プラッツ「1/48 零戦二一型 第263海軍航空隊」をチッピングで仕上げる! 汚し過ぎないリアルなウェザリング表現に注目!
2026.06.23豹部隊の零戦を剥がしチッピングで仕上げる!
エデュアルド社製パーツにカルトグラフ社製デカールを組み合わせ、わかりやすい日本語組立説明書をパッケージした、好評のプラッツの1/48零戦二一型キット。太平洋戦争初期の空母戦闘機隊のグレー迷彩に続く最新リリースの後期の陸上戦闘機隊のグリーン迷彩を再現する「第263海軍航空隊」をモデリング。汚し過ぎないリアリスティックなウェザリング表現に注目!
■エデュアルドの零戦
プラッツから発売された1/48スケールWWII日本海軍零式艦上戦闘機二一型は、チェコのエデュアルド製プラスチックパーツにイタリアのカルトグラフ製デカール、日本語説明書がセットされたキットで、アフターサービスが期待できない海外製品と違って安心感があります。
今回製作したのは零式艦上戦闘機二一型のバリエーションキット第三弾に加えられた第263海軍航空隊です。263空、通称「豹部隊」に配備された二一型は、時期的に昭和19年4月まで二一型を製造していた中島飛行機製と思われ、今回の作例はそのなかでも後期生産機の特徴を持つ機体として製作しました。
■製作
製作の際の注意点としては、後期生産機の主翼20mm機銃は100発入ドラム式弾倉を装備したため、主翼下面のパネルは大きなバルジをもつ部品C8、C9を使用します。また薬莢排出口は五二型のようにフタが付くので、プラ板と伸ばしランナーで追加工作をしました。補助翼は二二型と同様のバランスタブが付き、腕付きマスバランスがありません。アンテナ支柱は短いタイプ(D54)、スピナーは長いタイプ(E9)を使用します。
■塗装
ボックスアートに描かれたF6Fヘルキャットを撃破する零戦の古武士のような雰囲気にクラクラしてしまい、この絵のようにやや使い込まれた機体をイメージして塗装しました。
歴戦機らしい使い込まれた感じを出すには、塗装の褪色や剥がれ、ホコリ、油汚れの表現などいくつかポイントがありますが、日本軍は兵器の手入れに厳格だったと伝えられることから、あまり過度な表現にならないよう注意します。
塗装は基本的にラッカー系塗料によるエアブラシ塗装で、まず下地色として実機同様にプライマー色の赤褐色を全体に塗り、その後シルバーをマダラ状に吹き付けます。マダラはできるだけこまかいほうがよく、赤褐色とほぼ半々の面積になるように塗ります。次にGSIクレオス Mr.シリコーンバリアーをエアブラシで全体に薄く吹き付けます。この作業はあとで行う機体色の剥がし(チッピング)を行うためです。
機体色はGSIクレオス Mr.カラーを使用し、組立説明書の指定どおり上面をC16濃緑色、下面にC35明灰白色、カウリングにC125カウリング色を吹き付けました。それぞれの塗装はごく薄く希釈した塗料を低圧力のエアで線を描くように吹き付け、下地に塗装したシルバーのマダラ感がうっすら見える程度に塗り重ねていきます。
カウリングの二本の白線は機銃とプロペラを同調させる際の目安となる線で、中島製二一型後期生産機に見られる特徴です。キットはこの線をデカールで再現できますが、貼り付け位置は機銃弾道溝の外側ではなく、二本とも溝の左舷側に貼ります。
■チッピング
各部のデカールを貼り、乾燥したら、竹串やピンセットの先端を使ってカリカリと機体色を剥がしていきます。Mr.シリコーンバリアーのおかげで表面色が簡単に削り取ることができ、非常にリアルな剥げ表現が可能になります。基本的にパイロットの乗り降りする付近を中心に剥がしていくとそれらしくなるでしょう。ただしこの作業はおもしろいので、くれぐれもやり過ぎに注意です。剥がれ方に不自然さ感じたら、細筆でタッチアップ塗装を行います。チッピングが終わったら全体をクリアーで保護してもいいですし、ウェザリングを加えて仕上げてもいいでしょう。
プラッツ 1/48スケール プラスチックキット
日本海軍 零式艦上戦闘機二一型
製作・文/熊谷丈洋
WW.II 日本海軍 零式艦上戦闘機 二一型 第263海軍航空隊
●発売元/プラッツ●6270円、発売中●1/48、約18.8cm●プラキット
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熊谷丈洋(クマガイタケヒロ)
2022年5月号でエデュアルド二一型を製作させていただいて以来、二度目の製作です。やはりこのキットは素晴らしいです!


























