【インタビュー】『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』監督・村瀬修功に聞く『キルケーの魔女』に込められたこだわりや小説との向き合い方【試し読み】
2026.07.06『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』監督 村瀬修功インタビュー 月刊ホビージャパン2026年8月号(6月25日発売)
緻密な映像表現と、兵器としてのリアリティを突き詰めたMS描写で、第1章に続き多くのファンを魅了した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』。各シーンに込められたこだわりは、どのように形作られていったのか。小説との向き合い方から、映像表現の根幹に至るまで、村瀬修功監督にお聞きした。
(聞き手/河合宏之)
村瀬修功(むらせしゅうこう)
アニメーション監督、演出家、デザイナー。『鎧伝サムライトルーパー』における繊細な作画が注目を集め、以後はサンライズ作品を中心に活躍。監督作は『Witch Hunter ROBIN』『Ergo Proxy』『GANGSTA.』『虐殺器官』。さらに『新機動戦記ガンダムW』『アルジェントソーマ』などではキャラクターデザインも手掛けている。
膨大な小説の描写を
映像として最適化する
──第2章は原作小説から、さまざまな要素の取捨選択や組み替えが行われた印象でした。第2章の構成の際に、どのようなことが検討されたのでしょうか?
村瀬 第2章を制作するにあたっては、第1章からの映像的な継続性を重視しました。小説では、第1章にいたキャラクターが登場しなくなったり、逆に前触れなく登場したりしており、そうした不自然さを感じさせないよう、「ちゃんと映像世界の中で生きている」という感覚を大事にしました。
特に小説は一人称で進行するため、ハサウェイと関わりのない人物は描写されなくなってしまう。そこで、マフティーという集団の組織観のようなものが、自然に画面から伝わる絵作りを意識しました。また、第2章は第3章へつながる作品でもあるので、登場人物同士の関係性については、小説より少し補強している部分もあります。
──本作で映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から継続している物語であることが明確化されました。
村瀬 小説は、もともと小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編という位置付けでした。ただ、『ベルトーチカ・チルドレン』は映画『逆襲のシャア』とは世界観がパラレルな状態になっているので、その差異を埋める意味も含めて、『逆襲のシャア』から自然につながる形にしたのが第2章の大きな変更点です。
ハサウェイの過去に関する設定の違いもありますし、商品展開としてのリクエストもあったので、最終的には大きな戦いを加える方向で構成していきました。
──終盤に登場するアリュゼウス、そして量産型νガンダムは物語的にも大きな意味を持っていたと感じます。
村瀬 単純に新しいMSを登場させるのではなく、「物語の中でどんな意味を持つ存在にするのか」と考えたときに、逆算的にνガンダムを思わせるシルエットの機体が作れないだろうか、と考えました。「ハサウェイが過去の自分と向き合う」という構成は当初から想定していて、そのアイデアをベースにデザインも進めてもらいました。
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■あらためて原作を読み直してみると……
■シーンによって適した描写で表現
■戦闘シーンの裏話
■話題のラストシーン
■エンディングについて
続きは「月刊ホビージャパン2026年8月号」に掲載!
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