HOME記事工具・マテリアルデカール貼りの難所を攻略! これで大判デカールもシワなく密着!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その3】

デカール貼りの難所を攻略! これで大判デカールもシワなく密着!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:水転写デカールの貼り方 その3】

2026.06.13

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.20

< [前のページ]

軟化剤を使ったデカールの馴染ませ方とシルバリングへの対応

 次は凹みへの馴染ませとシルバリングを抑える作業です。軟化剤を用いて進めていきます。

▲デカール軟化剤(Mr.マークソフター)を塗り重ねたところ。デカールの下にもすぐに浸透します。デカールが軟化してふやけたようになり、凹みに馴染みやすくなっています。やや効果が強めといえる状態です
▲乾燥するにつれてふやけたシワはおさまっていきます。デカールに無闇には触れないようにしつつ、水分を取り除きます

▲乾燥した様子。2段の凹みではデカールが隅まで入り込めず切れてしまった所もあります。段差ではこうしたことも起こりえますが、そこは補修します。シルバリングは無く仕上がっています


もしもの時は塗装で補修してもOK!

 千切れたところを筆塗りで補修します。目立たないように補修できるでしょうか?

▲マークの色に合わせて、デカールが切れた箇所を黒やグレーで筆塗り。面相筆を使って書くような塗装です。少ない筆運びで色がのるように調整しています
▲補修された仕上がり。僅かな範囲なので注意して見なければ分からない仕上がりです。筆跡や色の差は仕上げの最後にクリアーコートで質感を揃えるとより目立たなくなります

パーツに沿ったデカールの切り取りとパネルラインへの対処

 パーツの凹凸に合わせて切り取る必要があったり、凹みに馴染むように切り込みをいれる場合の対応です。

▲機体表面のダクト(凹み)にデカールが掛かっているところの切り取り。ナイフの刃先を凹みのフチに沿わせていきます。デカールが乾燥した状態で行います
▲NACAダクトのカタチに切り取れたデカール。もし切ったフチが浮くようならこの後のパネルラインの例のように軟化剤を塗って馴染ませます
▲パネルラインなど細いミゾの上に掛かったデカール。ここが浮いているのが気になったら、切り込みを入れてミゾの内側に馴染ませます。ナイフの刃をパネルラインに沿わせデカールを切っていきます
▲切ったところを軟化剤を含んだ筆先でなぞり、デカールのフチがミゾに入り込むようにします。軟化剤は水を足して薄めたものを使っています

▲パネルラインの箇所もなじんだ仕上がり。他の補修もすんで整った仕上がりになりました


今回のまとめ

▲周辺の小さなデカールも貼り、クリアーコートをしてツヤを揃えた仕上がり。シルバリングがあったところも整い、切れた補修も目立たなくなっています

 デカール貼りでは1枚を貼るだけでもパーツ形状への沿わせやディテールへの対応など、配慮する点が多くて難しいことがあります。今回はそんな例での対処方法を紹介しました。デカールの貼り方や手当も大切ですが、目的のマーキングやカラーリングになるよう、補修も含めて整えているというのがポイントです。これを参考に、複雑な大判デカールもシワなく密着できるようにチャレンジしてみてください。


記事中の模型用語をピックアップ簡単解説!

■クリアーコート
 塗装やマーキングなどを保護したり、ツヤを整えるために透明(クリアー)塗料を塗り重ねることです。

■パネルライン
 外板の継ぎ目を表現したモールドのこと。細い線のようなミゾ(凹み)のほか、古いキットでは凸になっている場合もあります。


「ノモケン」こと野本憲一著書好評発売中

 当連載の著者「ノモケン」こと野本憲一のベストセラー「NOMOKEN」シリーズが絶賛発売中。連載をご覧になって、更にステップアップしたい方はこちらの書籍もぜひご覧ください。


解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


▼ 関連記事はこちら

1 2
この記事が気に入ったらシェアしてください!

野本憲一

オススメの書籍

NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所 新訂版

ご購入はこちら

NOMOKEN3 ガンプラ完全攻略ガイド

ご購入はこちら

カーモデル製作の教科書 懐かしの国産名車製作ガイド

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー