彫りの手順を紹介していきましょう。
▲脚部に独自のパネルラインを彫っていきます。まず下書きをしてデザインを決めていきます
▲下書き線を整理し、そこをナイフでなぞる様に切り込み跡を付けていきます。浅い切り込みでアタリをつけるわけです
▲次にナイフの刃を斜めに傾けつつアタリをなぞります。するとV字に切り込みが入り、ミゾにしたいところが細く切り取れます
▲ナイフでの切り込みをガイドに、エッチングノコの先端を使って彫り足します。ノコの歯を通すことでラインのブレや歪みも整えられます
▲ノコで終えても良いですが、よりミゾ幅を広げたい場合は、かぎ爪タイプの工具などでミゾに重ねて彫り足していきます
▲仕上げにサーフェイサーを吹いて、キズをチェック。キズが明らかなところは溶きパテやビン入りサーフェイサーで埋めて整形します
次のページでは様々なテクニックを駆使し、パーツの合わせ目部分や薄くなったスジ彫りを修復していきます!
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