HOME記事ガンダム「HGUC ザクIII」を『機動戦士ガンダムUC』登場時の姿をイメージして徹底改修! キットパーツを活かしつつ細部を調整、最強のザクを目指す!!

「HGUC ザクIII」を『機動戦士ガンダムUC』登場時の姿をイメージして徹底改修! キットパーツを活かしつつ細部を調整、最強のザクを目指す!!

2026.06.22

AMX-011 ザクIII【BANDAI SPIRITS 1/144】●ken16w 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)

AMX-011 ザクIII
特撮1

ザクIIの正統後継機を目指したネオ・ジオンの第二世代MS

 ジオン公国軍の象徴とも言えるザクシリーズの正統なる後継機として、アクシズで開発されたAMX-011 ザクIII。地球連邦軍が開発したハイザックを認めない旧公国軍技術者がザクの直系後継機を目指し、当時の最新技術をふんだんに盛り込んで完成させた高水準の第二世代MSである。AMX-014 ドーベン・ウルフと競合し主力量産機の座は奪われたものの、わずかに投入された先行試作型の1機は、ベテランパイロット、ラカン・ダカランにより多くの戦果を挙げる。後に強化人間用にチューンナップされたザクIII改も戦場に投入された。

ザクIII 作例 前
ザクIII 作例 後ろ

『機動戦士ガンダムUC』登場版をイメージして徹底改修

 ジオンの名機ザクシリーズのコンセプトを受け継ぎながら、オプション換装による拡張性を追求した第二世代MS、ザクIII。主力量産機争いではドーベン・ウルフに後れを取ったものの、ラカン・ダカランの卓越した操縦技術もあり、ZZガンダムとも互角に渡り合った。キットはHGUC ザクIII改をベースに新規パーツを加え、シリーズ第14弾として2000年にリリースされたもの。HGUC初期のラインナップゆえ、現在のフォーマットに比べるとやや時代を感じるものの、プロポーションは設定画にかなり近く、今でもベストなザクIIIモデルとしてファンの人気も高い。作例は『機動戦士ガンダムUC』登場時のバランスをイメージして各部を徹底改修。より力強いザクIII像を目指している。

ザクIII 製作途中 後ろ
ザクIII 製作途中 前

▲製作途中の全身写真。頭部や左肩アーマー、フロントアーマーや靴の一部にザクIII改を使用しているが、極力キットパーツを活かすかたちで、ほぼ全身に手が加わっていることが確認できる

R・ジャジャと同型のビーム・ライフルはキットのまま。ビーム・サーベルのクリアー刃はジャンク品から拝借した。またハンドパーツはロボマニを使用
▲R・ジャジャと同型のビーム・ライフルはキットのまま。ビーム・サーベルのクリアー刃はジャンク品から拝借した。またハンドパーツはロボマニを使用している
ベース・ジャバー(製作/木村学)にザクIIIが搭乗している画像
(ベース・ジャバーはプレミアムバンダイ販売アイテム)
▲劇中ではベース・ジャバーとの連携が多く見られた。キットはプレミアムバンダイ販売アイテムのHGキット(製作/木村学)。ぜひザクIIIと並べて飾りたいところ
腰アーマーにはビーム砲を装備。劇中では主にこのビーム砲を使用していた。アーマーから取り出してビーム・サーベルとしても使用できる
▲腰アーマーにはビーム砲を装備。劇中では主にこのビーム砲を使用していた。アーマーから取り出してビーム・サーベルとしても使用できる
バックパックは左右に可動式のバーニア・アームを装備。ガルダ級大型輸送機メロゥドから出撃する際には、このバーニア・アームを跳ね上げ、スラスターフィンとバーニアを併用して出撃するシーンが見られた
▲バックパックは左右に可動式のバーニア・アームを装備。ガルダ級大型輸送機メロゥドから出撃する際には、このバーニア・アームを跳ね上げ、スラスターフィンとバーニアを併用して出撃するシーンが見られた
AMX-011 ザクIII
特撮2
ザクIII 顔アップ 前
ザクIII 顔アップ 後ろ
ザクIII 製作途中の顔アップ 前
ザクIII 製作途中の顔アップ 後ろ

▲頭部はザクIII改をベースに、ブレードアンテナはザクIIIのものをシャープに削り込んで使用。モノアイはプラ材でライン修正し、動力パイプはHGUC ザクIIのものをカットして活用。動力パイプ受けはプラ板で新造している。口吻部ビームは市販パーツで砲口を再現。モノアイはウェーブのH・アイズに置き換えた

胸は下面にエポパテを盛り、3.5mm厚くボリュームアップ。先端のダクトは一度くりぬきスリット入りのプラ板でディテールアップ。下面のダクトはプラ板で新造している。コックピットブロックはプラ板で大型化。肩関節軸は一度切り離し1mm上に移動。ウエストブロックは下半身との接続部で1.2mm延長。フロントアーマーはプラ板をはさみ上下で3mm延長。サイドアーマーとリアアーマーは分割し、サイドアーマーをスプリング接続にした。サイドアーマーはプラ板で3mm延長
ザクIII製作途中

▲胸は下面にエポパテを盛り、3.5mm厚くボリュームアップ。先端のダクトは一度くりぬきスリット入りのプラ板でディテールアップ。下面のダクトはプラ板で新造している。コックピットブロックはプラ板で大型化。肩関節軸は一度切り離し1mm上に移動。ウエストブロックは下半身との接続部で1.2mm延長。フロントアーマーはプラ板をはさみ上下で3mm延長。サイドアーマーとリアアーマーは分割し、サイドアーマーをスプリング接続にした。サイドアーマーはプラ板で3mm延長している

左肩のスパイク・アーマーはザクIII改のものを使用。縁はプラ板とエポパテでフレア状に形状変更。スパイクは市販パーツに置き換えている。なお、右肩のシールドはプラ板で囲み左右で2.5mmほど幅増しした
▲左肩のスパイク・アーマーはザクIII改のものを使用。縁はプラ板とエポパテでフレア状に形状変更。スパイクは市販パーツに置き換えている。なお、右肩のシールドはプラ板で囲み左右で2.5mmほど幅増しした
サイド、リアアーマーの裏側には細切りプラ板でハニカムのディテールを追加。股間前後の6個のバーニアはデジタル出力品のロボバーニアに変更
サイド、リアアーマーの裏側の製作途中

▲サイド、リアアーマーの裏側には細切りプラ板でハニカムのディテールを追加。股間前後の6個のバーニアはデジタル出力品のロボバーニアに変更している

バックパックと脚のバーニアの製作途中
各バーニアはデジタル出力品のロボバーニアに変更している
▲各バーニアはデジタル出力品のロボバーニアに変更している
ビームサーベルを構えたザクIII

■はじめに
 ネオ・ジオンの漢の中の漢、ラカン・ダカランの乗機として登場したザクIII。キットはなんとHGUCシリーズのNo.14、2000年に発売された26年も前のものなんですね。さすがに今の目で見ると気になる箇所がアチラコチラに。『機動戦士ガンダムUC』に登場した、袖付き仕様をイメージに、最強のザクを目指し製作に挑みました。
■改修
 頭部は出来の良いザクIII改を使用。ザクIIIのモノアイスリットは支柱のないタイプですので、支柱を削り取り、目尻のラインもプラ板や瞬間接着パテを使用してザクIIIに見えるように改修しました。
 胸部は薄く感じたので側面にプラ板で壁を作って、そこにエポパテを盛り付け、3.5mm厚みを増しました。先端にあるダクトは曖昧なモールドなので、一度くりぬきプラ板とスリット入りプラ板を使用しディテールアップ。肩も力強く見えるように怒り肩気味に位置をずらしています。
 腕は太く感じたのでプラの肉厚内で削り込み、上腕、前腕ともに1.5mmほど細くしてあります。右肩のシールドはプラ板で大型化。左肩のスパイク・アーマーは『UC』版の設定画のようにザクIII改のものに変更しました。
 腰部、フロントアーマーは短く感じたので中心で切断し、プラ板をはさみ3mm延長。サイドアーマーはリアアーマーと一体だったものを切り離しスプリング接続とすることで、脚部の可動に追従するようにしてあります。
 脚部はこのキットの一番の難問だと思われます。太モモは細く貧弱に感じたので合わせ面で1.5mm幅増し、上下で2mm延長。股間軸はボールジョイントを切断し、MG νガンダムの肩関節を内蔵し回転軸を設けました。
 スネのフレアーは外に向かって広がっており、長さも短く感じます。動力パイプのマウントの下あたりで一度真横に切断し、角度を下げきれいに垂れ下がったラインになるように再接着。延長はフレアー下部にプラ板を3mm貼って対応しました。
 ソール部はフレアーの小ささも相まって非常に大きく感じます。前後で斜めにカットし6mm短縮して再接着、ラインをうまく合わせました。
 足首関節は一軸可動のため接地性がイマイチです。軸位置を4mm内側に移動することで大幅に接地性を上げることができます。
 改修が進み、組み上がっていくにつれ、ザクIIIという機体にハマっていきました。ザクシリーズの最終形態とされている機体を、ここまで仕上げられたことに感動すら覚えます。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

AMX-011 ザクIII

製作・文/ken16w


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ken16w(ケンイチロウ)

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